《HAL's Hearing Report》


No.0295 - 2006/4/20

東京都杉並区 M M 様より

H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report

今回もご参加頂きありがとうございました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/417.html

速報は下記をご覧下さい。
http://dyna5555.cocolog-nifty.com/5555blog/7f/

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Vol.83「私が普段弾いているビオラパートのソロから始まった驚き!!」

過去の投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0246.html

川又 様

エフコンでは、すっかり楽しませて頂きました。
ありがとうございました。

25年前に初めてオーディオを購入した時に、学校の帰りに毎日電器屋に立ち寄って、
山水、パイオニア、ヤマハ、TRIO、Aurex、DENON等々のアンプを比較試聴していた
のを思い出しました。
そのレベルとは随分趣きが異なりますが、とても参考になりました。

以下に簡単に感想を記述させて頂きます。

最初に女性ボーカルを、ラックス→クレル→ハルクロの順で聴いた時の印象と
しては、

「ハイエンドオーディオといえでも、ベースの音色の扱いは難しいのかな?」

というものでした。(普段クラッシックばかり聴いているのでどうしても楽器に
耳が行ってしまいます)

ラックスで聴いた時には、少しハウリングを起こしているような感じがし、音程は
あるのですが、楽器の音色が妨げられているように思えました。

こもった感じというのが近い表現かもしれません。次いでクレルになった瞬間、
「ん、これがベースの音だよ」と一人で頷いていました。

ハルクロも素晴らしいのですが、クレルに比べると音の立ち上がりがクリアでない
感じがし、第一ラウンドは、「値段相応の差があるな」という印象でした。

ただ、ハルクロ→クレル→ラックスという逆順で聴いた第二ラウンドは、曲の選択
が秀逸でしたね。川又さん、さすがは超一流のセールスマンです。

ショスタコービッチの交響曲第8番の3楽章、戦争の内面的な悲惨さを表現した
曲で、私が普段弾いているビオラパートのソロから始まります。

ただ暗い音色ではなく、芯のある力強い音色が必要で、アンプの能力次第では、
物足りない演奏になってしまうだろうと考えていました。

第一ラウンドの結果から、私は正直に言ってラックスには期待していませんでした。
荷が重過ぎると考えていたのです。

ところが・・・、ラックスの演奏が始まると・・・
クレルに負けない音の芯がビオラにあるじゃないですか。

曲の冒頭から驚きです。
チェロやコントラバス、パーカッション、低音楽器の全てに申し分ありません。

音色に関して敢えて言えば、バイオリンやトランペットなど高音部での艶がやや劣
るようにも思えましたが、音の抜けは遜色ありません。

トランペットのソロなど素晴らしい臨場感でした。

1300万円のクレル、500万円のラックス、人の価値観によって評価は分かれるで
しょうが、素晴らしいコストパフォーマンスだと思いました。
(500万円でも十分高いと思いますが・・・)

その後に行われたPEIP実験では、あまりに段階が多く、その順番を覚えていない
のですが、特にフロントエンドに高度なPEIPを使用すればするほど、オーケストラ
の中の弦楽器の数が増えていきます。

そして併せてノイズが減少する結果、実際のホールで聴いている感覚に近くなり
ます。最後にフィルターを二重に使った時など、川又さんがよくおっしゃっている
ように、本当に鮮明な像が浮かび上がりました。

“電源恐るべし”です。

といったところが私の感想です。
また、よろしくお願い致します。


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