《ESOTERIC Master Sound Worksを聴く!!》
No.0434 - 2008/3/27 横浜市栄区 H 様より 「熟してきました!! Master Sound Works第一弾A-100の熱い音!!」川又より http://www.teac.co.jp/audio/esoteric/a100/ No.1683でご紹介したESOTERIC A-100ですが、四日前にセットして24時間の 通電と毎晩のバーンインを進行するうちに、私が以前に短時間で聴いた時の 印象からは信じられない音が出始めました!! 楽音の輪郭を描く描写力は確かに真空管のニュアンスをたたえ、直線的に エッジを立てることなく自然な柔軟性を持っているが、何と倍音成分を正確に 伝送し余韻感と空間表現に関しては出力トランスの威力があってか、管球式と は思えないワイドレンジのすがすがしい音なのです!! フロントエンドはバージョンアップしたNew P-01+D-01でスピーカーはNEOです。 これは聞き逃したらもったいないですよ〜(^^ゞ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.1「弦楽器の織り成す“綾”が素晴らしい!!」 以前の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0156.html ESOTERICが真空管アンプを出すというニュースは川又さんのH.A.L.'s Circle Reviewで配信される前から知ってはいたのですが、今なぜ真空管??という 疑問が。。。 しかもマッキントッシュからLUXMANや真空管専門ガレージメーカーから 自作派まで、過去に数々のアンプがリリースされたKT−88プッシュプル。 今回HAL.Tに展示されるということで早速試聴させていただきました。 構成はP-01,D-01バージョンアップからA-100へダイレクト接続。 スピーカーはNEOです。 音量調整はA-100付属のリモコンで可能なんですね。 1.竹内まりや「LOVE SONGS」より「五線紙」 もう約30年も前に発売されたアルバムです。ジャズギター1本と山下達郎、 EPOなどのバックコーラス。最初に感じられるのは、非常に静か、真空管ア ンプに抱くSNの悪さというものがまったくなく、バックコーラスが映えます。 ステレオ1筐体なので、音場の広がり感はそこそこですが、ナチュラル、 クリーンな音場で等身大の竹内まりやの声がリアルに浮かびます。 2.マリエール・コーマン/ヨス・ファン・ビースト 「BETWEEN YOU AND ME」より「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」 真空管アンプで聴くジャズというとマッキントシュにJBLやアルテックの イメージがありますが、A-100+NEOが表現するのは方向性が違い、 清澄なボーカルと、思わず聴きほれるピアノの美音!!! ジャズクラブの熱気というより高級ホテルのバーラウンジのクールな音と いったらよいでしょうか。 3.マイスキー/アルゲリッチ「J.S.BACH チェロソナタ」より「BWV1029」 アンプによってはチェロが誇大に演出されるものもありますが、A-100で はリアルな大きさのチェロが、少し引き気味の位置に映し出されます。 響きのいい小さなホールの真ん中より少し後ろ側のベストポジションで聴く 音で、オーディオ的にどうのというより「音楽」に浸れます。 4.ゲルギエフ/ウィーンフィル「チャイコフスキー交響曲第6番悲愴」より「第4楽章」 弦楽器の織り成す「綾」がすばらしい! 真空管アンプとよく合わされるコンプレッションドライバでは絶対に出ない 音で、ここはさすがにNEOの実力に支えられているとも言えますが、混濁感 のない澄みきったウィーンフィルの美音に最後まで聴き惚れました。 どの曲を聴いても言えるのは「美しい音」 いつもNEOをドライブしている、HALCRO dm88と比べてしまうのは酷というもの で、圧倒的なスピーカー制動力や音場の広がり感では劣りますが、「音楽」を 一般家庭の部屋で楽しむにはよいアンプと思います。 真空管を使ったアンプとしてはLUXMANが大先輩です。 傾向としては同じ清澄・淡白・美音系なのですが、LUXMANの少しウエットで 柔らかな質感と異なり、明らかにESOTERICトーンといえるような方向性を目指 しているのが判ります。 これがハイエンドレベルで達成できたらA-01というコードになるのでしょう。 Master Sound Worksのこれからに注目して、期待したいと思います。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より H 様ありがとうございました。確かにESOTERICと真空管というイメージが中々 マッチしなかったことでしょうし、私も同様でした。 しかし、聴けばわかります、ということが結論でしょう。 真空管の温度感をたたえながら解像度が優れているということでは新しい方向 性の開拓が成功したと言えますね。次回のチャンスがありましたら再度ご案内 致しますので、他の皆様もぜひ体験されることをお勧めいたします。 ありがとうございました。<m(__)m> |