2011 | |
東日本大震災 福島第一原子力発電所事故 |
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Rumer Seasons of My Soul |
パキスタン生まれのイギリス人。 エキゾチックな顔立ちの理由はその生い立ちにあり・・という遅いデビューにもかかわらずこのアルバム一枚であっという間に有名になった新人です。 私もちょっと前から知ってはいたのですが、「趣味じゃないかも」と思って手は出していませんでした。 ところが、何度か聴く機会があっていつの間にか自分でも買っていたというアルバムです。 バート・バカラックも推薦という箔が付いていますが、確かにその曲とサウンドは70年代初期のA&Mサウンド。 ほとんどが彼女のオリジナル曲ですが、"Slow"や"Aretha"などは特に秀逸。 アルバムのラスト・ナンバーはデビット・ゲイツ(ex-ブレッド)の"Goodbye Girl"でこれまたグッときます。 (11.11.28) |
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Superheavy Superheavy |
ミック・ジャガーの新バンドということでデビュー前は話題でしたが、デビューしてみればデイヴ・スチュワートとインド人のラフマーンのサウンド作りが素晴らしいというか笑うというかそんなシャレの効いたアルバムになっていました。 ルーツ・レゲエ丸出しのダミアン・マーレー(ボブの息子)と真っ黒フィーリングのジョス・ストーンのヴォーカルもかなりきまっています。 で、ミック・ジャガーはどうかというとこれもなかなかなんです。 ただ、ミックのヴォーカルがメインの曲は「箸休め」的な感じに私には聞こえますけどね。 インド人のラフマーンは「ムトゥー・踊るマハラジャ」の音楽をやった人なんですね。 DVDで持っている唯一のインド映画です。 この人がアレンジした何曲かはまさにインド料理屋さんでカレーを食べているような錯覚を起こさせるコンテンポラリーなインド・ポップです。 また、わざとだと思うのですがデイヴ・スチュワートのサウンド・メイキングがところどころ何となく80年代産業ロック風なところはご愛敬かと・・。 けっこう頻繁に聴いています。 (11.11.28) |
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Blackie & The Rodeo Kings Kings & Queens |
カナダの音楽シーンで活躍しているコリン・リンデンが「何かやってるなぁ」というのは知っていたのですが、それがこの"Blackie & The Rodeo Kings"でした。 ステファン・フィアリング、トム・ウィルソンといったソロでも活躍している仲間とのトリオですが、アルバムも既に何枚も出していたのに知人に教えてもらって知ったのは最近です。 今回のアルバムは14曲それぞれにゲストヴォーカルを入れてますが、これがけっこう凄い。 ルシンダ・ウィリアムス、エイミー・ヘルム、サム・フィリップス、カサンドラ・ウィルソン、エミルー・ハリス、ローザンヌ・キャッシュ、ホリー・コール・・等々。 それでタイトルが"Kings & Queens"ということなんですが、このゲストヴォーカルが案外控えめだったりして「ゲストでごまかす」的なところはありません。 オルタナ・カントリーともザ・バンド的とも言えますが、まぁ一言で言えば現在のスワンプでしょう。 カナディアン・ロックの底力を見せてくれるかなりハイ・レベルなユニットなので、もっと知られるようになることを願います。 (11.10.10) |
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Ry Cooder Pull Up Some Dust & Sit Down |
"I, Flathead"やメイビス・ステイプルのソロ・アルバムでのプロデュースやプレイも良いと言えば良いのですが、どうもやり過ぎ感というか力入り過ぎみたいな感じで。 チーフタンズと組んだ"San Patricio"もよく聴きましたが、ライ・クーダーがどうこうって感じじゃないし。 かと思えば"My Name Is Buddy"みたいに激渋で延々とやられても・・とここしばらくの間は「これっ!」というものにあえなかったのですが、今回は良いです、最高です。 要するに、私らみたいな超オールドファンには間違いなく評判が良いはずといった内容です。 気になるところが2点。 テリー・エバンスは入っていますがボビー・キングがいません・・亡くなったのでしょうか? あと、ジョン・リー・フッカーに気持ち悪いくらい似ています。 (11.9.18) |
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Steve Cropper Dedicated |
このジャケットとタイトルじゃ新譜とは思いませんよね。 この60年代のかっこいいクロッパーのジャケットを開くと3倍くらいに太った今のクロッパーの写真が載ってます・・シャレがキツイです。 50年代のR&Bグループ"The Five Royals"のカバー集で豪華ゲスト・ヴォーカルに豪華バック陣でクロッパーがかつて無いほどのギター弾きまくりです。 で、その豪華面子に目と耳を奪われておりましたが、クレジットをフッと見るとプロデュースはJon Tivenでした。 この人、何なんだろなぁ? (11.9.18) |
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Bruce Cockburn Small Source of Comfort |
2000年代になってからも精力的にアルバム出しているブルース・コバーンですが、今年は久々のスタジオ・レコーディング盤です。 40年以上のキャリアの中で「これはちょっと・・」みたいなものもあったような気はしますが、いかにもカナダの厳しくて美しい自然が背景にあるような凛としたたたずまいと音楽に対する真摯な姿勢は今回も全くブレていないみたいです。 この新譜もアコースティックな響きが支配的で、いかにもブルース・コバーンらしい出来上がりです。 取っつきにくい感じもありますが、そこもまた魅力です。 (11.9.3) |
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Buddy Miller Majestic Silver Strings |
バディー・ミラーの作品というよりも彼とマーク・リボ、ビル・フリーゼル、グレッグ・レイスといった4人のユニットにリー・アン・ウーマック、ショーン・コルヴィン 、エミルー・ハリスといった女性ヴォーカルがところどころゲストに入ったある種のオルタナ・カントリーです。
曲はほとんどがトラディッショナルなカントリー・ソングのようですが、面子でも分かるとおり非常に職人系というか全作品ともウンチクのかたまりのような雰囲気があります。 日本人の私としては懐の深さについて行けない感じもしますが、聴けば聴くほど味が出てくるのでついつい聴いています。 この夏マーク・リボが"偽キューバ人たち"で来日してフジロックとクァトロでライブを行ったのもこのCDがちょっとは知られることになったきっかけかも知れません。 私は行きませんでしたが、渋谷クァトロに行った友人によるとフロアーはこれまでにないほどの超高密度だったそうで、耐えきれずに途中で帰った人もいたそうです。 行きたかったけど、行かなくてよかった・・。 (11.9.3) |
2012 → |