《HAL's Hearing Report》


No.0226 - 2005/11/21

川崎市高津区 S.I 様より


Vol.22「あらあら、フォーカス感がグンとアップしちゃったよ!!」

川又様

お陰さまで、先週金曜日は充実した時間を過ごすことが出来ました。
こちらこそ本当に有難う御座いました。
11/11「エフコン」の感想をお送り致します。

1.トランスポートの比較

予定より10分程早くプログラムは始まりました。
最初はトランスポートの比較です。
結論を先に言うと、日頃私に「トランスポートで音なんか変わるかよ」と言う
連中を全員連れて来たい位の大きな違いでした。(笑)

・GOLDMUND EIDOS REFRENCET
 バランスと安定感が抜群でした。
 しかし私が驚いたのはフォーカス感
 メカを考えるとエソテリックの方がフォーカス感は上と思っていたので
 VRDS-NEO使用者としてこれにはちょっと参りました。

・ESOTERC P-01
 中低域のしっかり感が良いですね。好きな音です。

・CEC TL-0X
 フォーカス感がちょっと無くて、私の好みでもないので正直「ふーん」って
  感じでした。
 「これじゃートランスポートは値段」って言う判りやすく悲しい結論かー(笑)
 でも「柔らかくて良いと感じる方も居るかな」と思っているとTL-0Xを使った
  川又実験教室が始まりました。(それもコストは限りなく0円で・・)

 「あらあら、フォーカス感がグンとアップしちゃったよ」

 この意見は会場の皆さん全員一致でした。
 しかしトランスポートの音の違いや実験による変化より驚いたのが、川又さん
 のCD解説を交えた30分に及ぶプレゼンまったく淀みなく続きます。

 まさに立て板に水ですね。圧巻でした。

 予行練習5回位してますか(笑)
 またその際、川又さんが再生音楽の楽音に求めるものをお話されましたが、
 私も日頃から自分のシステムにフォーカス感+立体感を求めているので川又さん
 の意見に激しく同意です。

2.フル“PEIP”デバイス検証

今回のプログラムでこれが一番聞きたいような聞きたくないような・・
実は8N-PC8100を数本(すみません5555別階で購入しました。)
使っているもので(苦笑)

・ESOTERIC 8N−PC8100+PAD AC DOMINUS
 聞きながら「この音を簡単には凌駕できないでしょ」

・フルPEIPデバイス
 「響きが違う!」美しいという表現を使われる方が多いのはこのせいでしょう。
 私は最初の5秒位で判断してしまうので、
 とても切ない気持ちで5秒後にはカタログをじっと見てました。(爆)

 この比較に関しては川又さんは「ノーコメント」
 恐れながら私が川又流に表現すると
 「S/Nがあがってフォーカスが増し、響き成分が漂う空間が増えた」
 って感じでしょか。特に響きの消え入る際の微弱音が長く聞き取れるので
 響きが豊かに聞こえるのかも知れません。
 どうする俺!(大爆)

3.LANSCHE AUDIO SYSTEM No.4
バイオレットメタリックに怪しく輝くイオンドライバーがなんとも美しい。
演奏中じっと見つめていると、ふと・・
「自分が虫ならきっと吸い寄せられるな」っと思ってしまいました。(笑)

こんな感覚に襲われたのも怪しく輝く光だけではなく、
私が過去に聞いた事の無い、不思議な中高音のせいだったかも知れません。
それにしてもリード震えや唇の使い方が判るのはちょっとビックリです。

4.ATC SCM100Tsl vs B&W 800D
私が今回一番楽しみだったのがこの比較でした。
理由は・・

・現在、PMC MB2を使用していること
・800Dが気になっていること
・英国製モニターSPのファンであること

あと皆さん異論はあるかと思いますが(と言うより轟々たる非難が聞こえて
きそうですが)私はSPの成り立ちや方向性及びH/W構成の似ているSMC100Tslを
仮想MB2として聞いていました。

初聞は
・SCM100Tsl
 「いいねー」タイトな低音、カラッと乾いて明るい中音
 やっぱりMB2に似てるなー
 (「ふざけんなー」って声が聞こえそうですが続けます。)
・800D
 立体感あり、音の重心が低く、音に深みがあり、高域も素直に伸びる感じ
 音色はSMC100Tslに比べて、若干ウェットに感じます。

数回の交互比較後の感想として
・低音のタイト感はSMC100Tslの方があるけど、深々と鳴る感じは800Dが上
・800Dは低域の抜けに関して?
・800Dの立体感は改めて感心
・楽音によってはSMC100Tslは中音が若干刺激的に聞こえる瞬間も、
 比べて800Dは刺激的とは無縁

かえって悩みを深める結果となりました。(苦笑)

結局、「どちらの低音がホントなんだ!?」って、オーディオ禅問答になってしまい
そうです。

あと両システムとも迫力の大音量にビクともしないのに関心、(腰砕けしない)
私もオーディオルームが地下にありますので最大1〜2時位には出来る環境ですが、
あの大音量はちょっと無理、一週間の仕事の疲れが吹き飛びました。(笑)

駄文が長くなってしまいましたが最後に・・

電源システムの総入れ替えや4セットのSPの繰り返し試聴など大変な作業を誠に
手際良く、しかも短時間でこなされいて観ていて非常に気持ち良かったです。

まさに「プロフェッショナル」ですね。

またお目当てのシステムのコンサートの時は、是非参加させて下さい。
決して美味しいカツサンドとお酒だけが目当てではありません(爆)


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