《Kiso Acoustic HB-1 Hearing Report》
No.0522 - 2009/8/5 名古屋市昭和区 K.T 様より http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/667.html ←関連記事 異例の三連続開催「響きを作る芸術Kiso Acoustic HB-1の全てを聴く!!」は お陰様で大盛況のうちに終了しました。本当にありがとうございました。 ご来場頂いた皆様に改めてお礼申し上げます。 現在までのところHB-1を試聴された皆様の支持率は100%です!! こんなスピーカーは前代未聞という程ですが、実物を聴かずにHB-1/H&Gを注文 された名古屋の会員が幸運にも本物を試聴され、その感動をお寄せ頂きました。 Vol.8「HB-1を聴き、まだそのときの興奮が覚めません!!」 HB-1を聴き、まだそのときの興奮が覚めません!! 1969年にGoodman AXIOM 801というスピーカを入れたのがいわゆるオーディオ の始まりでした。 それ以降、決して密度高くオーディオにつきあってきたわけではないのですが、 いろんな音を聞いて来ました。 この間、オーディオは進化し続けてきましたが、あまりにも技術的な高みに きてしまい、これ以上の前進はなくなってしまったかのような、一種の閉塞感 が否定しようもなく広がっていたように思います。 記録された電気信号に対し、何も引かず、何も足さないことをひたすら目指し、 これ以上は前進しようのない究極の地点に来てしまったかのようです。 しかし、そこから聞こえる音は確かに静寂で濁りの全くない音ではあるし、 もともとの演奏に仕込まれた美を映し出してはいますが、何か最も重要なもの が欠けているのではないか…、という、いわば無い物ねだりのような欲求を いつも感じていました。 そこへこのスピーカの出現です!! このおおらかさ、朗々たる響き、生命力、すべてこれまでのオーディオに欠け ていたもの、まさにそれを出してくれたのです。 HB-1の後ろに控える一連のスピーカは言うまでもなく技術の結晶で、確かに その頂点に立つものです。 しかし、考えてみると与えられた音を削らず、また足さないため、精一杯自分 を抑え、与えられた指示にひたすら忠実に動くよう技術の粋をこらして作られ ているのです。 ブレーキをかけっぱなしにすることでアクセル動作に精妙に反応するフィード バック思想そのものでした。 HB-1は川又さんのおっしゃるように、その発想の真逆を行っているようです。 吸音材は全く使わず、箱を好きなだけのびのびと響かせる。 触らせてもらいましたが、まさに箱が躍動しています。 記録された音を精一杯のびのびと大気に解き放っているのです。これでは私の ミラーニューロンが反応しないわけがありません!! ヴァイオリンを聞けば、あたかもその奏者になったかのように。 オーケストラを聴けば、その指揮者になったかのように、私の頭の中のミラー ニューロンがほとんど自動的に完全に反応し、くっきりとそのイメージを作り 出してしまうのです。 HB-1の出現はオーディオにとっての事件です。 これからのオーディオ機器は自らの個性、キャラを堂々と訴え、競い合うこと によって、その世界を大きく広げることが出来るのではないでしょうか!! ディジタル化から始まったかも知れない今の閉塞状況を、今こそ打ち破って ほしいものです。 寝る前のひととき、HB-1のこの音を思い出し、幸せな想いで眠りにつくことが 出来ます。 Kiso Acoustic 原社長ありがとう。 そしてこのスピーカを紹介してくれた川又さん、ありがとう。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より K.T 様ありがとうございました。素晴らしいご感想ありがとうございました。 おっしゃるとおりですね。「オーディオにおける閉塞感」は正に同感です。 確かにコンピューターという道具がオーディオの将来性を担うかの如く新しさ という点では注目されていますが、人間が聴いた時の感動とは解像度を裏付ける スペックだけが支配しているわけではないのです。 ご指摘のように感性に響くオーディオ製品こそが長年求めてきたものだったと 私もまったくの同感です。 納期をお待たせしてしまうことになりますが、ご注文頂いたHB-1/H&Gは職人と いう人間の手によって作られ、世界に一つだけの仕上げをまとって出荷されま すので、どうぞその時を楽しみにしていて下さい。ありがとうございました。 |