《HAL's Monitor Report》


No.0253 - 2005/9/21

東京都練馬区 T I 様より

H.A.L.'s “PEIP”Monitor Report!!

“PEIP Club”より続々レポート到着
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html



Vol.1「私の今の悩みは導入するかしないではなく何台を導入するかです。」

何と!!前号でご紹介した「モニターしている“PI”をそのまま売ってください!!」
の東京都練馬区 I様よりモニターレポートを頂きました。

モニター製品 “PI” 2台

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川又さん、お世話様です。
PIのmonitor reportをお送りいたします。

皆さん、こんにちは。
東京都は練馬区在住のT.Iです。

私は雑誌やWeb等に出られているMY電柱やMYトランス等の電源求道者の諸兄方と
比べますと初心者レベルに過ぎません。それでも自宅の電源環境については少
々自信があり、今回のPIについては、「どれほどのモノか診てやろう」とのスタ
ンスでした。

まずは、恥ずかしながら拙宅の電源環境をご紹介したいと思います。

電源外部引込み線	CV-Sに交換済み
オーディオ用に専用のコンセントとCV-Sクライオ加工の電源ライン X 5
Pre-AmpとDAC、Transport用に別室の核物理実験室仕様のノイズカットトランスを
使用し200V->100V給電を行う冷蔵庫、電子レンジ、蛍光灯を含めて全ての家庭用
電気機器からの回り込みノイズを最小化するために3KVA/30Aノイズカットトランス
を3つ配置。

全ての家庭用機器の電源をこれにより200V->100Vで給電。
勿論、家庭用とオーディオ用の配電盤は分離。

オーディオ用分電盤、家庭用分電盤を含めて電磁波対策を実施済み。
家庭用電気機器のAC Lineのアンテナ効果を極力押さえるために全ての家庭用機器
の電源ケーブルに電磁波シールドを施す。さらに冷蔵庫の電源コンセントはオー
ディオグレードを使用。そこにAudioprismのQuiet Lineを導入。

コンピュータ関係の機器については、使いまわしたオーディオ用電源ケーブルや
タップを配置し、回り込みノイズの低減に努めています。

また、エアコンはたちが悪いため、電気エアコンではなくガス・エアコンを使用。
このような環境です。

電源の変動率や変動量などはリアルタイムでモニタが可能なようになっています。

この環境で次のような機器をドライブしております。
CDトランスポート:エソテリックP0s-VUK
Transport 電源: PAD ドミナス プラズマ(プラグを491に両端ともに変更)
DC cable: メクセル
Digital cable: NBS Black label 
DAコンバーター:Wadia 27ix V3.0
DAコンバーター電源: NBS Black label
Interconnect: NBS Black label
プリアンプ: Krell Evolution 2
電源: NBS Black label
パワーアンプ:Krell FPB700cx
電源:Krellの直だしのプラグをWattagateに変更しています。
Spk cable:NBS Black label
スピーカー:Krell LAT-1

前振りが長くなってしまいました。

結論から書きます。
私は今回のPIを導入します。

私の今の悩みは導入するかしないではなく、何台をどこに導入するかです。

まずは、PIの2台をPre-Amp Evolution 2に導入してみました。

前述の通り、Pre-Ampの電源は核物理実験室レベルのノイズカットトランスに
接続されています。また、Evolution 2は其々のチャネルに筐体として専用の電源
BOXを持っています。ここからの改善は並ではないでしょう。

PIを接続し、まずは最近のお気に入り「イノセンス」のサントラ盤を掛けてみま
した。これは背景の細かさが明かに異なります。1曲目には人を不安にさせるよう
な不気味な低音のうねりが入っているのですが、この低音のうねりが本当に怖い。

導入前は、単なる低音でしたが、導入後は人の不安を掻き立てる見事なうねりに
なっています。

音楽が人の精神に作用するものとするならば、これは正しく音楽でしょう。

更に12曲目「Follow me」女性ボーカルがねっとりと歌い上げるこの曲は、導入前
でも魂を持っていかれそうな魅力を備えているのですが、PIを導入すると秋晴れの
すがすがしい朝にこの曲をかけてもいきなり周辺を真冬の夜に街角でコートの襟を
立てているような雰囲気に変えてしまいます。

次に私の大好きな太鼓やパーカッション系の音楽を試してみました。

多くの電源系アクセサリはしっとりとした女性ボーカルには効果的だが、破裂音を
伴うものには向いていない事を経験していたためです。

LAT-1の低音の応答性を落とさない事は私にとって最重要課題です。
PIは見事に答えてくれました。

立ち上がりと立下りをキッチリと描き分け、更に背景をタイコやパーカッションに
埋没させずに歌わせています。

ここで、PIをEvolution 2からDACであるWadia 27ixに接続を変えてみました。
これはやらなければ良かったかもしれない。私は驚きと気分の落ち込みの両方を
感じています。

Evolution 2での効果よりも更にWadiaへの効果は高いものでした。
全てのBitが生きてくる。何もかもが現れてくる。速度は落ちない。
電源に気を使ってきたつもりなのに・・・
私は3台のPIを必要としているのか・・・

まてよ、Power Ampは?

Krell FPB700cxは、200V仕様にしています。これはトランスも何も通っておらず
素の電源です。た、試してみたい・・・ 口にはださないけれど。

ここで、妻が既に川又さんにMailで「200V/50Hz仕様のPIができないか?」と
問い合わせをしてくれていました。
(ありがとう。なんて気持ちを判ってくれているのだろう)

川又さんの答えは、「Yes」。

まずは、今回のMonitorで体験できなかった200V仕様のPIを購入したいと思います。
次は、どこに何台を使用していくかを考えながら・・・

川又さん、今回はありがとうございました。ちょっとまいりました。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

いや〜、T.I様、ご馳走様でした。(^^ゞ 
しかし理解ある奥様をお持ちでうらやましいですね〜。

さて、本日T.I様ご夫妻がご来店になり早速100V仕様の“PI”を追加で一台ご注文
を頂戴致しました。毎月一台のペースでいけるところまで導入予定という勇ましい
お言葉も頂戴し、私は「はまったー!!」いや、失礼^_^; よかったですね〜(笑)
と申し上げたものでした。さて、将来的には何台まで導入されるのでしょうか?

これほど電源にこだわっておられたT.I様が降参した“PI”の次のモニター予定の
会員にも、もうすぐお送りできると思います。どうぞご期待下さい。


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