《HAL's Hearing Report》


No.0289 - 2006/3/19

宮城県仙台市 Y K 様より

H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report

Vol.78「元に戻すと不自然に聞こえ後戻りができません。G-0d恐るべしです!!」

川又様、
仙台のY Kです。

金曜日は貴重な体験をさせていただきまして、ありがとうございました。
おいしい、かつサンドをありがとうございました。 

手前の部屋でモレルの奏でるアコースティックギターをSEのように聴きながら
期待が高まっていました。

今回、初めて川又さんにお会いしての第一印象は雑誌広告の画像のような眼光鋭く
近寄りがたいイメージでなく(失礼)、画像より温和で話しかけやすい方で一安心し
ました。(申し訳ありません、あくまでイメージです。) 

まず、ESOTERIC P-01,D-01へ外部クロックの接続での音質の変化を確認しました。

最初に内部クロックで聞いた後、G-0sに接続。 
とたんに今までの音が色褪せてしまいました。

太鼓の皮の動きがわかるようになり、ありきたりの言い方ですが実在感が増します。
各小節の1音目の太鼓の打音のすばらしさに聞きほれました。 

その後G-0dに接続変更。 

するとなんで?G-0sのとき以上にNeoから生気のある音がしてきました。
太鼓の皮のうねりまで目に見えそうです。 

G-0sの場合は各小節の1音目のすばらしさに聞きほれましたが、G-0dでは1曲丸まる
すばらしい。 

ここまで変わるとは、、、

当然元に戻すと不自然に聞こえ、後戻りができません。 
G-0d恐るべしです。 

川又さんによると、私のCDプレーヤーは推定で精度は20ppmから30ppmとのこと。 
P-01,D-01は3ppm程度、外部クロックでアンダーゼロになることを聞かされ、改め
てクロックの重要性を確認しました。 

アナログのときはこんなに高精度ではないのにあまり気にならないのですが、なぜ
CDではこんなに効果があるのか? 
別の次元でなぞが深まります。 

それともアナログも精度を追い込むとこの差が現れるのでしょうか?  
別な疑問が生まれました。

続いてDACをワディアに変更です。
ワディアは中域が厚いのか元気のいい音になりました。 
個人的にはこちらが好みです。 

ここでVIVID AUDIO K1とNeoの聴き比べです。VIVIDはオリジナルノーチラスと同じ
設計者とのことで、高音がN801の音に似ていました。 

またNeoに換えるとソフトドームの音なのか、諏訪内晶子のバイオリンが家で聞き
なれた音になりました。 
好みの分かれるところかもしれません。

そして新旧ハルクロの聴き比べです。 
諏訪内晶子(Poemの3曲目) まずdm68で諏訪内さんがいい音を奏でています。 
これで十分と思っていました。 

見事な胴鳴り、バックで流れる鈴の音の飛び散り具合。 
しかし、dm88から1音が出てきた瞬間、dm68は色褪せました。 
dm88を聴いたあとでは、なんでdm68がリファレンスでいられたの? 
と真剣に考えてしまうほど音の違いが明白でした。 

バイオリンの胴鳴りの素晴らしさは筆では表せません。 
また、鈴の音は実在感を増し振っている手がそこにあるようでした。 

以前、生で聞いた彼女のバイオリンがそのままステレオから再生されていると感じ
ました。最高のものが一瞬で輝きを失ってしまう、人間の五感は足るを知るという
ことはないのでしょうか? 

フライデーコンサート終了後、遅い時間になっても個人的に聴かせていただきあり
がとうございました。いつものCDがどのように表現されるのか、とても勉強になり
ました。


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