《“JORMA DIGITAL/BNC-BNC for
Internal Wire”Owner's Report!!》


No.0336 - 2007/4/11

埼玉県上尾市 T T 様より

関連リンク
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/470.html

    ◇ “JORMA DIGITAL/BNC-Internal Wire”Story ◇

Vol.3「全ての基本は上流から!!」

以前の投稿の一部をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0321.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0215.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0244.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0282.html


全ての基本は上流から!!

今回、川又さんがヨルマ・デザインに制作を要請したG-0シリーズ用内部BNC
ケーブルには特別な思いで待ちわびていた。

事あるごとにクロックの重要性を感じ、G-0sとP-01&D-01間に使うBNCケーブルは
バン・デンハル→PADそして今ではESOTERICのMEXCEL 7N-DA6100を使用している。

H.A.L.TオリジナルG-0dが発表された当時、推測から改造点を自分なりに考察し、
ルビジウムオンリー配線+メイン基板とルビジウム発信機間のBNCケーブルには
バン・デン・ハル(1m)を使用した。

エソテリックのオリジナルBNCケーブルでは何とも頼りなかったからである。

いくらG-0s出力からPADやMEXCELの高級&高品位ケーブルを使用しても内部の配線
が貧弱ではクロック波形そのものに影響するのではないか? 

悪いものは元から絶たねばならないのである。川又さんがいつもおっしゃるように
音声信号と同じようにデジタル信号も「全ての基本は上流から」。

一度汚れた波形は下流では元に戻せないのである。
今回は大元のG-0sの内部にメスを入れるという大胆な企画である。

ところで自宅のG-0s改造で私の聴覚上、大いに影響をしていた順位は

(1)ルビジウムとクリスタル発信基板の電気的切り離し
(2)G-0s内部の不要なBNC配線の取外し
(3)ルビジウム発信機とメイン基板間をPAD(コロッサス)ケーブルに入替え

の順だった。

ただ(3)のPADにした時は特にこれといった表現できるほどの違いは分らなかった。
そこで川又さんの今回のハルズ・レビューでも長い市販のヨルマ・デザインのBNC
ケーブルをクリスタル発信機とメイン基板間で使用しても「こんなものか」という
印象を持たれたのは理解できるのであった。

そこで今回、ヨルマ・デザイン特注品のBNCケーブルの登場である。

ケーブルが到着したので、早速G-0sの内部を開けて交換しG-0sの電源を入れて
ケーブルに信号を流し、半日して夜に少し音出ししてみた。

いつものように女性ボーカルを聴くが声に輝きというか張りがある。
新たに生命を吹き込んだ感じ。

霧吹きでシュッと一吹きした時のようにエコーが空間にとどまってサーっと消えて
ゆく。実に気持ちがいい。

一聴しただけでこの違いはすぐに分る。

たった24cmのケーブルの交換だが、人間で例えれば心臓部の大動脈をより良いもの
にした事と同じである・・・と思う。

試聴の一枚目は最近発売された大貫妙子の第二の「pure acoustic
 [ピュア・アコースティック]」ともいうべきアルバム「Boucles d'oreilles
 [ブックル・ドレイユ]]」から「彼と彼女のソネット」。

一言一言、シャボン玉のように空間に送り出すように歌う歌い方が、真夏の打ち
上げ花火のように大輪の花がさーっと消え行く前に次の大輪の花が開くようである。

タメも手に取るようによりはっきり分かる。
交換前よりもリラックスして聴いている事に気付く。

二枚目は鬼束ちひろの「This Armor(ディス アーマー)」より「流星群」。
イントロのピアノが柔らかく跳ねるようである。伸びやかな歌声が輝きを増す。

これらの違いはコンポにクロックを注入している方ならどなたでも感じられる違い
だと思う。

今回川又さんがヨルマ・デザインから送られてきた試作品として1pきざみで
23p〜25pを試聴したが違いはわずかだったそうで、1番良かったのは24pだった
との事。

余談だが、先日H.A.L.Tにて新しいG-0Rb vs G-0s(内部はBNCヨルマ・デザイン&
配線特化)の聴き比べをしたが、個人の好みもあるので明言は避けるがノーマル
G-0RbはG-0sといい勝負で、G-0Rbに開発中のヨルマ・デザインのBNCケーブルを
移植すれば無敵ではないかと思えるほどでした。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

T T 様ありがとうございました。ここち同じリファレンスモデルのP-01とD-01を
ご愛用頂いているので、頂いたレポートの内容にも説得力がありました。
確かに上流からのアップグレードは重要なものであり、過去の投資効果を確認
しながら前へ進めるという自信と確信がもてますね。ありがとうございました。


HAL's Hearing Report