《HAL's Monitor Report》
No.0273 - 2005/11/27
京都のYAS様より H.A.L.'s “PEIP”Monitor Report!! “PEIP Club”より続々レポート到着 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html Vol.21「“PI”って実は“Performance Improver”の略かも!!」 HALの皆様、ご無沙汰しております。 前回のレポートは確かP-0s用DCケーブルだったと思いますので 「誰だお前?」って感じですけど・・・京都のYASです。 この度、誘惑に負けてPケーブル&"PI"を自宅試聴させて頂きましたので 皆様の参考になればと、簡単ですがレポートさせて頂きます。 前回のDCケーブルもそうしたが、電源系やアクセサリー系は検証する環境及び 場所によって効果の度合い・方向性・印象が大きく変わると思いますので、 皆様の環境と照らし合わせて頂き、適当に脳内補正して下さい・・・<m(__)m> 試聴CDなどは、過去のレポートを適当に参照して頂くとして(^_^;) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0171.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0135.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0123.html では、先ず環境から・・・ -*-*-*-*- 検証システム -*-*-*-*- Brumester 948 Power Conditioner ↓ 信濃 HSR-510 (フロントエンド用) ↓ ESOTERIC G-0s ( ElectraGlide GenghisKhan ) ↓ SynergisticResearch AbsoluteReference Digital BNC( P-0s ) dCS MDF-ONE BNC ( dCS972/2 ) ↓ ESOTERIC P-0s+VUK-P0 ( ElectraGlide Epiphany ) ↓ PAD Digital DOMINUS X2 (DualAES176.4) ↓ dCS 972/2 ( AuralSymphonics ML-BLUE NOTE ) ↓ PAD Digital DOMINUS BNC 3ch Rev.B Sig ( DSD ) ↓ dCS 954/2 ( ElectraGlide Epiphany ) ↓ PAD DOMINUS AES/EBU Rev.B Plasma ↓ marantz SC-7S1 ( ElectraGlide Epiphany ) ↓ PAD DOMINUS AES/EBU Rev.B Plasma ↓ marantz MA-9S1 X2 ( PAD DOMINUS Rev.B ) ↓ Aug-LineSP STAGEIIをベースに多重シールド ↓ 自作3Way ( http://www.mailz.to/audio/zero.jpg ) ※ブレーカーやHSR-510・G-0s・P-0s・972/2・954/2・SC-7S1にはERSでノイズ対策 また、他電源系ではMIT Z-Stabilizer、AudioPrism QuietLineMk3等を使用。 壁コン・電源タップに関しては、書くのが面倒ですので省略・・・(^_^;) あと、全てのケーブル類は、自作のケーブル・インシュレーターで床からの 振動をアイソレートしています。 私は上記の様に複数の電源系装置を使用しておりますが、電源コンディショナーと 電源ジェネレーターでは、それぞれ性格が異なり(あくまで私の環境の話ですが) ・電源ジェネレーター(HSR-510の場合) 効果としては、音が澄み渡り解像度が高域から低域まで大幅に向上します! 電源そのものを1から作り出す事によって、コンセントからの電源とは根本的に 違う性格の電源になるのでしょうか? 解像度が上がる印象としてはEsoteric8N−PC8100に近い感覚です(^^ゞ ただ、そのままでは、私的には解像度は向上するものの深みが足りない感じがした ので、電源ケーブルを変え、内部パーツはERSでノイズ対策、また筐体を部分的に CFRPで補強し、RELAXA FOOTの3点支持で浮かしています。 ・電源コンディショナー(Brumester 948の場合) 先ず、一番の改善点は、トランスの唸りが無くなる事です(私の試した電源コン ディショナーでトランスの唸りが消えるのはBrumesterだけでした。) そして、音質的には電源ジェネレーターのような解像度の上がり方ではなく、元々 の電源に混入しているノイズ成分を排除・また波形の整形をする事によって、今ま でノイズに埋もれていた音が蘇り結果的に情報量(解像度・音場・エコー感)が 改善されるようです。 ですので、電源の性格はそのままに音がブラッシュアップされる感じですかね。 具体的には音場が左右奥行き方向共広がり、またエコー感と言うか残響成分が増え、 ザラッとした感触が取り払われ、音色も深く沈みこむような・・・ 全体的に"磨かれた音"になります。 と、こんな感じです。実は、マランツのアンプを導入した時にトランスの唸りに 悩まされた事がありまして、川又さん・マランツ・トランスメーカーは元より、 関西電力にも調査を依頼し、徹底的に家庭の電源環境を調べた事がありまして、 それ以来、電源系の重要性に目覚め、それなりに気を使う様になっちゃったんです けどね・・・(^_^;) ※補足説明 トロイダルトランスは他のトランスより唸りやすいそうで、電源波形の+−の 電圧差(波形の対称性)が唸りに関連しているそうです。また、これまで試した 中では、Brumester 948と信濃のHRSシリーズはトランスの唸りが消えました。 さて、随分と横道にそれましたが、上記を踏まえた上で今回お借りした、“Pケー ブル”“PI”の変化を分類すると、傾向としては、“Pケーブル”“PI”共に信濃 の「解像度をひたすら上げる系」ではなく、予想通りBurmester等の「音を磨く」 系ですね〜♪ 先ず、“Pケーブル”に関してですが、“Pケーブル”の潜在能力はかなり高いと 思います。 音色と言うか、全体的な音の雰囲気は写実系では無く「綺麗に磨かれた音」って 感じで、いわゆる美音系と言う部類に入ると思います。ノイズ感やヒステリックな 感じが無くかなり滑らかな音ですね。 音色の味わい深さと言うか「情緒的で魅惑的な音」として比較するとDOMINUSの方 に軍配が上がると思いますが、これは好みの問題かも・・・(^_^;) 空間表現力も優れていて左右だけで無く前後感も優秀で音場感や定位感はDOMINUS より立体的かつピンポイントで素晴らしいです。 また、綺麗系にありがちな「綺麗だけど、線が細く力感が無い」と言う事もなく、 低域も立体的で解像度が高く力強い音です。 温度感は、Burmester程高くは無いですが、どちらかと言えば暖色系。 全体的に高次元でバランスの取れたケーブルですので、システムに組み込んでも、 問題なく音質向上を果たしてくれそうです。 また、“Pケーブル”+“PI”の場合には、更に2ランクくらいオーディオ的項目 がアップする感じですね! あえて、弱点を挙げるとすると、取り回しが悪い事でしょうか、“Pケーブル”の 硬さやねじり難さは、Esoteric 8N−PC8100と同等かそれ以上だと思います。 “Pケーブル”+“PI”の場合には、更に2ランクくらい取り回しが悪くなります ね(笑) 因みに私の環境ではパワーアンプに“Pケーブル”がベストマッチしました(^_^;) あと、個人的には、“Pケーブル”のP-0s用・DCケーブルが有ればイイのに…(^^ゞ “PEIP Club”が成功したらHAL特別企画でP-0s&P-01用DCケーブルを作っちゃう! てのはどうでしょう? >川又さん そして次に“PI”ですが・・・実はこれが非常に面白いんです!! “PI”はコンセントと電源ケーブルの間に繋ぐ一種のノイズフィルター?ですが、 これはかなり効きます!! メーカーとしては“Pケーブル”と併用して使う事を想定して作られているとは 思いますが、今有る電源ケーブルと組み合わせて使ってもオーディオ的項目の全て がかなり向上しますね〜(*^_^*) そう、"PI"の最大のポイントは 「今まで作り上げてきた"音の性格"をそのままグレードアップ出来るんです!!」 これは、非常に重要なコトだと思います。 と言いますのも、HALの会員の方は、電源装置や電源ケーブルにも拘っておられる 方が多いと思いますし、今まで構築した音色の印象やバランスが大きく変わるのは 困るって方も多いと思いますが・・・ “PI”だと、今までの投資を無駄にせず(私にとってこれは最重要!!) 電源ケーブルの性格や音色は、ほぼそのままに、解像度の向上や音場の拡大など、 オーディオ的項目を大幅にグレードアップしてくれるんです!! さて、私的には“PI”が俄然面白くなってきましたので、パワーアンプの電源ケー ブルをDOMINUS→“Pケーブル”に変更した状態で、P-0s・dCS954・プリ・G-0s・ パワーアンプ等、イロイロな場所で検証することに・・・(^_^;) 情報量・音場…等の各項目は確実にグレードアップするのですが、場所によって 効果の出方が大分違って面白かったので報告致しますね。 ここでも、皆様の環境と照らし合わせて適当に脳内補正して下さい<m(__)m> サラッと書くと ・P-0s ・・・音場の左右方向の拡大が顕著。 ・DAC ・・・質感(密度感と音色の書き分け)の向上が顕著。 ・プリ ・・・前後方向の音場が拡大+情報量が大幅アップ。 ・G-0s ・・・定位・音場の拡大・空気感の向上。 ・パワー・・・音場の拡大・解像度の向上・力感の向上。 って感じですが、効果絶大だったものを2つ紹介させて頂きますと 先ず、一番効果が高いだろうと予想していたのはP-0sだったのですが・・・ なんと一番効果が高かったのは、予想に反してG-0sでした(笑) G-0sは全ての項目が大幅アップして、まるで初めてG-0sを入れた時の様な感覚!! 微動だにしないピンポイントな定位感と音の周りの空気感・・・空間に音が軽やか に舞う!!うん、めちゃイイ感じ(*^_^*) そうですね〜、“PI”無しだと、“PI”有りに比べて元気がいいと言うか「若い? と言うか、どちらかと言えば力任せな・ノリで聴かせる音」で、“PI”を入れると 全ての力加減が適正にコントロールされ、音場空間の隅々まで制御した「大人な 音」になりますね〜! これは、めちゃイイです(^^ゞ 次いで、効果大だったのがプリですね。 音場の前後感や解像度の向上もさることながら、表現が難しいく誤解を招くかも 分かりませんが・・・ 音が瞬間瞬間でスローモーションになったかのごとく、音の動く様が見えると 言うか、まるで動体視力(動体聴力??)が上がったような・・・例えて言うなら、 映画や映像の世界で現実以上のリアリティーやドラマティックな印象を出す為に、 時間軸に緩急を付けてエモーショナルに表現(マトリックスみたいな)するVFXが ありますが、そんな感覚??ですかね(^^ゞ これはハマる!超麻薬的感覚です(笑) 最後に“PI”には50Hz用と60Hz用の2バージョンがあるのですが、ご自宅の環境に きちんと合わて導入される事をオススメ致します。 と言いますのも、最初に送られてきた“PI”は、50Hz用でして(家の環境は60Hzで す)50Hz用ですと、高域と低域の速度が違うと言うか、なんとなく、低域の速度が 遅れたチグハグした印象でした。 さて俄然お気に入りな“PI”ですが、メーカーや川又さん的には"PowerIsolator" の略ってコトですけど・・・・ 今回の試聴で私が感じたのは“PI”を使用する事によって今使ってるケーブルの "性能"を大幅に"改善"するんだから“PI”って実は“Performance Improver”の 略かも!!と、思った次第です。 はっきり言って“PI”にハマちゃったかも・・・ヤバイです(^_^;) うーーーん、あとは“PI”が沢山導入できる環境に、私の"収入"を大幅に"改善" できるとイイのになぁ〜と思いつつ、導入したら、リラクサ等で“PI”自身を 振動からアイソレートしたら、更に音質アップするやろな〜と、密かな野望を 抱いている今日この頃です(^_^;) 以上、最後まで私の稚拙な文章にお付き合い頂き有難うございました<m(__)m> また、快く自宅試聴させて頂きました、メーカー様並びに川又様に感謝致します。 |