《“Go to Full Digital Nautilus”Hearing Report》


No.0312 - 2006/11/24

山口県萩市  H I 様より

先日は大変御世話になりました。
遅くなりましたがHearing Reportです。

10日に行われたH.A.L.'s “Friday concert”の”Go to Full Digital Nautilus"
を拝見して是非参加をしたかったのですが、仕事の関係で断念せざるを得ませんで
した。

しかしながら同じoriginal Nautilus (ML 32L 333 332, P-03 D-03) を所有
する者なら、川又店長の究極の音を聴きたいと思うのが心情です。

急遽上京することにし、12日(日)の11時から試聴予約となりました。

初めて行った5555 7Fは、並べられている機器はもちろんハイエンドですが、
QRDで整えられた試聴室もハイエンドで少し緊張して試聴が始まりました。

最初は川又店長が試聴盤とされている ちあきなおみ でした。
ギターとバイオリンの前奏で始まり、スポットライトに照らし出されたステージ
中央でちあきなおみが歌い出しました。

本当にそんなが光景が手に取るように解りました。

1枚目からドッキとしましたが、このCDは初めて聴くので私のシステムでもこの
くらいは演出できると思っていました(早速CDを購入して聴いてみましたが、
わたしのちあきなおみはやや背が低くてぽっちゃりしています)。

Full Digital Nautilus は分解能が違います。

次は小澤征爾のマーラーでした。
音の細道第55話に書かれているように”私のセッティングでは左右スピーカーの
軸上にオーケストラの弦楽器群が貼りつくように定位しないようにしている。

第一ヴァイオリンが左のスピーカーに、またコントラバスが右のスピーカーに
まとわりつくような展開は避けたい。

左右のスピーカーの中間に各パートがあり、音源であるスピーカーユニットが存在
しない中空に面として弦楽器群が存在し、その奥に管楽器の各パートがピンポイン
トに定位置を示し、発音後に瞬間的な音場感を形成する”真にこの通りでした。

Nautilus で作られるステージ一杯にオーケストラが奏でる音は見晴らしのいい
三次元表現でした。

その後は大貫妙子を始め持参した20数枚のCD・SACDを次々と聴かせていた
だきました。あっという間に2時間が過ぎました。

改めてNautilusの能力の高さや素晴らしさを再認識しすることが出来、理想の音を
目指して再挑戦を始めようという気持ちになりました。

早速、Nautilusの配置変更や手持ちのQRDで再調整しました。
内振り角度の変更で奥行き感が拡大しました。

別の部屋のQRDも持ち込み後ろの壁一面に配置し、ステージ幅が拡大しました
(HALのツィーター間280cmに対し160cmしか確保できないのが残念です)。

訪問前より空間表現が良くなりましたがHALの究極のNautilusの足元には遠く及び
ません。

やはりFull Digital Nautilusは素晴らしい!

でも少し高い! 

しかし いつかは、Full Digital !

また、次のステップとなるときには、御願いします。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

H I 様ご遠方よりご来店頂きまして本当にありがとうございました。一泊して
Nautilusを試聴しに来て下さるという情熱に敬意を表します。

同じスピーカーがこういう風に違うのか、ということを体験して頂ければ皆様の
お手本としてガイドラインを提供出来たことで私もうれしく思います。

“Go to Full Digital Nautilus”のプランニングシートを現在製作中です。
一旦は販売を中止したNautilusですが、私がここで確認した方法であれば音質保証
ができるというものです。再度Nautilusをセールスの最前線に立たせることが出来
るかと思うと今後に期待したいものです。今回検証したMIMESIS 24ME搭載のソフト
に対して私から改善ポイントを二つほどGOLDMUNDに要求しました。

それが完成しましたら再度ここで検証する予定です。その時にはNautilusファンの
皆様にもご紹介できる企画を用意したいと思いますので、どうぞご期待下さい。


HAL's Hearing Report