発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/362.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html 早いもので、上記の企画“PEIP”をスタートしてから半年が経ちました。そして、 “PEIP”デバイスの販売実績も100台以上に及び現在でも販売は好評のうちに継続 されているものです。 ここでちょっとニュースです!! ◇PEIPデバイスの将来は現在のメーカーだけでなく他の新規メーカーも参入予定◇ 大変魅力的なメーカーの新製品も近い将来に新規参入が予定されています。これは “PEIP Club”の皆様のみにご紹介していきます(^^ゞ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さて、やっとここから今回の本題です!! (^^ゞ New“PEIP”デバイスですが、実はこれら新製品のサンプルはすべて私の手元にある のです。(^^)v それは“PI”をより高性能化したものであり、多系統への電源供給を可能にしたもの です。 仮称として私は次のように三つの新製品をネーミングしました。 “PI-2M” アイソレーターの中で音質的なトップモデルです!! “PI-F” 4個のアウトレットを装備したアイソレーターです!! “PI-E” 8個のアウトレットを装備したアイソレーターです!! 時間がとれず中々本格的な試聴が出来ませんでしたが、やっと納得のいく検証 をすることが出来ました。 ◇ New“PEIP”デバイス検証のリファレンスシステム◇ ESOTERIC G-0s(税別\1,200,000.)*Rubidium Only ■テストポイント http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0_g0s.html ↓ 7N-DA6100 BNC(Wordsync)×3本 http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ↓ ESOTERIC P-01 ■テストポイント http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/ ↓ ESOTERIC 7N-DA6300 MEXCEL AES/EBU 1.0m ×2 http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ↓ ESOTERIC D-01 http://www.teac.co.jp/av/esoteric/p01_d01/ ↓ ESOTERIC 7N-DA6300 MEXCEL RCA 1.0m http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ↓ HALCRO dm8 ■テストポイント http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm8_10.htm ↓ ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ↓ HALCRO dm68 ×2 http://www.harman-japan.co.jp/products/halcro/dm38_68.htm#dm68 ↓ STEALTH Hybrid MLT Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html ↓ MOSQUITO NEO http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 基本的には上記のシステムでは電源ケーブルは“Pケーブル”を随所に使用している 状態 で、“PI”は現在一台しかないのでフロントエンドにてテストすることにしました。 しかし、ここで得られた音質変化はパワーアンプなどでも同傾向の向上を示す ことは以前の“PI”でも体験しているものであり、かつ多数の試聴レポートにて 頂いた皆様の評価と共通するものです。 また、現状ではフロントエンドのコンポーネントはプリアンプまで“PD”を使用し ていましたが、今回のテストでは使用せずに新製品は各々コンセントからの直接的 な配線としてアイソレーターによる変化を単独で正確に検証するようにしました。 使用した曲はこれです。 http://www.stockfish-records.de/ この中から http://www.stockfish-records.de/stckff/sf_stockfisch_e.html Sara K. 3.トラックめの Turned My Upside Down この冒頭のギターの残響感と続くベースの固体感と重量感、そしてヴォーカルの 浮き彫りとなった立体感など、シンプルな演奏のはずがチェックポイントは多数 含まれているものです。ちなみに販売は下記にて行っています。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/395.html ◇ ステッップ 1 ◇ 先ずは、フロントエンドでも電源の違いを如実に表してくれるトランスポートから。 P-01の電源は以前から“PD”のデジタル専用出力から取っていたのですが、それを 従来の“PEIP”デバイスでフラッグシップ的な存在の“PI”に換えてみました。 「お〜、たった一箇所でこんなにもか〜!!」 冒頭のギターの鋭いアタックに肉厚感が追加され、同時にベースの重量感が増す!! 相変わらず高価ではあるが“PI”の存在感は大きい!! これはまだまだ序の口と いうところなのだが、ここでちょっとセッティングに盲点があった(-_-;) ESOTERIC G-0sには長らく“G-0d”での公平な比較ということからESOTERIC 8N-PC 8100が使用されていたことに気が付く。 これはいかん、とここを“Pケーブル”に変更したところ… 「いや〜、Master Clock Generatorというシステムの最も上流で“Pケーブル”に換 えた だけなのに、なんたる違いか!! 」 アイソレーション効果の実験はこれから、という時にこのポイントひとつで起きた 変化の大きさに呆れてしまった!! イントロの左右からのアコースティックギターのエコー感がこんなにも拡大して いいのだろうか!!と半ば自嘲的に肝心なポイントを設定変更しておき全体の再生音 のレベルをジャッキアップしておいて良かったと思うところだった。 しかし、システムの上流二箇所に“PEIP”デバイスを配しただけで起こる変化量は ただ事ではない!! これが“PEIP”デバイスの底力と言わんばかりに新製品の登場 を前にして存在感を大きく示すのであった。納得の序盤戦というところだろうか。 ◇ ステッップ 2 ◇ 上記のように新製品を迎え撃つ準備として“PEIP”デバイスの配置が完了した。 ここで“PI-2M”を用意する。これには付属の電源ケーブルとして単品で販売してい る“Pケーブル”が同梱されてくる。このプライスのケーブルが付属とは頼もしい限 り!! 一台しかない“PI-2M”を最初にどこに使用するか。私は既に決めていた。 トランスポートである。二つある出力の“PI-2M”の片方にP-01の電源をつなぐと… 「ちょっと待った!!この迫力と繊細感が山盛りに増加するのはなんなんだ!!」 冒頭のギター、そしてベース、いきなり音量が上がっているように感じられる。 もちろんプリアンプには手も触れていない。 “PI-2M”をはじめとするアイソレーターの特徴としてPFC、つまり電圧のピークに 際して電流が流れる効率を悪化させないというテクノロジーはトランスポート一台 に対してもこんなに大きな影響力を持っていたのか!! 次いで表れたSara K.のヴォーカルはモノトーンから極彩色に豹変したように質感 が向上しているのが手に取るようにわかる。その口許から拡散するエコー感が回転 するライトのようにNEOの周辺を照らし出すようで凄い!! 確かに価格は上がったが、この変化量はそれを上回るパフオーマンスを出力一個 だけでたちどころに証明した!! ◇ ステッップ 3 ◇ 前作の“PI”はボックスの片方から電源が入り他方へ抜ける形で配線させている。 それに対して“PI-2M”はリアパネルだけで入出力を配線できるのでセッティングが やりやすくなっている。 そして、“PI”はアウトレットがひとつに対して“PI-2M”は二個、これがにくい。 ただし、“PI-2M”の二つのアウトレットは対外的にはアイソレーションされている が、 内蔵するアイソレーターは一回路なので、出力二個に対して同時に作用している。 つまりは二つのアウトレット各々はアイソレーションされていないと言うものであ り、 この二つの出力を同時に使用することで不利がないのだろうか? というのが私の最大関心事であった。 つまり、“PI-2M”の出力ふたつにデジタル・コンポーネント二台を使用する場合、 または二つのアウトレットの一個にデジタル一個にアナログコンポーネントという 使用方法に対する音質評価がコスト感覚を刺激するものだ。 では、最初にデジタル・コンポーネント二台を“PI-2M”につないだらどうなるの か。 これを試すときに真っ先に思いついたのがRubidium単独駆動で威力を発揮している G-0sである。先程“Pケーブル”に変えただけであれだけ変化するのだから…、とい う 期待感を胸に配線を切り替える。“PI-2M”にP-01とG-0sの両者をつないだ。 「おいおい、それはないでしょう!!」 と呆れてしまう程の変化がNEOの表情に表れた!! ギターの弦を弾いた瞬間のエネル ギーは1.5倍くらいに、スタジオワークで付加されたエコー感は1.8倍くらいか!! デジタル・コンポーネントの両者が“PI-2M”によってこれほど激変するとは、恐ら く 開発者も未体験ではないかと思うほどの情報量の増加が表れた!! ここで更に気が付いたことにエレキベースの音像が周囲に散っていたエネルギー感 を両手でかき集めてNEOのセンターに寄せ集めたように輪郭の鮮明さと楽音の中心 に向けての色彩感の濃度を高めていることである。低域の変化は最有力だろう!! “PI-2M”の二つのアウトレットはアイソレーションされていない。つまりは両者が 干渉しあうのではないかという予感があればこそデジタルコンポーネント同士を 接続してみたのだが、この段階でまったく問題なしと納得させられた。これは重宝 なものではないかと内心ほくそえむ(^^ゞ実用上は問題なし!!いけますねー!! しかし、ここで止めないのが私の悪いところ(笑) 一台しか“PI-2M”がないのは仕方ない、であればG-0sだけを単独で“PI”に戻し P-01だけに“PI-2M”を使ってみて、究極のアイソレーション効果を試してみるか!! 「参ったな〜、聴かなきゃよかった〜」 当然と言えば当然のことながら、新旧の違いはあれどデジタル・コンポーネントの 各々を独立したアイソレーターで使用してみたら、これは快感と言える一言!! 私が観察している…、冒頭で述べているようにスピーカーを見つめて楽音の定位感 と展開を観察することで求められるチェックポイントの各パラメーターにおいて、 この状態がベストだ。これを“PI-2M”二台でやったらもっと凄いことになるのか!! ◇ ステッップ 4 ◇ “PI-2M”のパフォーマンスは“PI”からの値上がり分を考えてもお釣りが来る程 の実力があるということを実感したあとは、コスト・パフォーマンスとしては出力 数の多い“PI-F”“PI-E”をどうしてもチェックしたくなる。 前回のステップでG-0sはそのままにP-01のみを単独で“PI-F”と“PI-E”に差し替え ることで、先ずは4と8の違いがあるかないかを確認した。 「OK、出力が8個の倍になっても音質は大丈夫だ!!」 一人で納得しているが、“PI-2M”から“PI-F”“PI-E”に切り替えて若干の質的低 下 はあるものの大いに許容範囲である。いや、ここで明らかなのは長らく使用してき た“PD”よりも2ランクくらいアップグレードしているということが確認できた。 ちなみに、“PI-F”を持ち上げて次に“PI-E”を持ってみると同じサイズながら重量 がずっしりと重いことに気が付く。 なるほどコストパフォーマンスを考えると、これは“PI-E”はお買い得だ!! 整理すると音質的には…“PD”<“PI-F”=“PI-E”<“PI-2M”ということか!! 価格対音質比では…“PD”<“PI-F”<“PI-E”=“PI-2M”ということだ!! ◇ ステッップ 5 ◇ ここで私はまたまた意地悪なテストをしなくては気がすまない!! (^^ゞ “PI-2M”の二つのアウトレットは互いにアイソレーションされていないという構造 はわかった。そして、そこにデジタル・コンポーネント二台を使用しても問題ない。 しかし、アナログとデジタルを一個ずつつないだらどうなるのか!? これによって不利になってしまうのなら、せっかくの出力二個の信頼性にチェック がはいるだろ。ということで、G-0sは“PI”に支えてもらったままで“PI-2M”の 出力をひとつはトランスポートP-01に、そしてもうひとつにプリアンプdm8をつな ぐという実験をすることにした。 あ〜、なんだかだんだん深みにはまっていきそう。(笑) すると…!? 「あーーー!! これは反則だ!!」 プリアンプは今まで“PD”からつないでいたものだが、それを“PI-2M”の片方に つなぎ換えたのだが、ここで起こったことは私の予想を完全に裏切ったものだった。 何とフロントエンドに愛用してきた“PD”よりも、トランスポートと共用した “PI-2M”での音質の方がいいのだ!! これには驚いた!! チェックしているパラメーターは同じなのだが、そこに現れたエネルギー感の高ま りは“PD”とは比べものにならないのだ!! この瞬間に私の推測はまったくの取り越し苦労だということが証明されてしまった。 しかし、悔しいから言いますが、“PI-2M”二台でトランスポートとプリアンプを 担当したら当然一台の“PI-2M”よりも更に素晴らしいことでしょう。しかし、一台 でもデジアナ共用はまったく問題ありません!! いや〜、いい発見をしたな〜(笑)と思ったのもつかの間。では“PI-F”や“PI-E”で も同じことが言えるのだろうか!? 解説によると“PI-F”はアイソレーターは二回路、“PI-E”は四回路、ということで 隣り合う二つのコンセントは内部で一体であり、二個ずつの単位で同じボディーで あってもアイソレーションされているということだ。 であれば、“PI-2M”で実験したように一系統の隣り合うアウトレットにP-01とdm8 というデジアナ両方をつないだ時と、一個飛ばしてアイソレーションされている となりの組から一台をつないでみるという比較ではどうなのだろうか? そこで、この“PI-E”リアパネルにあるように「BANK 1」「BANK 2」の各々にトラン スポートと プリアンプをつなぐ場合と、「BANK 1」に両方をつなぐ場合とで比較してみた。 こんなことばかりやっているから残業が続くのでしょう(笑)&(-_-;) さあ、本日何回目かはとうに数えられないくらいに聴いてきた課題曲をスタートし て、今度は接続を換えて聴き直し、これを4回ほど繰り返した^_^; 結果は!! 「BANK 1」「BANK 2」の各々に一台ずつを使用した場合を100とすると意外な(笑) ことに「BANK 1」に両方をつないだ場合には私の採点では85点までいくのです!! これは「BANK 1」にデジアナの両方が一度につながったということよりも“PI-E” と“PI-F”に搭載されているアイソレーターの効果が外界からの影響をキャンセル してくれるという効用の方が明らかに上回っているということと推測されました。 これは癪に障りますが、“PD”にあるデジタル専用出力と、それ以外との格差とい うよりも、“PD”そのもののフィルター効果よりもアイソレーション効果の方が 音質面で圧倒的に素晴らしいということになってしまいました。 どうやらここのリファレンスも変更しなければならないようです。^_^; さあ、最後に極めつけの実験です(笑) “PI-F”と“PI-E”に付属する電源ケーブルは同社の最低価格のものです。 “PD”でもそうでしたが、壁コンセントから供給される電源ケーブルを“Pケーブ ル”に 換えると激変しました。それを“PI-F”と“PI-E”でもやってみました。 “PEIP”会員の皆様にはお分かりですよね(笑) “PD”+“Pケーブル”の意味は (^^ゞ すると…どうでしょう!! げんきんなものです(笑) “PI-F”も“PI-E”も“PI-2M”に大接近です!! この効果は大きいですね〜。 “PI-2M”追加のコストアップをどう理解するかによりますが… “PD”+“Pケーブル”<“PI-F”+“Pケーブル”=“PI-E”+“Pケーブル”≦ “PI-2M”となります!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- これらの段階を踏む比較試聴は数時間にも及びましたが、今夜の残業で残された 気力では演奏における多様な変化を詳細に述べるのは難しそうです。(-_-;) 使用したい系統数によって投資効果も違うでしょうから“PI-2M”を追加しない単体 として、私は純粋に各個の音質として序列をつけると次のようになりました。 ■“PD”<“ PI-F”=“PI-E”≦“PI”<<“PI-2M”■ これを皆様はどのように取り入れていかれるでしょうか? そして、それをどのようにして確認し納得してから導入されるでしょうか? そうです!! この続きとなる企画は“PEIP”会員の皆様にお届け致します!! 私は既に何と10台の“PI-2M”を発注してしまったのです!! この続報は“PEIP Club”の皆様へお送り致します!! それには先ずハルズサークルにご入会下さいませ!! |
このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。 | |
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担当川又 |
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