《HAL's Monitor Report》


No.0271 - 2005/11/23

千葉県松戸市 H.B 様より

H.A.L.'s “PEIP”Monitor Report!!

“PEIP Club”より続々レポート到着
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html


Vol.19「以上の結果私見では、“Pケーブル”+“PD”+“PI”は必需品です!!」

川又さん、この度はCDまでいただき、誠にありがとうございました。
そして、川又さんの迅速な対応に感謝しております。

なんと、“PEIP”入会申込の翌日に、試聴の“Pケーブル”3本が我が家に到着し
ました。そして、1週間後に“Pケーブル”を川又さん宛宅急便で発送直後に、今度
は“PI”が到着!

さて、今回の試聴に当たっては、驚きと感動の連続でした!!

最初の感動が、上記の川又さんの迅速な対応、2番目が、到着した「どでかいダン
ボール」を開封し、“Pケーブル”の箱を見たとき(事情は後述します)。

そして、3番目は、「驚きと感動」の試聴結果です!!

実は、私自身すでに“PD”のユーザーでした(ただし、試聴の“Pケーブル”が
届いて解ったのですが)。知人の勧めで購入後間もなかったのですが、まさか、
私の使用しているものが“PD”であるとは全く気づきませんでした。

“PD”を導入し「その効果」に驚いたのですが、今回の“Pケーブル”+“PD”
そして“PI”は、それを遥かにしのぐ、正に絶大な効果でした。

到着当日は土曜日でしたが、仕事の為帰宅したのが23時ごろでした。
早速エージングということでオーディオルームに運び込みダンボールを開封。

「あれ!このメーカーなの!」と驚きました。

そして、先ずはエージングと思いバーンインCD(川又さんからいただいたCDを早速
使わせていただきました。)をリピート。

3本の“Pケーブル”は、1本を“PD”付属のケーブルと交換、他の2本はプレーヤー
とプリアンプにつなぎました。なお、現在の私のAV状況は、2chオーディオが
30%、マルチチャンネルオーディオが30%、DVDビデオが40%ほどの割合で、
次のようなシステム構成です。

Esoteric UX-1
Luxman CU-80
Goldmund Mimesis 18.4ME(Front); Goldmund Mimesis SR2.3ME(Rear)
JM Lab Diva Utopia Be(Front); Thiel CS1.6(Rear)
Monitor Audio Gold Reference Isobaric Subwoofer FB212

翌日早速試聴に入りました。

1.Carpenters "Horizon"CDより5曲目"Can Dream Can`t I"

スタートしたとたん「なんだこれは!」と思わず叫んでしまいました。

1975年録音のこのアルバムは、Carpentersが最後の輝きを放った1枚であると
同時に、その後の悲劇の予兆示す一抹の影が差し込んだ作品です。エンジニアは
カレンの体調を考慮し、彼女をマイクに近づけ録音したとのことで、システムに
よってはセンターに「大口」のボーカルが堂々と(?)定位してしまいます。

ところが、等身大のカレンの顔の位置にボーカルがポット浮き出るように定位する
ではありませんか。「なぜだ?」とまたもや言葉が出てしまいました。

2.Carpenters "Singles 1969-1981" SACD 1曲目"Yesterday Once More"

今年発売されたSACDです。しかも、5.1CHmixは名手アル・シュミットのリマスター
です(2CHは別のエンジニア)。

ベーシックな構成は、無垢のヴォーカル(ノンEQ)をセンターに配置し、フロント
L/Rにリヴァ―ブ処理したヴォーカル、リズムセクション及びストリングスを配置。

リアにフロントL/Rと同一のヴォーカルをレベルを下げて配置し、カレンの声に囲ま
れる構成です。

この曲でも、スタートしたとたんに、その違いに驚きました!!

センターチャネルのカレンの声の透明感がまるで違います。そして、その定位は先
ほどのCDのように、正に空間に浮かびます。しかし、さらに驚いたのは、リアチャ
ンネルの音場感が激変したことです。

現状のスピーカー配置は、スクリーンの関係で、細長い部屋を縦に使用しているた
め、「ITU―R」推奨のスピーカ設置は不可能です。さらに、リア側最後尾にピアノ
とビデオラックがあるため、リアスピーカーのセッティングが問題でした。

その結果、マルチチャンネル時のリアの音場感が悪く、さらには、フロントスピー
カーとの距離が5m近くあるため、フロントとリアの間の音場が中抜け状態でした。

それがなんと、俗に言う「シームレスなつながり」の音場が出現しました!!

こうなったら、次もマルチチャンネルで、、、、、。

3.Bryan Ferry "BOYS and GIRLS"SACD2曲目"Slave To Love"、
    3曲目"Don`t Stop The Dance"

これも今年発売のSACDです。ブライアン・フェリー6枚目のソロ・アルバムである
と同時に最高傑作。彼を含め総勢30名の豪華メンバーが創り出したフェリーワール
ドの特徴である「エコーの広がりや奥行き、ヴォーカルとバック・サウンドの微妙
な位置関係」など、手にとるように解ります。

そして、今度は映画をということで、、、、

4.DVD「オペラ座の怪人」

先ずは、オープニング・シーンで圧倒されました!!

オペラ座前の広場のモノクロ映像から始まりますが、地面に漂う「枯葉」の音
(以前は気づきませんでした)、そして、シャンデリアが引き上げられながら画面
が一挙に色づいていくときに、オルガンで始まるテーマ曲。

まさに、部屋中に音がシームレスで充満します。

そして、クリスティーヌがファントムに導かれ地下へ向かうシーン。このシーンは、
唯一「8ビート」のリズムを使用し、感情の高ぶりを演出する一方、地下のファン
トムの隠れ家に到着すると、クリスティーヌとファントムの歌のやり取りが、フロ
ントとリアを巧みに使い「光と闇」の対比のように響いてきます。

以前は、前後の音場に中抜けがあったため、逆に違和感があったのですが、部屋全
体が音で満たされ、違和感が満足感に変わってしまいました。

以上が試聴後の感想ですが、実際は次から次へとCDをSACDを聞きまくり、また、
DVDを見まくってしまった1週間でした。

“PD”のみでも効果がありますが、“Pケーブル”の同時使用は圧倒的効果があり
ます。効果をまとめると、以下のようになりました。

1.S/Nがよくなり音場の見通しが良くなる。
とくに、マルチチャンネルのリア側音場は激変。

2.響き、余韻の増加

3.低域は締まるが、むしろ、キックドラム等の力感は増す

4.従来のノイズフィルターのように、線が細くなることはない


また、“Pケーブル”と“PD”の使用結果は次の順番で効果がありました。

やはり、上流機器への使用効果がより大きいと思います。
特に、(1)は正に「激変」の効果で驚きました。

(1)“Pケーブル”+“PD”+“Pケーブル”(プレーヤー及びプリアンプ)

(2)付属ケーブル+“PD”+“Pケーブル”(プレーヤー及びプリアンプ)

(3)付属ケーブル+“PD”+ “Pケーブル”(プレーヤー)&“Pケーブル”
 (パワーアンプ)

(4)“Pケーブル”+“PD”+他ケーブル(プレーヤー及びプリアンプ)&
  “Pケーブル”(パワーアンプ)

(5)“PD”のみ

なお、唯一の私にとっての問題は、“Pケーブル”の引き回しの困難さです。

ラック裏にオーディオ用コンセントがあるのですが、付属ケーブル及び現状の
各種ACケーブル使用時は問題がないが、スペースがあまり無い為、“Pケーブル”
を“PD”に、また、プレーヤー、プリアンプに使用時は、ラックから離れた他の
コンセントにつなぎ、“PD”をソファーに一部横たわる状態で仮置せざるをえま
せんでした。

さて、“Pケーブル”を1週間の試聴後に返却すると同時に“PI”2台が到着しまし
た。(しまった、あと2,3日後に“Pケーブル”を返却すればよかった!)到着後
フロント・パワーアンプにつなぎエージング開始。

10時間経過後、我慢できずに試聴を開始しました。プレーヤー、プリアンプ、
そして、リア側パワーアンプは“PD”経由です。

“Pケーブル”試聴時に、上流側機器への使用に比べるとパワーアンプへの使用は
効果が少なかった事、そして、今回は“Pケーブル”なし状態のため、前回のよう
な「激変効果」は全く期待していなかったのですが、なんと!

“PI”+“PD”は前回の順位で言うと(1)と(2)の中間に位置するほど効果大です!!

お蔭様で2晩連続の睡眠不足状態ですが、今夜も挑戦します!

ただし、ここでも私にとって悩ましい問題が1つあります。

フロントパワーアンプはラック裏コンセントから電源タップ経由で接続しています
が、“PI”を使用する場合ラック裏のコンセントに直接つなげないのです。理由は、
“PI”直出しのケーブル(“Pケーブル”)が1Mの長さであること、また、前回と
同様に、長さが足りたとしても、引き回しの問題があります。

今回は、やむなく、他のコンセント近くにパワーアンプを移動して試聴しています。
なんと、悩ましいことが続くのでしょうか?

さて、以上の結果からの私見では、“PD”と“PI”は正に必需品です!!
そして、予算に応じて(?)“Pケーブル”を追加していくのがベストであると
思います。但し、悩ましい問題が、、、、、。

現状は、メンバーが300名になり、川又さんのクリスマスセールまでオーディオ
ルームのレイアウトも含めて検討したいと思います。
ところで、セール価格はおいくらでしょうか?(笑)

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

H.B 様ありがとうございました。そうですよね〜、ここまで惚れ込んで頂いたら
やはり価格は気になりますよね〜(^^ゞ という皆様のご要望が積もり積もって
冒頭でご案内したように300名を待たずともキャンペーンスタートをさせることに
したものです。

また、悩みのひとつとして“Pケーブル”の引き回しの件がありましたが、実は
これも会員の皆様にはお知らせしているようにL型インレットプラグの特注が可能
になる予定で定価も決定しています。

詳しくはハルズサークルご入会でどうぞ。


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