《“H.A.L.'s Party 2008”見聞録!!》


No.0448 - 2008/9/10

横浜市保土ヶ谷区 R.S 様より

“H.A.L.'s Party 2008”お楽しみ頂けましたでしょうか!?
残念ながら参加できなかった皆様に体験者のご感想を随時ご紹介させて頂きた
いと思います。

本企画の詳細とハルズサークル会員運営サイトは下記リンクよりどうぞ。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/611.html
http://www.avcat.jp/event/2008/hal/3/index.html


Vol.3「多分、世界でもこういうイベントは行われていないと思います!!」

川又店長
いつもお世話になっております。
ハルズパーティーありがとうございました。

早速ですが、色々書きようがあるので音に関して書こうと思います。

以前ダイナマラソン試聴会はTBSの収録イベントホールでの開催が定番でした。
確か年に一度、2日間連続だったと思います。

その後会場は、音楽用でない天井が高い撮影スタジオを使った回など多彩で、
音楽演奏用のホール・浜離宮朝日ホールでの開催がある程度定着したように思
います。音的にテレビ局用のスタジオホールはよく考えられていたと思います。

音楽ホールは、音がいいホールと知られ、DSD録音で試聴によく使われる定番
的なディスクもここで録音されたものがありました。

ただオーディオイベントの場合、収録されている音楽の残響とホールの響きが
重層してしまい、分析するつもりでなくとも響きが過剰で聴き取りにくいこと
もありました。

音が良いと言われるだけあって響きはきれいでしたが、特に気になったのは
天井から降り注ぐ響きで、時に機器の再生音より存在感が大きいことがあり、
オーディオ再生と音楽演奏用では違う特性が必要なものだと思いました。

音楽ホールならセリフを聞き取るために残響時間が短めに設定されるオペラ用
のホールのほうが、より向いているように思います。


■ハルズパーティー試聴イベント

さて、ハル会員専用のパーティーで選ばれた会場は映画館でした。
実はこれ自分も考えていたことです。

普段の生活は音量に制約があり、楽器練習場、スタジオ、映画館をたまに借り
て、思う存分聴きたいと調べていたのです。
楽器練習場は座る場所を確保するのに苦労するほど狭く断念しました。

中でも映画館は有力な候補と考えていました。
昔の映画館は装置もひどかったですが『座らせればいい』という感じで、部屋
の音響が悪くイスや間隔が狭く、また内装や清潔さが非常に悪いものでした。

そのころのビジュアルマニアは『家で見るほうが快適で音は比べ物ならない
ほどいい』というのが雑誌でも常識でした。

しかし、シネコンができてから、スクリーンのよさ(汚れておらず手入れされ
ちゃんとスクリーンが白い)、装置の良さ、印象のよい内装となりました。

特に、部屋の音響は歴然と差があり、明らかに計算に基づく設計がされている
のが誰でもわかる状態になりました。
音がにごるとか、サラウンドなのにどこから聞こえるはずの音なのかわからな
いとか今はなくなりました。

私にとって映画館特有の音響の特徴は残響が短めということと、同じく短めの
スタジオと違い「ビィィィン」という音が感じられることだと思っています。
今回もそれは感じられました。

■演奏が始まって

・VitusAudio & Kharma 
VitusAudio SS-101が開封したてということからか、フライデーコンサートで
聴いたKharmaと印象が違います。何か違和感を抱きながら聴きつづけました。
フライデーコンサートと違いKharmaの高音域に特徴があります。

セラミックスコーカーと金属のチタンツイーターの違いといった感じに聴こえ
ます。弦の音に演出が入ったような感じです。低音も違和感があったのですが、
ウッドベースを聴いてふくらみ、輪郭が甘くなっていることがわかりました。

鋭敏に反応するKharmaと、エージングで変化していくVitusAudioが楽しみです。

・VIVID Audio G1 GIYAとsoulution 
これはまざまざと格が違いました。
多数のユニットを搭載した4ウェイなのに中域から高域までフルレンジのよう
で、滑らかさも表現力も別次元です。

後方に席を取ったため、ここまでの試聴では『スピーカーの上方に展開する』
といわれてもスピーカーのある下側に音があったのですがこの組み合わせだと
上方に少し展開して聴こえます。

さらにSHM-CDディスクをかけたところ上側に抜けていく音、残響、大幅に変わ
りました。ソースのクオリティが上がると天井まで展開して圧倒的な素晴らしさです。

G1 GIYAに関心がいくでしょうがsoulution のアンプにはしびれました。

音色を描き分け、スピーカーをドライブしきり快活です。フラッグシップの
モノラルアンプが再生する水準の音なのにステレオアンプなのが信じられません。

オルフのカルミナ・ブラーナやドリアンレコードのヨンゲン協奏交響曲は大音
量でスピーカーが壊れるかと心配しましたがまったく平気でした。

多分、川又店長も自分と同じ考えでのことと思いますが、映画館で大音量を
出せば機器の限界が聴けるということで絶対『やってみたかった』のだろうと
思って聴いてました。

部屋のエアボリュームの限界というのは音響パネルでトリートメントすれば
何とでもなるものではなく、部屋の空気の量で限界があり、空気が飽和すると
機器は大丈夫なのに低音が濁って全域が悪くなってしまうものです。

エアボリュームの広いこの会場でそのことがハッキリわかりました。
さすがに広い映画館だけあって空気が飽和することはなくまだ余裕でした。

 G1 GIYAは耐入力がなんと800Wなので大丈夫でしたが、soulution はたった
120Wのステレオ機でめでたく限界に達していました。

すごい大音量でしたが飽和するまでスピーカーの手綱を握って離さないドラ
イブ力にはしびれました。

見た目からどうってことなさそうと無視していたメーカーですが、見た目以外
素晴らしさです。

■パーティーを終えて

イベント前は期待の新製品や秘密の製品などに気を取られていて考えていな
かったのですが、パーティーを終えてかなり特殊なイベントだったと驚きました。

世界では家が買える金額の製品を購入した人たちだけにメーカーがパーティー
を開くことがごくたまにあるようですが、それは顧客へのプレミアイベントと
してステータスをアピールするためのもののようです。

今回は購入者特典でも、会費を払った食事会でもなく、それなのに映画館を
借り、レストランも借り食事やプレゼントが出てくるのですから相当不思議で
特殊なイベントだと思います。

多分、世界でもこういうイベントは行われていないと思います。

思いついたのも凄いですし、実行できるようにした提案力、説得力に驚きまし
た。了承した会社もすごいと思います。驚きます。素晴らしいことです。

試聴会というのはある程度の時間がかかり、終了後は疲れて空腹感があること
が多いのでうれしかったです。空腹時にシャンパンやワインを頂いてすごく
機嫌がよく楽しかったです。

特に自分にとってはドレスアップ不要で普段着でOKなのがうれしかったです。
パーティーに出る機会がないのでパーティードレスなんて持ってませんから。
(´・ω・`)ショボーン

本当にありがとうございました。

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川又より

R.S 様ありがとうございました。楽しんで頂けた様子で何よりでした。
そして、このようなボランティア・スピリット溢れるイベントが実施できるの
もハルズサークルという存在があってこそのものであり、私はただただ感謝の
気持でいっぱいです。皆様のお役に立てること、喜んで頂けることをこれから
も一生懸命に考えて実施していきたいと思っています。
どうぞ末長いお付き合いをよろしくお願い致します。<m(__)m>


HAL's Hearing Report