■CAROLE KING/JAMES TAYLOR'S TROUBADOUR REUNION TOUR
一昨日、武道館に行ってきました。
けっこうB級もののライブを見に行くことが多いせいもあって、超大物二人のコンサートは新鮮でした。

二人の出会いの頃を再現した・・・TROUBADOUR REUNION TOUR
70年にサンタ・モニカのトラバドールでの競演から40年・・その後今更語ることもないほどのビッグネームになった二人の「再会ライブ」ツァー。
ジャパン・ツァーは東京と横浜だけなので地方からと思われるお客さんもたくさんいました。
年齢層は当然高めですが、30代40代の人も多くまた女性もけっこう目立つのでここ最近行ったコンサートの中ではまぁ華やかな方でしょう・・。
と言っても、ステージも地味というか落ち着いた感じで全体にじっくりと聴かせるよ、見せるよといった姿勢が伝わってきます。
今回は赤シャツ以外の3人
2010年4月14日 日本武道館
バンドはセクション・マイナス・ワンとなるダニー・クーチ、リー・スクラー、ラス・カンケルのリズムセクションにキーボードのサポートメンバー、コーラスは男性一人女性二人の三人編成で、女性の一人がバイオリンを所々入れる(これがけっこう効いていました)といったバンド構成です。
歌ものバックバンドとして個人的に大好きなバンドが3つあります。
エルトン・ジョン・バンド、フルティルト・ブギー(ジャニスのバック)そしてこのセクションです。
ベースのリー・スクラーのヒゲが真っ白でサンタクロースかZZトップといった風情でしたが、ラス・カンケルの重くても肩の力の抜けたドラムスとのコンビネーションは相変わらず最高でした。
さて、肝心のコンサートの内容ですが20分の休憩を挟んでの2部構成。
やる方も聴く方も年寄りが多いのでこれは助かります。
ちゃんとしたセットリストもその内誰かがどこかにアップしてくれると思いますが、キャロル・キングはタペストリーの大半の曲とその他のオード時代の曲、ジェームス・テイラーもゴリラまでの作品が大半でそれ以降の作品もJTやフラッグといったアルバムの曲だったと思います。
無駄なところが一切なく、曲中心にコンパクトにキャロル・キングとジェームス・テイラーが交互にあるいはハモりながら往年の曲を続けて行くのですが、グレードの高い曲がいくらでも出てくる感じで改めてこの二人の偉大さに感心しました。
御年68歳のキャロル・キングは本当に魅力的でした。
一部のラスト、ナチュラル・ウーマンをハンドマイクで歌う様にはさすがにグッときましたが、この人のヴォーカル、声質は昔と同じですが歳をとって少し太くなり歌唱力も増したようで説得力があります。
ジェームス・テイラーも最高のアコースティック・ギターとナイーブでスィートな独特の声は健在で学生時代熱心に聴いていた頃を思い出しました。
20数曲、さらにアンコールは3曲で最後の最後は"Locomotion"で大盛り上がりといったオチでした。
さすが大物、さすが超一流といった感じで満足感いっぱいのコンサートでした。
(2010.4.16)

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