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阪神・淡路大震災 地下鉄サリン事件 青島幸男、横山ノックが知事に当選 テレサ・テン死去 Microsoft Windows 95発売 「脳内革命」ベストセラー |
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Various Artists Till The Night Is Gone: A Tribute To Doc Pomus |
91年に亡くなったドク・ポマスへのトリビュート・アルバムです。 岩谷時子が訳詞して越路吹雪が唄う「ラストダンスは私に」のオリジナル作者ですが、どうも越路吹雪さんのイメージで元歌はシャンソンだと思っていた方も多いのではないでしょうか・・私もしばらくの間はそう思っていました。 作者(この場合は作詞者)のドク・ポマスは元々は40年代に白人ブルースシンガーとして活動をはじめその後作家として数多くのヒット曲、名曲を作り続けた人です。 「ラストダンスは私に」もオリジナルのヒットはザ・ドリフターズですが、プレスリーをはじめザ・コースターズ、ビッグ・ジョー・ターナー等々に曲を提供し続けるだけでなく、人格者でもあったようで、ディオンをはじめケニー・ランキンやルー・リードといったアーティスト達も彼のことを慕っていたようです。 納められている曲と参加しているアーティストは以下になります。 1. onely Avenue - Los Lobos 2. Boogie Woogie Country Girl - Bob Dylan 3. Viva Las Vegas - Shawn Colvin 4. A Mess of Blues - John Hiatt 5. This Magic Moment - Lou Reed 6. Blinded by Love - B.B. King 7. Young Blood - The Band 8. There Must Be a Better World Somewhere - Irma Thomas 9. Turn Me Loose - Dion 10. I Count the Tears - Rosanne Cash 11. I'm on a Roll - Dr. John 12. Still in Love - Solomon Burke 13. Sweets for My Sweet - Brian Wilson 14. Save the Last Dance for Me - Aaron Neville 「This Magic Moment」なんかはルー・リードらしいと言うか、変わった趣になっていますが、お馴染みの名曲をこう言うかたちで改めて聴くのも楽しくもあり、また彼の偉大さを再認識できる中身の濃いアルバムに仕上がっています。 (2010.8.9) |
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Brian Wilson and Van Dyke Parks Orange Crate Art |
ビーチボーイズの幻に終わったアルバム"Smile"の制作コンビ・・"壊れた天才”と”バーバンクの奇才”のコラボが28年ぶりに復活。 ただし、内容はその"Smile"とは関係ありません。 67年の"Smile"挫折後、ブライアンは精神に失調をきたして引きこもりになり、ヴァン・ダイクはワーナーのスタッフのかたわら、問題作"Song Cycle"(67)を発表、その後もやはり問題作"Discover America"(72)とマイペースで「古き良きアメリカ」を独自のスタンスで郷愁と皮肉を交え、現状批判を込めて辛辣に展開していきます。 このアルバムはクレジットはブライアンの名前が先にきていますが、実質ヴァン・ダイクの作品にブライアンがヴォーカリストとして参加したもの、と言っていいと思います。 ここではヴァン・ダイクの郷愁をさそうオリジナル曲とストリングス・アレンジ、それも以前のように偏執的なものではなく、複雑だけれどもすんなり受け入れられるものになっています。 高度だけど暖かいサウンドに、ブライアンのハーモニーが溶け込んで「古き良きアメリカ」の映画や音楽や友人や故郷へのオマージュになっています。 ブライアンはもとより、ヴァン・ダイクなども一時はそうとうに危ない世界に足を踏み入れてしまったのが、こうして「戻ってきた」という感じで、私などは「お帰りなさい・・よかったねー」というしみじみとした気持ちになってしまいます。 そして、これが"バーバンク・サウンド"と言われたものの着地点のような気もします。 (2080.5.17) |