《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》
No.0433 - 2008/3/24 東京都町田市 K KU 様より “Friday concert”Vol.30はこんな企画でした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/579.html そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m> http://www.dynamicaudio.jp/file/080314/guest.jpg あいにくの雨模様となった当日でしたが、大変うれしいことに満席状態での 開催となりました。ありがとうございました。<m(__)m> -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.141「VRDS-NEOメカニズムによる新たな展開が見えてきた!!」 以前の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0318.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0240.html 私は現在P-01/D-01をG-0Rbとの組み合わせで使用していますので、 今回のエフコンには、大きな期待をもって参加しました。 the subject .1「ESOTERIC P-01&D-01のbefore-afterを体感する!!」 これはブラインドで行われました。私は初めて聞くCDの音をブラインドで 判定するのは苦手で自信がありませんので、自らの判断は諦めて他の方に おまかせするつもりで聞き始めたのですが、再生開始の数秒間で違いが わかりました。 演奏している場の臨場感が識別できるのです。 それは、微小レベルの音の再現性が改善されたことに拠るものでしょう。 エコーの拡がり、演奏者の息遣いや体のゆらぎ、楽器の付帯ノイズなど、 いままで聞こえなかった音が聞こえてくるのです。(よく使われる表現ですが) 現行のP-01/D-01の再生音は、しっかりとした土台のうえに輪郭のはっきりと した明確で曖昧さのない、そして、硬質な音です。 この硬質な音が、新P-01/D-01ではよりリアルな音になるのです。 例えば、ちあきなおみの歌の伴奏の弦楽器群は強い太い線のように響いていま したが、これが瑞々しい艶やかな音にほぐれて、楽器の数や演奏のざわめき などが聞こえてくるのです。 硬質な音が柔らかくなったのではなく、よりリアルになったのです。 これでP-01/D-01の再生音は一段と進化したことを確信しました。 私はP-01/D-01のパージョンアップのニュースを聞いて、内容もよく検討せず に衝動的に申し込みをしたのですが、それが間違いではなかったと確かめられ て、安堵いたしました。 しかし、この安堵感は、次のdCS Scarlattiを聞いて、異なる個性との出会い に衝撃を覚えると同時に新たな進展への期待感に変化しました。 the subject .2「同系列メカVRDS-NEO搭載システム二社を比較する!!」 ここではdCS ScarlattiシステムとESOTERIC 新P-01/D-01システムの比較試聴 です。 両者の音質は、多少の違いはあるにしても、力強い音も繊細な音も、同等の 高いレベルの音質です。 しかし、そこから受ける音楽的感動には違いがあると実感しました。 dCSの再生音の方が、音楽が生き生きとして躍動感に富んでいるように聞こえ るのです。 DIANA KRALLを聞いているうちに、いつのまにか体を揺らし足でリズムを 取っている自分を発見しました。くるみ割り人形も、バレリーナ達が踊り まわる様子が見えるような感じを受けました。 ESOTERICを聞くときは「音」を聞いて脳で分析しており、dCSを聞くときには 「音楽」を体で受けて楽しんでいることに気づきました。 音を聞かせるのがESOTERICならば、音楽を実感させるのがdCSであるというの が、私の体感的判定です(直感的で皮相な反応とも思いますが)。 川又さんが、ガラスCDを再生するときに使うシステムの希望を参加者に諮った とき、多くの人がdCSを選んだことからも、dCSの再生音からこのような体感を したのは私だけでなく、多くの参加者に共通するものであったと思われます。 ESOTERICのVRDS-NEOメカが、dCS Scarlattiによって新たな魅力を発揮して いることを、ESOTERICは挑戦と受け止め自社製品のさらなる向上に努めて 欲しいものです。P-01/D-01システムの新たな進展を期待します。 the subject .3 & .4 このセッションでの報告は、他の参加者の方におまかせしますが、ここで 当日試聴した五つのプレーヤーは、それぞれ魅力的な個性のあるトップ レベルの音を楽しませてくれましたが、VRDC-NEO搭載の二つが、音の実体感 において他とを引き離していると思いました。大地にしっかりと足を据えた 緻密な音を感じさせました。 the subject .5 GOLDMUND MIMESIS 20ME Alize 6 Limited Edditionと四つのTransportとの マッチングですが、どれも目の眩むような豪華な組み合わせで、これだけで 一日中聞いていたくなるような気がしました。時間は短かったのですが、 GOLDMUNDマジックの一端を楽しみました。 なかでも新P-01+G-Rbとの組み合わせなどはベストのコンビではないかと思います。 終わりになりますが、以上の体験を通じて、CD/SACD再生の理想的なシステム が見えてきました。それはVRDS-NEOメカニズムの上に、世界のハイエンド メーカーが腕を競うことです。VRDS-NEOメカニズムへの私のオマージュです。 今回の体験ありがとうございました。このような豪華な組み合わせの比較試聴 はH.A.L.だけができる事で、これを金曜日の夜にだけ限定するのでなく、土曜 日も開放して、地方の方々も日帰りで参加出来るようになればよいと思います。 大きな価値のあるイベントです。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より K KU 様ありがとうございました。毎回ポイントを押さえながら論旨を明確に 提示して頂けるレポートを頂戴し私も大変参考になっております。今回は愛用 している製品のオーナーの立場から手厳しいご意見も頂戴しましたが、これも ESOTERICへの期待が大きいということから出たご感想だと思います。 まさに「VRDS-NEOメカニズムへのオマージュ」ということで私も真摯な姿勢で 拝読させて頂きました。 これからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。<m(__)m> □他の参加者の皆様からのご感想をお待ちしております。 よろしくお願い致します。<m(__)m> |