《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》
No.0362 - 2007/6/22 千葉県松戸市 H K 様より “Friday concert”Vol.25はこんな企画でした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/496.html 開催を前にセッティングされた主賓たちです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/070609/Scarlatti_setup.jpg そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m> http://www.dynamicaudio.jp/file/070615/guest.jpg -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 最近の投稿をご紹介致します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0347.html Vol.117「dCSユーザーにとって、Scarlatti Transport はVerdi Encoreの流れを くむ音場再現性をもち、情報量多く、より艶やかに、より楽しく音楽を 奏でてくれる!!」 川又さん お世話になります。 遅くなりましたが、dCSユーザーの“Friday concert”6/15の感想です。 よろしくお願いします。 昨日は非常に貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。 まず、私の結論として、今回のエフコン冒頭の3種のトランスポートの比較実験の 結果から、Scarlattiは、あくまでもVerdi Encore などdCSの音質を好んで日常的 に使用しているdCSユーザーにとっては、現時点で究極の音を手にいれることので きる機器であると思われました。 すなわち、Scarlatti は、Verdi Encoreの流れをくむ音場再現性をさらに向上させ、 情報量多く、より艶やかな音楽を、より楽しく再生してくれる機器と思われました。 一方で、輪郭のより鮮明な音質を好む向きには、Scarlattiよりも、P-01の方が より好ましいと思われたかも知れませんが、この辺は、求める音に対する趣向の 問題になってきます。 しかも、機器全体の総額の価格の差も大きいと思われます。 最新号の季刊ステレオサウンドの三浦氏によるScarlattiの記事を読んで、氏がdCS ユーザーであることを初めて知り、にわかに親近感を覚えたのですが、私は、現在、 トランスポートにVerdi Encoreを使用し、エソテリックのi-LinkケーブルでElgar plus1394にDSDで出力して使用しています。 クロックはdCS992-2にTimelord Chronosから10MHzのワードクロックを供給し、 トランスポート、DACのそれぞれに、エソテリックのメクセルデジタルケーブルを 接続して同期させています。 今までの経験から、現在のトランスポートでのDSDの再生において特に重要なのは、 DSDデータをハイスピードで伝達するi-Linkケーブルと、クロックを供給するデジ タルケーブルの品質であることを体感しており、また、トランスポートやDACに 同期させるクロックには高い精度が要求されることを知っています。 理論的にもシングルビット2.822MHzで標本化されたDSDデータが要求するクロック 精度には、ルビジウムクロック程度の精度が求められるそうです。 (理屈は省略しますが) 従って、dCSシステムを使用して、DSDデータを伝送するのであれば、Scarlatti Transportであれ、Verdi Encoreであれ、高品質i-Linkケーブルの使用と、現時点 ではルビジウムクロックの使用が大前提となるはずです。 今回のエフコン冒頭の3種のトランスポートの比較実験のさらに冒頭では、Verdi Encore、Scarlattiでは、P-01と違って、ルビジウムクロックが供給されていな かったこと、Verdi EncoreとScarlattiで、i-Linkケーブルの品質が違ったことが ありますが、それを差し引いても、Verdi EncoreとScarlattiの差は明らかであり、 その後の実験で、ルビジウムクロックが供給されてからは、Scarlattiのすばらし さが、さらに存分に発揮されていると感じられました。 そもそも、私がdCSユーザーになったのは、エソテリックなどのトランスポートと 比較試聴して、Verdi Encoreの上記のシステムの方が、より音場がひろがり、かつ、 艶やかな音楽を再生させることに魅了されたからであり、以来、音楽を心から楽し んで聴けるようになりました。 そのため、VRDS-NEOのメカを搭載したScarlatti Transportの発表を聞いてからは、 Verdi Encoreの流れを受け継ぐ系統の音質をもち、情報量がさらに多くなった音楽 を奏でる機器であろうと、その登場を心待ちにしていましたが、昨日のエフコンで 初めて実際に聞いてみて、まさに、予想通りの傾向の違いでしたが、その違いの 程度が予想以上でした。 前述した通り、厳密にはScarlatti Transport とVerdi Encoreとのi-linkケーブル の品質が違ったので軽々に結論は出せませんが、傾向としてScarlatti Transport はVerdi Encoreを上回る情報量の再現を示してみせたと思われました。 Scarlatti Transportは私の好きな傾向の音楽を、さらに情報量多く、さらに豊か な音場で、さらに麗しく展開してくれる機器であり、音楽をさらに楽しめるトラン スポートと思われました。 今後、より厳密に、より細かな比較検証をしてみたいと思っています。 川又様、このような貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。 今後ともよろしくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より H K 様ありがとうございました。今思えば、数年前にTimelord Chronosをお求め 頂いたことが大変大きなアドバンテージとなってきましたね。(^^ゞ そしてH K 様はdCSオーナーということで、音質評価の切り口もご自身の要望が かなえられたということで結論が出されたようです。 Rubidiumによる10MHz出力専用という存在感はScarlattiシリーズにどのような貢献 をするのかを体験して頂いたわけですが、今回のテストのようにG-0sの内部配線を 変更して出力できるわけですが、そのためにG-0sを入手するのか、あるいはG-0Rb 直接でも同一の音質になるのか? その辺が仕掛け人である私がチェックしなければ いけないことでしょう。近日中にMaster Clock Generatorでの比較試聴もやります ので続報にご期待下さい。これからもよろしくお願い致します。 |