《HAL's Hearing Report》


No.0279 - 2006/3/4

東京都文京区 M Y 様より

“G-0d”体験レポート

前回の投稿をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0242.html

川又様

本日はほぼ2時間にわたりお付き合いいただきましてありがとうございました。
簡単ですが、先日のエフコンと今日の試聴を経ての感想を送らせていただきます。

<Wordなし vs. G-0 and G-0d>
結論としては、マスタークロックジェネレーターが耳に聴こえる音に与える影響
というのは、音の輪郭を際立たせるとともに、一刀彫だった彫像の細部を彫り進
めたように、音像をよりシャープに削りだし、同時に、ピントの甘い写真に写っ
た物とその影を分けるように、今まで音像にまとわりついていた音の「影」を、
エコーとして明確に描き出す、というものだと理解しました。

特に、高音の弦楽器、ヴァイオリンやギターの音に効果が大で、逆に、低音の楽
器や、女性のヴォーカルなどでの効果は相対的に小さいと感じました。これは効
果がないのではなく、おそらく人間の耳で感じづらいということなのでしょう。
オーケストラでは、幕の向こう側で全体として一体のもののように鳴っていた音
が、幕を取り払って、楽器がばらばらに鳴り出し、かつ各々が近づいてくるよう
に(前面に出てくるように)感じました。

<G-0 vs. G-0d>
ヴァイオリン、オーケストラではG-0からG-0dに変えることで、上述のMCG効果が
より強く感じられました。点数化すれば、100に対して80というくらいでしょう
か。ただし、ヴォーカルではそれほどの差とは感じられず、100に対して95くら
いであったと思います。

音を磨いていく過程というのは、なにか真理を追究する過程のように、人を捕ら
えてしまうところがありますね。去年の一番印象にあるエフコン「CDトランスポー
トの聴き比べ」から続く、トランスポート周りの試聴、楽しく体験させていただ
きました。改めてありがとうございました。G-0dの導入については、前向きに検
討させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。


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