《H.A.L.'s Monitor Report》


No.0360 - 2007/7/4

広島県呉市 A.I.M 様より

前回の投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0178.html

H.A.L.'s Monitor GW特別編
モニター商品 ORACLE P1000

先日 HAL's monitor ゴールデンウイーク特別編の案内があった際、かっこいい
デザインが気になっていたORACLE P1000のモニターをお願いしました。

どの角度から見ても実にかっこよく、アルミ材を組み合わせた見事な作りです。
同じギンギラのアンプでも曲線を多用している為JEFF ROWLANDよりエレガントな
印象です

いつも聴いているJーPOP女性ボーカル、ヨーロッパ系HARD ROCK / HEVY METAL
のCDをメインに試聴しました。

ハイエンドのオーディオ機器はこの手の音楽が比較的苦手な印象があります。
録音が悪いソースを忠実に再生するせいか ボーカルがやせて実体感がなかったり
口が大きくに広がってキチンと定位しなかったり、高音が伸びなくて音が団子に
なったり打ち込みの音がペラペラの薄い音だったりです。

しかし、ORACLE P1000はソフトの録音が悪いとか、こういうジャンルは苦手とか
一切言い訳をせず見事なサウンドを披露してくれました。

ROCK系の音楽は音をあまり分解、分離しすぎると各楽器のアンサンブルが崩れて
音楽がばらばらに聴こえ、迫って来るような迫力がなくなります。

ORACLE P-1000の聴かせ方は見事です。

各楽器にエネルギーが溢れているせいかきちんと分離しているのにアンサンブルは
完璧に保たれています。

ヴォリュームを上げると ライブのような楽器の一体感、迫力が出て来るのに 
音はクリアーに分離してライブのようにごちゃごちゃな音にならないのです。 

まずリズムセクションが一気に強力になります。

ドラマー、ベーシストがアマチュアから凄腕プロミュージシャンに変わったのか
というくらい 勢いのある熱のこもった演奏となり、テンポが早く正確に音楽に
ぴったりあって聞こえます。

今までは低音が遅れて聞こえていたという事かもしれません。
ベース音もずっしりした迫力の音となります。

ボーカルは芯がありエネルギーに満ちた音なのでアーティストの伝えたい事が
しっかり伝わってきます。

定位はシャープですが声には自然な柔らかさがあるのでハイトーンのボーカリスト
でもうるさくならず心地よいです。

ディストーションのかかったエレキギターのサウンドも重量感、迫力があり、でも混
濁しません。
木の響きもしっかり聴こえます。ヴォリュームを上げても全然うるさくありません。

打ち込みのサウンドも凄く芯のある腹に来る音です。どんな早いビートも正確に
きっちりと聞こえます。

色んな音が重ねてあるJーPOPは音が左右の壁を超えて大きく展開し、シンセの効果
音が空中に散らばって部屋中が音で満たされるような立体空間となります。

アーティスト/エンジニアが狙っていたサウンドはこれか、と実感できるサウンド
です。

J-POPが音が悪いっていったいどこの世界の話?ていう印象です。
もちろんクラッシックやJAZZもスケールが大きくエネルギーに満ちた演奏で、
いい音しました。

ボリュームを少し上げて聴いていると、とにかく勢いのある熱い演奏がスリリング、
楽曲の魅力が全開で伝わりワクワクしてなかなか聴き止めれません。

電源ケーブルやインターコネクトケーブルは付属品のままでこの音ですから、
川又店長お勧めの物に交換すればさらなる魅力が出て来て大変な事になるかも
しれません。

ORACLEというメーカーのセンスに感心しました。
何を鳴らしても本当にいい音を出すアンプです。

今回はモニターさせて頂きどうもありがとうございました 
今後のグレードアップに大いに参考になりました。
ORACLE P1000グレードアップの最有力候補かもしれません。

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川又より

A.I.M様ありがとうございました。今後の指標が見つかって何よりでした。やはり
自分のシステムにインストールしてみて初めてわかることが良くあります。それを
恒例化された企画としていつでも皆様のリクエストにお応えしているのがハルズ
モニターです。皆様の希望される製品がありましたら気軽にご応募下さい。


HAL's Monitor Report