発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


2010年10月11日
No.763 「Documentary of H.A.L.'s inspection event-2010 Vol.14!!」
 
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/758.html
 
上記にてご案内していたESOTERICプレーヤー四世代比較が予定通り開催されました。
 
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto52-01.html
 
VRDS-NEOを搭載したESOTERIC X-01の登場からもう7年経ちました。
X-01Limitedへの進化を経てX-01D2へと発展し、そして2010年9月にK-01へ。
 
今回はハルズサークル会員から二台のプレーヤーをお借りして実現した企画で
こんな風に↓歴代モデルが終結しました。ありがとうございました。<m(__)m>
 
http://www.dynamicaudio.jp/file/101008/P1080208.JPG
 
今回は電源ケーブルは標準仕様の付属品を使い、マスタークロックジェネレー
ターは使用せず、あくまでもプレーヤー単体の再生音という比較にこだわりました。
 
そうは言っても、X-01D2とK-01はDACモードとアップコンバートの設定変更が
出来るので、そこで音質調整をすることが出来ます。そこで、今回はESOTERIC
が開発段階でリファレンスとして下記のモード設定に固定して比較しました。
 
X-01D2: REFERENCEモード(CD再生時マルチbitDAC、SACD再生時DSD DAC)
K-01: UPCONVERT=ORG、DF=OFF
 
次に各プレーヤーの最大出力レベルが微妙に違うので、アンプのボリューム
一定ということで単純に切り替えるわけにいきません。各プレーヤーでは次の
ように最大出力レベルが異なっています。
 
RCA出力端子からの最大出力レベル(1kHz、フルスケール、10kΩ負荷時)
X-01:    2.5Vrms
X-01LTD: 2.5Vrms
X-01D2:  2.2Vrms
K-01:    2.45Vrms
 
ということで、特にX-01D2からK-01から同じボリュームでポンと切り替えると
音量そのものが大きくなってしまうので、素人目にはダイナミックに聴こえて
しまうので誤解のもとになってしまいます。ご注意ください。今回は私の主観
によってプリアンプのボリュームを微妙に調整しています。
 
今回は下記のアンプとスピーカーを使用しての比較試聴を行いました。
………………………………………………………………………………
AccusticArts TUBE-PREAMP II (税別¥1,350,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/100413/AccusticArtsUBE-PREAMP_II.pdf
 
AccusticArts AMP II-MK2 (税別¥2,100,000.)
http://www.hifijapan.co.jp/accusticarts.htm
………………………………………………………………………………
MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.htm
………………………………………………………………………………
 
各プレーヤーの個性を引き出すべく私が選曲したのは下記のディスクからです。
 
一曲目■Bjork Gudmundsdottir 6.Frosti(フロスティ)     ★SACDです。
http://www.super-audiocd.com/software/disc.php?dno=3204010966
これはビヨークの曲をオルゴールの円盤に打ちなおして演奏し、それにペース
が加わってくるというもので、きりきりと巻き上げたゼンマイのストッパーを
外す音からスタートします。
 
ねじあげられ締めあげられているゼンマイがキュンという音ともに解放され
回転を始めるメカ音はリアルでチェックポイントになります。これもSACDで、
オルゴールのピンが弾かれてからの余韻感は左右のスピーカーの間に漂うよう
に情報量の大小を比較して聴かせてくれます。皆様いかがでしたか?
 
 
二曲目■The Mighty Echoes 3rd CD,「 Doo Wop Til You Drop」より2. Under The
Boardwalk
http://www.mightyechoes.com/
これは日本ではマイナーなグループなのですが、この曲は皆さんも聞き覚えが
ある事と思います。国内盤は出ていないかもしれません。
イントロでラテンパーカッションのギロと透明感のあるベルの音がポイント、
その後に展開するスタジオ録音のアカペラが見事な歌唱力で空間を構成します。
皆様はどのように感じられたのでしょうか?
 
 
三曲目■The Real Group≪Jazz:live≫「Splanky」
http://www.spiceoflife.co.jp/rg_cd08_l.html
この曲は最近私も良く使っているものですが、同じアカペラでもライブ録音。
ヴォーカリスト一人ずつの声質もさることながら、五人の口元を克明に捉える
というよりは空間の再現性がポイントの選曲でした。いかがでしたか?
 
 
四曲目■BIG BAND STAGE〜甦るビッグバンドサウンド〜「Splanky」★SACDです。
http://www.stereosound.co.jp/cd/backnumber/ot/WPCL_10852_BigBandStage/
今回は多様性ある選曲を心がけましたが、これはちょうどSACDにて前曲と同じ
曲を本物のビッグバンドで録音したもの。個々の楽音の質感は大変鮮明なスタ
ジオ録音として各プレーヤーの音場感と音像のサイズなど気になるところです。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
 
 
五曲目■「鬼神」和田薫の音楽  1.「囃子」
http://www.kaoru-wada.com/  
この曲は今回のような比較試聴に使いたかった選曲です。このオーケストラの
打楽器奏者(ドイツ人)が「はっ!!」と威勢の良い日本風の囃しを叫び、最後の
最後ではオーケストラ全員で気合の入った「はっ!!」を叫びます!!印象的な
和風の打楽器がホールエコーを存分に引き出しての空間表現は圧巻そのもの!!
四世代の違いを皆様どのように感じ評価されたのでしょうか?
 
 
六曲目■坂本冬美「Love Songs〜また君に恋してる〜」
http://www.fuyumi-fc.com/discography/2007.shtml
J-POP? いや歌謡曲? どちらでも解釈次第ですが、リヴァーヴを濃厚にかけた
お化粧映えのするヴォーカルが再生システムによって本当に千変万化するので
最近は良く試聴に使っているものです。こんな曲が意外にコンポーネントの
個性を引き出してくれるのです。いかがだったでしょうか!!
 
 
七曲目■TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"
(1)Rimsky-Korsakov: Dance of the Tumblers,                 ★SACDです。
http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
前曲まででちょうど予定の二時間を使い切ってしまいましたが、この曲を最後
にということで約20分間の延長となりました。ハルズサークルの皆様でしたら
ご存じのSACDですが、このダイナミックであり緻密で繊細なオーケストラを
四世代のプレーヤーがどのように聴かせてくれたのか? 皆様いかがでしたか?
 
このように七曲を四台で比較した全28回のプレーヤー切り替えを私が一人で
行い、解説しながらの二時間でした。本当におしゃべりしている時間がない
ほど参加者の皆様にはじっくりと聴いて頂きました。お楽しみ頂けましたで
しょうか? 早速のご感想を頂きましたのでご紹介致します。
 
           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
東京都港区 A 様より
 
以前にも投稿を頂いておりましたのでご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0480.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0473.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0367.html
 
川又 様
 
参加させていただき有難うございました。
とても楽しかったです。
 
4つのプレーヤーを7曲を通して聴いた感想を要約させて頂きます。
 
■X-01
我が家の電源を入れたばかりのCDプレーヤーの音。音がザラつき、鈍る。
 
■X-01 Limited
X-01 との違いはとても多くダイナミックレンジが広く躍動感を感じる。
 
■X-01D2
上記X-01 Limitedに静と動、歯切れの良さを加え、空間にゆとりができて
纏まりが良くなっている。
 
■K-01
X-01とLimited程の大きな違いは無いけれど、マスタークロックを使用した時
の様に、フォーカスが良い。オーケストラでは階層がボケる事がなく、
コーラスでは各パートがしっかり聴き取れる。
 
リバーブやイコライザーで加工された坂本冬実の声が一番自然に聴こえた。
なるほど性能の高さを感じる。
 
           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
私は今になって記念撮影をしていなかった事に気が付きました!!
いや〜失敗しました!! (^^ゞ
参加された皆様のご感想をこれからもお待ちしております。
 
今回のモノ好きな企画(笑)に参加して頂きまして本当にありがとうございました。
こんな企画を実現できるところ、そして実現できた背景はハルズサークル
あってのことだと思います。でも、貴重な体験になったと思います…(^^ゞ
 
私の好奇心は皆様の感動のために!!ということで、これからも新企画を色々と
実現していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
そんなハルズサークルに皆様もご入会下さい。


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
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