《“Welcome to H.A.L.”Hearing Report》
No.0353 - 2007/5/11 東京都渋谷区 Y.I 様より 川又 様 Welcome to H.A.L.をたっぷり堪能させて頂きました。 ありがとうございました。 最初お伺いする前は今まで聞いてきた自分のイメージのまま、たいしたことはない だろうと(失礼)思っておりました。 しかし、最初の一音が出た瞬間から私が聞いていた今までの音楽は何であったのか と愕然とさせられてしまいました。 楽器の位置が前後左右きっちりとあるのがわかるのはもちろん、目を閉じるとその 大きさまでわかるのです。 私が嘗てライブハウスで味わったあの感動がよみがえりました!! 録音によりドラムをバスドラを中心に左右に分けてしまうものがありますが、 そのような録音が異様に感じてしまうぐらいプレイヤーの存在が眼前に迫って くるのです。 あまり気にしていなかったいろいろな事がわかってくるのです。 音場、定位というものが音質、音量とともに車の両輪のごとく、どちらも同等に 大切なものだと知らされてしまいました。 このような感動はオーディオ歴がベテランの方は当たり前のことかもしれませんが、 部屋の大きさもシステムにかけられる金額も制限がある私にとってはまさに目から 鱗ならぬ耳から鱗でした。 私は、年齢のせいか16KHz以上、30Hz以下は聞こえない耳の持ち主だと 思っておりましたので高額の製品には縁がないと思っておりましたが、考えを変え ることにしました。 また、初心者の私でありますが一歩オーディオに深くのめり込みそうです。 好き勝手に聞かして頂きました川又様に感謝致します。 また、帰りにお土産のレコードまでいただきましてありがとうございました。 拙い文章で申し訳ございません。 また今後とも宜しくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Y.I 様ありがとうございました。こちらこそ、お礼申し上げます。 まず、年齢と聴覚の周波数特性に関しての懸念ですが、純音つまり正弦波のピーと いう信号音が聞こえるかどうか、というテストの方式は実際には音楽鑑賞の上では たいした問題ではありません。 楽器の倍音成分やらエコー感による空間表現などは相当高齢のユーザーでも認識 されている方がたくさんいらっしゃいますし、逆に若い人たちでも正弦波のテスト トーンには鈍感な人々がいるものです。 視覚として目で楽しむ芸術はたくさんありますが、視力の悪い人やメガネをかけた 人たちは絵画を鑑賞する資格はないのか!? というととんでもないことで人間の 感覚器官の性能が多少劣っていても芸術を楽しもうとすることは万人の権利でも あるわけです。私のお客様で補聴器を付けてオーディオをやっている人はいません が、日常の会話は問題ないというレベルであれば何も耳の性能を気になさることは ありません。 と言うよりも、Y.I 様は既に音質の違いに開眼なさったわけですから安心です。 ポイントはこうです。 本当に素晴らしいものを体験しないとオーディオそのものが「こんな程度なのか」 と思われてしまう恐ろしさがあります。料理の世界でもそうですよね。 本当に素晴らしいものを堪能できる耳は、その素晴らしい音にめぐり合った時に 過去の体験を初めて評価できるわけですから。さあ、まだここの演奏を体験してい ない皆様、やっぱり本物を一度味わってみるべきでしょう!! お待ちしております。 |