発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/742.html 上記の本文に次の一節がありました。 「ある意味ではFrancoSerblinを最も知る日本人として、更に女性の目から 見たダンディズムをオーディオという世界で発揮する男性と、そのファミ リーとの親交からFrancoSerblinの思想を最も忠実に私たちに伝えてくれる 貴重な人材でもあるわけです」 とは株式会社アーク取締役 宮崎美穂 様のことを述べているわけですが、 H.A.L.'s"Ktema"Partyが開催されて参加者の皆様からありがたいメールを日々 頂戴しておりますが、今度は宮崎さんからもメッセージを頂きました!! 「そのようなわけで、フランコにまつわるエピソードは、尽きることなく 湧いてきます。クテマが完成したとの知らせを受けイタリアに飛んだ際、 挨拶もそこそこに氏が発した第一声とは?! クテマの試聴パーティで色々とご紹介できたらと思っています。」 ということで、↓来場者の前で達者なスピーチを披露する宮崎美穂さんです!! http://www.dynamicaudio.jp/file/100910/P1080167.JPG しかし、緊張気味の宮崎さんはまだまだ語りつくせない事があったのです… …………………………………………………………………………………………… ダイナミックオーディオ5555 川又店長様 お世話になっております。 ハルズサークルのメールマガジン、たいへん有り難く拝見させて頂きました。 H.A.L.'s"Ktema"Partyご参加メンバー様の温かなメッセージの数々に心が慰め られ、皆さまのお心遣いに感謝の気持ちで一杯になりました。 心より御礼申し上げたく存じます。ありがとうございました。 あのようなパーティは私も初めての経験でしたが、音楽を愛する素敵な方々と クテマで醸し出された濃密な空間を共有する、それは予想以上の気持ち良さで、 私は感動いたしました。 ご参加くださいました皆さまそして川又様に、心より感謝申しあげます、 ありがとうございました。 実はひとつ心残りなことがあるのです。 折角頂戴したお時間で私の口からもっとお伝えすることがあったなぁと、あと になって思い返すと後悔の念が頭をもたげるのです。 クテマお披露目の日に語られた"フランコ語録"です。 印象深かったひとことをメモしていました。 私の胸の内に温めていても仕方がないので、ここで紹介してもよろしいですか? ■フランコ語録 その.4 「スピーカーの横幅はウーファーのwave効果に大きな影響を及ぼす。 ウーファーをこの位置に設置したことと、エンクロージュアを直方体ではな くあのような扇形のシェイプにしたことにはそういった狙いと関係があるんだ。」 ■フランコ語録 その.5 「いい音作りに最も大事なのは、ウーファー部分ではなくミッドレンジ部分だ。 低音域と高音域は人間の耳で聴こえる限界があるがミッドレンジだけは すべてが聴こえるからね。つまり、システムで操作できるのは高音域と低音 域で、中音域はいじることができないということ、それだけ繊細なパートな のでデザインの際も最も慎重を要するんだ。ボーカルが良いといってくれて、 嬉しいね。」 ■川又より 前回までのフランコ語録では当人の情熱とこだわり、思想みたいなものが中心 でしたが、今回からは設計方針に関わるコメントがつづられてきました。 その.4でのスピーカーの横幅、というのはひょっとしたらサイズ、つまり全体 の大きさを意味しているのかもしれませんね。それがしいてはデザインに関する 設計方針につながっているのだと思います。 横幅だけでは波長の長いウーファーの再生帯域とは重要な関連性はありません。 スピーカーのキャビネットサイズがいたずらに大きくなる事での低域の制動感 の甘さと、平行面のある直方体のデザインでの定在波の発生を回避するという ことと、比較的薄いパネルでもカーブさせての曲面デザインから強度を高めて 響きをもたらす工夫につながっているのでしょう。楽器がそうですね。 四角い楽器というのは中々ありませんから。 その.5は正に名言ですね〜。確かにミッドレンジの重要性をいかに認め形に するのか、これは頭でわかっていても出てくる音を聴いて作者のセンスでどう まとめていくかというチューニングの技量がなければ意味のない事です。 ヴォーカルが良いということ、これは全ての音楽に通じることなのです!! ひょっとして褒めたのは宮崎さんだったのかしら!?私も嬉しくなりました(笑) 74歳になられるフランコが自身の理想的な音を目指しての苦労、いや楽しみ!! そうです、フランコは楽しみながらKtemaを作り上げたという事が最も大切な 事だと思いました。 コスト、時間、そして設計思想をも上司から固められて取り組むモノ作りとは 根本が違うのでしょう。辛い仕事、仕方ないから納期に間に合わせる仕事… いやいや、そんな発想でビジネスの一環としてスピーカーを作ろうとしたら 良いものが出来るはずがありません。 Sonusfaberという、今となっては大きな会社の組織と枠組みの中ではフランコ のやりたい事は出来なかった。それが自由の身になって己が求めるものを何も 制約なく作れるようになったという喜びがKtemaの音質に感じられます。 そのヒントがその.6以降に語られてきますので、どうぞご期待下さい!! 蛇足ながら私からの補足でした。(^^ゞ …………………………………………………………………………………………… 川又より 宮崎様ありがとうございました。そして、「フランコ語録」にはまだまだ続き があるのですが、一つずつをじっくりと噛みしめて頂こうと小出しにご紹介 させて頂こうと考えています。(^^ゞ続報にご期待下さいませ!! そして、フランコ語録の示すところはKtemaの音です!! ぜひ皆様の耳と感性でご確認下さい。ご来店をお待ちしております!! |
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