1974
ルバング島で小野田少尉発見 志村けんドリフターズ加入 セブン-イレブン1号店 三菱重工爆破事件
ウォーターゲート事件ニクソン大統領辞任 朴大統領狙撃事件 田中角栄首相辞任 山口百恵「ひと夏の経験」
21
George Duke & Feel
Same
75年にザッパの"One Size Fits All"を聴いてキーボードのジョージ・デュークってダレ?となりマイルスとも絡んだことのあるそれなりの人ということは分かったのですが、その時にマイナーながらソロアルバムが日本盤で2枚出ていること知りそそくさと手に入れた次第です。
このアルバムが「感性の飛翔」もう一枚が「オーラのなんとか」と言うタイトルでしたが、レーベルは西ドイツ(当時)のMPS、配給はBASF(カセットテープでおなじみ)で国内盤はテイチクという地味めのラインでついに日の目は見ず、ジョージ・デュークがブレイクしたのは80年代にコロムビアに移ってからのことです。
ザッパが変名で2曲参加しているというおまけはあるのですが、なんと言っても変則ファンク、フュージョン・サウンドに乗せたジョージ・デュークのキーボード・オタク的なシンセサイザーの乱舞とそれに絡まるアイアート・モレイラ/フローラ・プリム夫妻の危ない雰囲気が魅力でしょうか。
今となっては特に聴くべきところも無いアルバムですが、次から次と繰り出してくるアナログシンセの音が妙に新鮮に聞こえます。
ところで70年代のテイチク洋楽はその他もなかなか侮れません。
(11.7.14)
21
The Grateful Dead
Grateful Dead from Mars Hotel
デッドのアルバムの中でもけっこうはまった方の一枚です。
デッドのアルバムは「どれも良い」とも「どれでもいい」とも言えます。
とにかくたくさん出ているし、どれも全体にテンションは低めなのであまり真剣に聴いているとフッとバカバカしくなるのがデッドのいいところです。
このアルバムは「アンブロークン・チェイン」とか「U.S.ブルース」「シップ・オブ・フール」等バラエティーもあるので、「どうしても一枚」ということですとこれをお奨めするようにしていますが・・決定的な意味はありません。
(10.10.30)
21
Bert Jansch
L.A.TURNAROUND
ペンタングルのギタリストで、英国フォーク/トラッド界の名ギタリスト"バート・ヤンシュ"の他とはちょっと趣の違うソロ・アルバムです。
パリ2曲とL.A.での録音でアメリカでのプロデュースは元モンキーズのマイク・ネスミス。
ザ・ファースト・ナショナル・バンドもそうですが、この人いい仕事します。
スワンプ風あり、英国風有りでアルバムとしてはちょっと散漫なところもあるかも知れませんが、彼のハート・ウォーミングな歌声とテクニカルなギターに加えジェシ・エド・デイビスの生ギ・スライドが堪能できたりと嬉しい内容です。
ジャケットもクールでかっこいい。
(10.10.23)
21
Oily Rags
Oily Rags
オイリー・ラグス名義はこのアルバムだけで、このあとはチャス&デイブのコンビ名で本国イギリスでは息の長いポップ・ロック・デュオとして多分今でも活動していると思います。
ここ何日かで紹介したクロス&ロスやテネント&モリソンに比べると同じ英国系デュオでもアメリカ万歳、ザ・バンド大好き丸出しのけっこうお気楽なコンビです。
軽めだけどもアメリカ南部指向のオリジナル曲とザ・バンドやリー・ドーシーのカバー曲ですが、サウンドはアーシーかつタイトでなかなか聴き応えもあるなぁーと思ったら、ドラムがキングクリムゾンのメンバーでもあったイアン・ウォーレスだったりとか、ピアノのチャス・ホッジスもアルバート・リーのいたヘッズ・ハンズ・アンド・フィートのメンバーだったりとかで、なるほどという感じです。
「英国の中のアメリカン・ルーツサウンド」「英国のザ・バンド」的に名盤としてよく紹介されますが、それほど大げさなものかなぁーとも思います。
のほほんと気楽に楽しむデュオですね。
(10.3.09)
21
Donnie Fritts
Prone To Lean
これはもう文句なしの名盤です。
60年代初頭マッスル・ショールズの悪ガキ白人グループの一人で、ダン・ペンやスプーナー・オールダムとともにサザン・ソウルの礎を作りカントリー・ミュージックとの橋渡しをし、スワンプ・ロックの流れを作った多くの人達の中の最も重要な一人・・です。
このファースト・アルバムを作った時はすでにナッシュビルでこのアルバムのプロデューサーでもあるクリス・クリストファーソンと共に作家としてスタッフとして活躍していた頃ですが、先のクリストファーソンとアトランティックのジェリー・ウェクスラーのプロデュースの元マッスル・ショールズの面々はもちろん、ディキシー・フライヤーズのメンバーやダン・ペン、スプーナー・オールダム、トニー・ジョー・ホワイト、リタ・クーリッジまでも加わり本当に味わい深い素晴らしいアルバムを作ってくれました。
A面、B面と進み最後の2曲"We Had It All"と"Rainbow Road"で完全にとどめを刺されるという捨て曲なんてあろうはずもありません。。
ところで、これは人に聞いたのですがジャケットの"アウトロー系カウボーイ"スタイルはボブ・ディランも出演した映画「パット・ギャレット」の撮影時に撮ったもののようです。
映画も見ましたが、ちょっと気がつきませんでしたね。
しかし、ダン・ペンとドニー・フリッツを紹介したらどうしても"アーサー・アレキサンダー"も紹介しなければなりませんね。
(08.3.06)

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