No.0532 - 2011/8/13

Vol.1「バーンイン六日を経た音はヤメられないトマらないの一言です!!」

広島県広島市　N.N 様より

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0507.html

このたびは貴重な試聴の機会を与えてくださり誠にありがとうございました。
モニター在庫が切れたため、急遽７階で現役稼動していた物を外してお送り
いただいたと聞き、その柔軟・迅速なご対応に頭が下がる思いです。

さて、私の試聴環境ですが、オーディオルームはマンションの狭い洋室
（4帖半）のため、壁５面（四方＋天井）を吸音・防音パネルで敷き詰めて
おり、音響は総じてデッドです。試聴スタイルは選択の余地なくニアフィール
ドリスニングです。

お借りしたのは、SACDプレーヤー用にBF-3とBF-2が2つずつ。
配置位置に迷いましたが、結局リアパネル側にBF-2×2個、CDメカに近い側面
にBF-3×2個という┌┐型の設置で落ち着きました。

今回は、従来使っていたカーボンインシュレーターと聞き比べてみました。

【比較試聴システム】
■CD/SACDプレーヤー
Classe　OMEGA-SACD1（税別\2,000,000.)
※ヒューズはEau-rougeER-FX（税別\75,000.）に換装。

◆本体用インシュレーター
�@Eau-rouge　ER-WSBX（税別合計\98,000./4個）
　　　VS
�AAndante Largo　BF-3*2、BF-2*2（税別合計\172,000./4個）

【試聴結果】
ER-WSBXに比べ、Black Ravioliに変えた直後の音は「大人しいけど、その分、
色合いが深く感じる」という印象でした。

写真の紙質に例えるなら、従来は光沢タイプ、変更後はマットタイプといった
イメージでしょうか。

光沢タイプのような華やかさ（高域）や余韻感が後退し、その分、音像が一回り
小さく凝縮され、細かな表情が聴き取りやすくなりました。

また設置当初は音が前に出たいのに出しきれないようなもどかしさを感じまし
たが、日を重ねるごとにスピーカー周辺のくすぶるような違和感は消え、徐々
に伸び伸びとした音に変化していきました。

バーンイン６日を経た音は、「ヤメられないトマらない」の一言です!!

特に低域は、ぐぐぐっと沈み込み、安定したピラミッドバランスで再生され、
音の彫りが深く演奏や楽器の陰影までくっきりと描写します。

細かな音の動きを瞬時にトレースし、まるでスピーカーの反応速度が向上した
かのごとく、我が家の音に更なる躍動感が加わりました。

CDプレイヤーの足回りはこれまでもそれなりに強化していたつもりで、今回
ここまで変化するとは思っていなかったので、正直、目から鱗が落ちる思いです。

返却前夜の深夜１時…。

子供が寝付いた後で１時間だけ聴くつもりが、次から次にCDを換える手が止ま
らず、気がつくと朝5時になってしまいました。

この変化を体験してしまうと、次は真空管プリアンプ、次はスピーカーと
危険な連鎖が始まりそうですね・・・。

実力発揮には不十分な６日間のバーンインでも明確な変化を感じられ、次は
３週間後の音を聴いてみたいという欲求が湧き上がる。

理性（お財布）が危険信号を発しても、心が撤去を許さない、魔法というより
魔女の誘惑に満ちたインシュレーターですね（＾＾；

なお、我が家では別の可能性も感じられました。
我が家のスピーカー（VerityAudio：Parsifal Encore）は、ふたつのＳＰユニットで
黒御影石をサンド（ソルボで固定）する構造ですが、これをSticky Padで挟め
ば…など、興味は尽きません。

明け方、魔女の手を振りほどいてER-WSBXに戻してみると、魔法が解けたのか
音全体が滲んだようにぼやけ、特に低域が甘く感じるようになりました。

今まで下腹に心地よかった「ボン」という風圧が、「ボワン！」と変わり、
全体的に薄いベールを１枚かけたような音になり、落胆しながらCDの演奏を
止めてしまいました。これは、正直ツライ；

Black Ravioliの効果だけではなく、我が家の課題点まで再確認でき、音楽の
女神や魔女が舞い降りる充実した９日間でした。本当にありがとうございました。

　　　　　　　　　　 　-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 
川又より
 
N.N 様ありがとうございました。評価して頂いて何よりでした。
そして、何だかご返却頂くのが申し訳ないような気がしました(^^ゞ　

最初に4個購入された方から追加注文を頂いたりと、販売実績は伸びています。
購入された皆様から三週間後の試聴レポートなど頂けましたら大変嬉しく思います。

そして、本企画は下記のように現在も実施しておりますので、ぜひぜひ皆様も
黒いラビオリを味わって頂ければと思います!!

ハルズモニター希望の方はまずご入会を。