《ESOTERIC “7N-PC9100”H.A.L.'s Monitor Report》


No.0331 - 2006/10/27

千葉県市川市 E S 様より

Vol.14「低域の出方が今までのケーブルと大きく異なります!!」

ハルズモニターを利用されて各種製品を導入していかれたという歴史があります。
どうぞ過去の投稿もご覧下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0267.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0223.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0201.html

川又さん

簡単にPC9100をレポートします。

1.電源環境

 我が家の電源環境は以下のようになっています。

 壁→P8MM→PC8100→UX−3SE
       →PC8100→G−0d
       →PC8100→JEFF シナジー
 壁→PLMM→JEFF 112→B&W N803

 今回は、UX−3にPC9100を使用しました。

2.引き回し

 PC9100は8100と同様に重くて硬いので、扱い難いという
 ところは同じです。また、PLMMのようなコブがないので曲げる
 事にはあまり不便を感じません。ただ、インレットの角度が合わず
 にケーブルを捻る場合はやはり苦労します。

3.バーンイン

 ESOTERICのケーブルはバーンインに時間がかかり、最初の
 100時間は評価できません。PADのように音色・バランス全て
 がころころ変わるとまでは言わないまでも、100時間経過するま
 では随分変化します。私は丸5日(120時間)経過した後評価し
 ました。現在は200時間を越えていますが、熟成が進んだ感じで
 す。

4.音の傾向

 皆さんのレポートにもあるように、低域の出方が今までのケーブルと
 大きく異なります。力強い・芯がある・筋肉質・楷書体という表現に
 なりますが、速くてロスがないということなのだと思います。

 JAZZベースやコントラバスが非常にカチッとしっかりした表現に
 なり、パイプオルガンは深く沈み強いエネルギーを感じます。

 この傾向はPC8100に備わっており、私が手放せなかった理由な
 のですが、PC9100は更に数段上というか別格になったという印
 象です。

 いっぽう、高域方向は余韻感・エコー感が出て、S/Nの良さ・速さ
 を感じます。

 バイオリンがしなやかになり、シンバルがシャリーンと尾を引くよう
 になります。時間の経過と共に硬さが薄れてゆきました。

 PC8100にはこの傾向が薄かったので、格段に進歩したというこ
 とかと思います。

 UX−3SEに使用したため、映像もちょっと見ましたが、画面が黒
 く沈むような傾向があるように感じたため、もう少し観察と調整が必
 要のようです。


 PC9100、PC8100、PLMMそれぞれ個性のある優れたケ
 ーブルなので、私としては全てをどれかひとつに決めるのではなく、
 使い分けて行きたいと思っています。

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川又より

E S 様ありがとうございました。今回もじっくり試聴して頂き導入を決意されたと
いうご注文のメールを頂戴しており本当にありがとうございました。確かに限定
生産というのは悩ましいところですが、所有される皆様の満足感が高いほど、その
裏づけともなる生産方法であり、また将来的にESOTERICがMEXCEL仕様のACケーブル
を販売できなくなるというわけではないと思いますので、長期的に時間をかけての
電源環境の充実を検討して頂いて問題ないと思います。ありがとうございました。


HAL's Monitor Report