Vol.1「低域に空間的広さを与えつつ反応良く強靭に引き締まる様は見事です!!」

川又様

こんにちは、お世話になっております。

先日は、GIYAの音を聴かせて頂きまして、ありがとうございました。
大変楽しめました。

まだ導入して間もないものですし、短時間の試聴で、このスピーカーを理解す
ることは難しいですが、生意気にも感じたことを書かせて頂きます。

自分がまず感じたのは「音の明るさ」でした!!

近年、音を素直に見せるため、そして、ツィーターの嫌味な部分を避けた結果、
少し中・高域が暗くなってしまうスピーカーが増えているように感じていたの
ですが、このスピーカーは非常に素直な中高域でありながら、「音の明るさ」
を兼ねそろえていると思いました。

その音の明るさに後押しされるように、音の表情が非常に良く引き出され、
解像度が上がっても、一切「音やせ」せず、「無機的」にならず、表現力も
失わない素晴らしさがあります。

ダイヤモンドでもなく、ベリリウムでもなく、アルミということで、少し心配
していた面がありましたが、変な癖はありませんし、特に「表情を巧みに捉え
る音の明るさ」という面で有利に働いているように思います。

そして、それに加えて上から下まで、すべて同一の素材で揃えていることに
よる安心感が音に現れています。

やはり、ユニットの自社開発により、ユニットをよく理解し、ユニットと
ネットワーク・箱等を合わせて開発できる強みを感じます。

最近のSPは、外部から供給を受けたユニットを使っているメーカーが多く、
さらに、ツィーター・ミッドレンジ・ウーハーとそれぞれ素材や作りがバラ
バラであるケースがほとんどですので、このSPはその点でも、オリジナル
ノーチラスに通じる、非常に貴重なものだと思います。

次いで、このスピーカーを語る上で、サイドウーハーであるということは大き
な特徴であり、避けて通れないことだと思います。

しかし、実際の音を聴けば、サイドウーハーであるからこそ、このSPの空間
表現力に追従することができたのではないかと思わせる説得力があります。

低域に空間的広さを与えつつ、反応良く強靭に引き締まる様は見事です!!

反応の速さ（良さ）は、低域に限ることなく、上から下まで感じることができ
ました。

アンプがTelosということで、元々非常に速いと思うのですが、その速さを
そのまま出せるゆとりがGIYAにはありました。

そして、オリジナルノーチラスの代名詞でもある「スピーカーの存在が消えた
空間と音だけの世界」という世界観を、このSPは見事に引き継いでいると思います。

広大な空間の広がりと個々の音の定位、奥行き、そして、すべてが揃ったとき
自らの存在を消す、これらの要素すべてを最初から持っている存在であること
は間違いないと思います。

この、「存在を消す」ということに、サイドウーハーであることも、プラスに
働いていると思います。

ただ、これだけ、空間を利用するスピーカーですと、やはり、部屋の影響を
もろに受けるというか、重要さが浮き彫りになってくると思いました。

川又さんの部屋の角、試聴位置の後ろのソファーで聞いた音と、ピンポイント
の試聴位置で聞いた音の差は、他のスピーカーよりかなり大きく感じました。

オリジナルノーチラスを使われているの方の多くが、必然として部屋に非常に
こだわられているように、このスピーカーも部屋と一体で向き合うことが重要
なことを特に強く意識させます。

スピーカー音というより、「空間の音」を聞くということを、感じさせてくれ
るSPです。

でも、それだけに、試聴位置で聞かずに帰ってしまわれた方や、ちょっと立ち
寄られた方が、このスピーカーの音に誤解をもったまま帰られてしまうことが、
かなり怖い気がしました。

（自分は、試聴位置で試聴させていただけたので、幸せだったと思います）

でも・・・Telos2500はいつ聞いても凄いですね。
あと、Soulutionとの組み合わせの音が聞いてみたいなと思ったりしました。

これから、どんどんGIYAの音が作り上げられていくのを楽しみにしております。
この度は、非常に貴重な体験をさせて頂きまして、ありがとうございました。

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川又より

K.O 様鋭い分析と評価を頂きありがとうございました。私も同感というところ
がありまして、これから自分のインプレッションを述べる時に参考にさせて
頂こうと思います。

そして、おっしゃるようにベストポジションで聴かなければ本当の音はわから
ないものです。