No.0661 2015年3月21日
 「体験したら語りたくなるHIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCSの音!!」

Vol.2「御礼一割、恨み言九割…!?あぁ〜聴かなけりゃ良かった〜!!」

No.660  熊本県熊本市 H.Y 様より 2015/3/7
「体験したら語りたくなるHIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCSの音!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0660.html

上記のH.Y 様が先日試聴された時にはまだImprovedモデルになっていない時でした。
そして、ここにImprovedモデルが初めて登場したのが3月4日のことでした。

DSF2015でお披露目と言う事で、その時点では-No.3508-にて軽く第一印象を
述べていたものですが、正式発表はイベント後ということになりました。

「特報!!HIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improvedとはこれだ!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1199.html

さて、DSF2015の初日が終わり、ご来場の皆様にMODEL-CCS Improvedを初公開
した後に、私は廣中さんに課題というか音質的な希望がある事を告げました。

それは3/4に初めて聴いてから、バーンインを行い3/7の試聴会当日まで試聴した
私が感じとっていた大変微妙であり高レベルな要望があったからです。

それをご理解頂いた廣中さんが昨日、わざわざ測定機材や工具、そして更に
理想を追求したというパーツを持って静岡から車で来られたました。それが、
昨日の四時間に渡る貸し切り試聴ということで当フロアーをクローズしても
実現したかったトライアルなのです!!

その作業を終了した直後に仙台市から予約のお客様が来店され、昨日は測定上
と私の耳での第一印象で取り敢えず問題なし、としていたImprovedモデルの
本格的な試聴は一晩エンハンサーCD-ROMをリピートさせてから翌日にという事
にしていたのでした。

それを今日は約二時間に渡りじっくりと試聴したのですが、私の求めていた音
が想像以上に素晴らしい結果として鳴り始めたのですから驚き感動しました!!

その詳細を述べるのは後日と致しますが、今までにMODEL-CCSを聴かれた皆様の
記憶を更に更新すること間違いなしという素晴らしさなのです!!

感動しながら試聴していると、ふと…どなたかが来店されました。お顔を見ると何と何と!!

熊本県のH.Y 様ではありませんか!!目的はもちろんMODEL-CCS Improvedであり、
CDも持参されてきました。早速、私は席を譲りじっくりと聴いて頂くと…。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又様

今日も有難うございました。そして、御礼1割、恨み言9割…。
恨み言は面識ないけれど、HIRO Acoustic Laboratoryの廣中様と仲良く折半で(笑)

絶対にベストな環境じゃ無いはずなんです!
あれだけ大型スピーカーが乱立して。

ルームアコースティックはベストに近いかもしれませんが、「ショップ」という
立場上、色々な製品を置かなくてはならないのは当然なわけで、そこが 我々
オーディオマニアが立ち向かえる、唯一の武器かな、と考えるわけです。

今回持参した古参のオーディオマニアなら誰もが知っている「サンチェスの子
供たち」のCD。
自宅では、CH PrecisionのセットでC1から直接ジェフロウランドのDC-9Tに
繋いで-19dBで鳴らします。

すると以前相談したように、アンプのサーキットが働いて音が出なくなる。
このくらいの大音量で聴くと、ギターのトレモロの部分は団子状に聞こえます。

トランペットの掛け合いのところは砲弾のように鳴り響き、塊で飛んでくるイメージ。
AVALON オザイラスって、スピーカー道楽の最終にしよう、死ぬまで付き合お
うと惚れ込んだスピーカーなのに。それは川又さんも同様だったはず。

ところが、今回のHIRO Acoustic Laboratory MODEL-CCS Improved、事前に
予想していた以上に音離れが良くなった!!最たるものは低音の迫力!!

迫力、と書くと朗々とした大河のような音のイメージですが重低音がキチッ!
と出てスパッ!と終る。ズドーンじゃなくドン!といった音。

いやいや、これも言葉足らず。
文章にすると昔ながらの日本の音で、糞真面目な無味無臭の、音楽性とはかけ
離れた感じに思われてしまう。

ひとつひとつのパートが整然と並び、塊はほどけて浮かび上がる。
最たるものは大音量でも何故かビックマウスにならないのは前回同様。

今回は逆に意地悪く、音を最小にしてどうにか聞き取れる音量でも聞きました。
いやあ、凄いです!

ラジカセでラジオを聴く程度の音量なのに充分音楽の性格が伝わり楽しめます。
普通ならのっぺりした色気のない、単なる「音」でしか聞こえないのに、奏者
の意図が伝わってきます。

いったい、廣中さんてどんな人なんでしょう。
要求する川又さんも凄いですが、応える廣中さんも凄いですね。

あぁー聞かなけりゃ良かった…知らなければ良かったのに。

川又さんのH.A.L.'s Circle Reviewを読んで、要所要所で気になる音は、月に
1〜2回の会議出張の際に日本橋から立ち寄ってました。正直、ノーチラス
以降、良いスピーカーだな、と思ってもオザイラスが負けていると感じたこと
は無く、買い換える気も全く無し。アンプにばかり興味がいってました。

今回は違いました。更に…三週間前と比べて、まず最初に驚いた低音の出かた。
ところが川又さんは「高音のネットワーク部品を交換した」と言う。

確かに高音が良く鳴れば低音も鳴くようになるけれど、それとはちょっと違う
んじゃない?と疑問を口にすると先ずネットワークが替わり、と新旧のネット
ワークを指差し。

写真で観る以上に違いますね、工芸品の出来栄え。
スピーカーとセットで見るとスイス製と言われて納得しそう。

ImprovedモデルのネットワークBOXはGOLDMUNDやCH Precision並みの、一見
冷たそうで、触ると滑らかな暖か味のある、私の 好きなデザイン。

デザインと理詰め、マシニングの精緻。マシニングと言えばファナックの社長
(会長?)もオーディオマニアじゃなかったでしょうか?
確かに高音が変わった言われればそうかもですね。余韻のところでフッと蔭の
音がします。余韻に余裕が出てきたのかな?純米酒では無く純米大吟醸のような音。

正妻を娶り一生をかけて愛するつもりだったのに「この女性も可愛いでしょ?」
と紹介された感じ。

1000数百万って、確かに今までその何倍もお金かけてきたけれど。
そろそろ老齢に近いので最後は車を、手始めにミニクーパー辺りを、と考えてた矢先。

帰りの電車、降りてホテルまでの道中。ため息と「どしたら良いのだろう」と
考えがまとまらず、グルングルンしてました。

こんな衝撃をどう表現したものやら。中国の金持ちが団体で来て500セット
くらい売れたら価格が半分にならないかな?とか馬鹿げた妄想まで生まれる始末。

帰り際にも言いましたが、罪作りな人ですよ、川又さんは。
来週もぜひ、聞かせてください。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

H.Y 様ありがとうございました。それにしても、もうお付き合いさせて頂いて
10年以上、いや20年くらいになるかもしれませんが、一体どうされたのですか?

と、しらじらしい言葉をおかけしたくなってしまいますが、本当にジャストミート
してしまったのですね。それはH.Y 様の自己発見でもあると思います。

本当はこんな音が好きだった…、でも巡り合っていなかっただけだとしたら…。
このスピーカーは一生モノと申し上げましたが、それはメーカーとして在庫を
作らず、完全な受注発注商品であるということと、一切値引きは出来ないと
いう宿命の製品なのです。一生モノと言えるものは価値観は不変です!!

来週のご来店の際には下記スケジュールにご注意下さいませ。ありがとうございました。

■お知らせ
3月28日から29日にかけてMODEL-CCS Improvedが試聴出来ない時間帯が発生します。
その週末にご来店を計画されている方はご注意下さい。29日からの展示再開の
予定時間は事前にお問い合わせ頂ければと思います。何卒よろしくお願い致します。



担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

戻る