《HAL's Hearing Report》


No.0212 - 2005/11/7

町田市 KKU 様より


「H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report」

Vol.9「“PEIP”効果はディ−プインパクトです!!」

川又様

当日は大変有意義な体験をさせていただきありがとうございます。
私の感想を以下にまとめてみました。

“PEIP”効果のインパクト

第二回のエフコンでは、CDトランスポ−トの比較、WisdomaudioのM-50の試聴、
Nautilusをデジタルアンプによるマルチドライブなど、それぞれが独自で大きな
話題となるイベントでしたが、本文ではACケ−ブル交換による比較試聴について
のみ感想を述べさせていただきます。

まず、ACケ−ブルを8N-PC8100などの従来の組み合わせの接続で課題曲を聴き、
その後で“PEIP”ケ−ブルや機器をフロントエンド及びシステム全体に接続し
直して比較試聴しました。

前者の従来のコ−ドによる再生による音質は、当日用いられたアンプやスピ−カ−
が優れたものであることに拠るのですが、それなりに再生音楽として聞くことの
できる現在最高のレベルの音でした。(少なくとも“PEIP”コ−ドを聞くまでは)

後者の“PEIP”コードによって音は変わります。

その変化を一言で表現しますと、再生音楽を聞いているのではなく、演奏されて
いる会場かスタジオに立ち会って実際に演奏を聴いている感じに近くなってくる
ということです。

具体的には、今まで聞こえなかった(あるいは気づかなかった)微細な音、例え
ば会場の小さなざわめきのような空気感、演奏者の息づかいや休止符のあと次の
パッセージに移る前の身構えが感じ取れるような臨場感が聴きとれることです。

演奏者の表現が変わって聴こえてくるわけではありませんが、演奏者の情念が
より分かりやすくなると言えます。楽器の音色も、その特色がより分かりやすく
なります。

アンプやスピ−カ−などの機器を変えると再生音も変わります。

しかし、電源コードなどの変更による音の変化は、それとは次元が異なりオ−ディ
オシステムを支える深層部の基礎にかかわる問題のようです。

電源コ−ドを伝わってくる高調波のノイズが、微細なレベルの音をマスクしている
ようです。これは、電源コ−ドの導体の純度を8Nにすることでは解決できない問題
のようです。(素人判断ですが)

例えば、当日使用されたアンプやスピ−カ−などのようなハイエンドの機器の
どちらを選ぶかは、機能の優劣で決まるのではなく、その人がどんな音楽をどの
ように再生したいかによって決まります。 

しかし、電源コ−ドでのこのような機能の違いは、好みによってどちらを選ぶか
ではなく、その人のオ−ディオに対する基本姿勢の問われる課題のようです。

当日の体験により、電源コ−ドの重要性を痛感し、深い衝撃を受けました。

その気持ちを、人気競争馬の名前を借用して表現します。

「“PEIP”効果はディ−プインパクトです!!」


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