《H.A.L.'s 訪問記》
No.0016 - 2008/12/4 千葉市稲毛区 Y.S 様-H.A.L.'s 訪問記 今回のY.S 様とお付き合いが始まってから、Y.S 様のオーディオ観とシステム 構成がどのように変わってきたのか!?その歴史はハルズサークルに入会された ことから急激に厚みを増してきたものでした。 ハルズサークルにご入会頂いたのは2007年5月のこと。この時期とリンクして 下記のY.S 様のBlogをひもといてみるのも良いかと思いました。 http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20 しかし、このBlogで述べられていない水面下のストーリーもありましたね〜。 ハルズサークル入会直後に頂いたメールでは… -*-*-*-*-*-*-*-*-*- こんにちは 川又様 昨日はフラッとお邪魔しただけなのに、お忙しい中、接待をして頂き、 ありがとうございました。 普段、雑誌やHP上でした見たことがなかった本当のハイエンド機種を見ること、 聴くことが出来、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。 私も行き着けのショップで新機種を見る機会が多いので、ハイエンド機種を 見慣れているはずですが、初めて見た1000万クラスのフラグシップのSP群には 童心に戻ったように心が躍りました。 特にアバロンは以前聴いたアバロンの音とは印象がかなり違い、広がりだけ ではない鋭さと力強さが印象的でした。 http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200706250000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200707110000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200707150000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200709040000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200709130000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200709180000/ 私はS5500以来のJBL信者なので、S9500に搭載されているホーンと4インチ ダイアフラムのドライバーの凄さに魅了され、あの力強さ、輪郭のある押し 出し感をホーン以外で体験できるとは正直意外でした。 残念ながら私の環境では大音量は出せませんので、もっと普段は小音量で聴い ています。 それでもS9500から発せられる音にはコクがあり圧力があります。部屋のエア ボリュームやアンプのグレードが違うので一概には言えませんし、比べること もナンセンスだと思いますが、試聴の際に聴かせて頂いた同じエンヤの曲を 自宅で聴きながら参考になったと思ったことは、自分の目指す音、自分の好み の趣向の再確認ができたということです。 自宅試聴の件、HP内に専用のフォームがあるのかと探してみたのですが、 分からなかったので失礼ながらこのメールで依頼をさせて頂いて宜しいでしょうか。 専用のフォームがあるのならば、教えて頂ければ直ぐに作成いたします。 候補はPASSのプリアンプX0.2、それと出来ましたらMARK LEVINSONのNo326Sと デザインに一目惚れしたHALCROのdm8の三台です。dm8は四角い箱型しかない デザインの中でとても魅力的だと思います。オーディオには視覚から訴える 要素も大きいですから。 勝手気ままに試聴候補を並べてしまいましたが、無理であるのならば素直に 諦めますのでご検討を宜しくお願い致します。 音の基本は部屋、そしてSPですが、音色はプリアンプが重要なファクターを 占めていると思いますので、私の好みを一言で言いますとしっとりとした 温もりのある音です。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より はい、承りました。私との関わりから皆様のオーディオに対する認識がどの ように変わっていったのか!? 「私はS5500以来のJBL信者なので」とおっしゃっていたY.S 様のその後がどの ように変化していくのか、ここからが面白いところです。(^^ゞ そして、私は入会直後のY.S 様のご依頼に対しても真正面から取り組みました。 http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200709270000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200710180000/ http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200711040000/ この時点では「音色はプリアンプが重要なファクターを占めていると思います ので…」というY.S 様の期待感にお応えしたというところでした。 そして、それから半年くらいしてからのことでした… -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又様 お久しぶりです。 以前、ダイナ5555をブログに紹介させて頂いたY.S です。 プリアンプの時には大変お世話になりました。 実はあの後ラックスマンC-1000fに決めました。 地元のショップから試聴機を借りていましたので、そこからの購入となりました。 (申し訳ありません)更にパワーアンプB-1000fも買ってしまい、予想外 の散財をしてしまいました。 今回メール致しましたのはESOTERIC G-0sの件です。 新型が出た関係からか中古が多く出回り始め、価格も下がってきたので ESOTERIC X-01を使っている立場としては気になる存在でした。 そこで散財したばかりなのですが、性懲りも無くG-0sも購入しようかと考えて います。ABS7777から変更しようと思った動機は、CDPがESOTERICなのでそれに 合わせたいということもありますが、本当はABS7777そのものの存在意義です。 今の私のシステムはパワーアンプを変えたためにマルチアンプ接続(B-10×4台) からシングル接続(B-1000f×2台)へと環境が変わったのですが、その影響 なのか今まで実感していたABS7777の効用が無くなってしまったのです。 瞬時にON、OFFを繰り返しても変化がないのです。 以前は余韻が増して音像が明確になったのですが、しかし何度聴いても違いが 分かりません。そんなことってあるのでしょうか? 以前ははっきり違いが認識できたのですが・・・ SPのネットワーク、チャンネルデバイダーの有無が関係あるのでしょうか? 音自体はパワーアンプの影響力は予想よりも大きいらしく、シングルでもマルチ よりも重心が下がり、ラックスらしい落ち着いた「心地よい音」になったので 大満足なのですが、どうにも腑に落ちません。 G-0sを入れたら違いが分かるかは勿論わかりませんが、メーカーを合わせると いう自己満足は達成できます。購入を前提にして試聴できれば嬉しいのですが、 前科があるので贅沢はいえません。ご検討とご返答を宜しくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さて、この当時に対象になったG-0sは訳ありプライスのものであり、新品なの で自宅試聴にお貸出しすることはできませんでした。しかし、そこは思い切り よくY.S 様にご注文を頂くことができました。そして、上記でY.S 様が懸念し ておられることで再度のご質問がありました。 >ところで前記の現象(ABS7777の効果がなくなる)というのを川又様は >今までに同様な事例をお聞きになられたことはありますでしょうか? あいにくとございません。 >確かにB-1000fを入れた効果でホーンの高域がより出るようになり、S9500 >に使用していたスーパーツィーターが邪魔になったので、今は外してS9500 >オリジナルで聴いていますが、それと何か関係があるのでしょうか。 >ご意見をお願いします。 ABS7777のパフォーマンスそのものに関して私にはご返事できる根拠、つまり、 いつも述べているように実体験していないので自信をもって発言することが 出来ないものです。 ESOTERICの歴代のMaster Clock Generatorに関してはwebで述べているように 実に多くの経験がありますし、またABS7777からの買い替えもありました。 ポイントはMaster Clock Generatorとアンプの交換によって起こった因果関係 と言えるのでしょうが、優秀なMaster Clock Generatorであればアンプの変更 があっても音質的な効果は当然継承されるものだということは言えます。 以上よろしくお願い致します。 ありがとうございました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- と、このようにお答えするしかありませんでした。この後にも同じポイントに 関してのお問い合わせを数回頂きましたが、どうにもご返事の根拠となる試聴 と確認を私はしていないので今後の変化を見守って下さいとしか申し上げられ ませんでした。 しかし、Master Clock Generatorという存在感が何によって音質的な貢献を ユーザーに納得させるのか、というポイントについては、実は意外でもあり私 からすると当然とも言えるべき方向性で解決へと向かっていったのです。 それは運がY.S 様に味方したとしか思えないような巡り合いから、なんとあの MOSQUITO NEOを導入されることになったのです!! そして… http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0436.html 実は、この後にY.S 様が購入されていたのがこれでした!! JORMA DIGITAL/BNC-BNC(税込み販売価格 \68,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/470.html スピーカーがNEOに変わってからというもの、今までABS7777の効果が変節して しまったということやMaster Clock Generatorそのものに対する懐疑心などは どこ吹く風(^^ゞ& (笑) だって、Master Clock Generatorの存在感というよりも、たったこの24センチ のケーブルに対して敏感に反応しておられるのですから!!上記の投稿の最後に 次のような一文がありました。 「実は天野さんが帰られてからG-0sの蓋を外してRb専用にしたのですがその 効果が一番かもしれません。川又様ではないですがこの変化は確かに凄いです。」 そうなんです!! プリアンプかMaster Clock Generatorかと悩みと課題を抱え ていたはずのY.S 様はNEOの導入でこんなにも明るくなられたのでした!! そして、こんなメールも頂きました!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又様 お疲れ様です。 帰宅してPCをみたら早速アップされているではないですか!!マークまでついて。 驚きましたが、さすがに行動が早いですね。 多くの方にNEOのよさを伝えるお手伝いができればなによりです。 しかし、本当にS9500とは違いますね。 あんなにエンヤやノラ・ジョーンズが明るい声だとは知りませんでした。 ブログにはまだ当分アップするつもりはなかったため、レポート内では機種名 をあえて伏せていたのですが、まぁ公表されたのならば仕方がありません。 近々ブログに載せないとまずいかもしれません。 読者(そんなに多くはありませんが)の期待もあるでしょうから。 http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200807160000/ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Y.S 様ありがとうございました。ハルズサークルご入会以来二年間で本当に ご自身が求めていたものが見つかったということでしょうか。本当に私もうれ しく思います。そうなんですね〜、システムの命はスピーカーと言っても過言 ではないわけで、とうとうそれが見つかったという喜びの声を聞き、私もぜひ 訪問させて頂きたいと思っていたものでした。そして、その時期はしばらくの お預けとなっていたものでした。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又様 いつも楽しみにH.A.L.'s Circle Review及びH.A.L.'s 訪問記を拝読させて 頂いています。 それにしても、どの方も目も眩むような凄いシステムで、私など足元にも及ば ないため川又様からのSound checkのお誘いには嬉しさ半分、戸惑い半分と いったところです。 その中でもピュアオーディオだけではなく、マルチにされている方が多いとい うことに正直驚いています。 私も今のピュアオーディオ路線の前にはヤマハの初代DSPを実践していましたが、 再生される音のS/Nの悪さに辟易し、結局は止めてしまった経緯があります。 最も紹介されている皆様とはスキルも機器のレベルも、まるで違うので比べる こと自体失礼な話しですが、マルチには私はまだまだアレルギーがあるようです。 さてNEOですが、NEOも私の部屋に馴染んだようで魅力的な音を奏でてくれています。 あの運命の携帯メールに改めて感謝です。 特に中高音域の厚み自体はS9500のドライバーには敵いませんが、音色・音質 の美しさはS9500を凌駕していると思います。 低音の速さと切れも特出できるポイントですね。 Sound checkの件、川又様にチェックして頂くのは、すぐにでもお願いしたい ところですが、少しお時間を頂戴したいと思います。 実は私のシステムはオーディオ用に専用の分電盤を設置しているのですが、 近い将来、その分電盤をグレードアップしようという話が進行しています。 そのため分電盤の工事が完了してから願いさせて頂きたいのです。 また改めて私から連絡を致しますので、その節は宜しくお願い致します。 http://plaza.rakuten.co.jp/mr20sw20/diary/200811170000/ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さて、こんな準備段階を経ていよいよY.S 様のお宅にお伺いすることになりました。 11月の晴れた平日、JR総武線で秋葉原から千葉方面へと40分くらいでしょうか。 私が現在のダイナミックオーディオに入社する以前に就職の面接を受けたこと があるオーディオショップが沿線にあったことを思い出します。 何と、その会社からは不採用とされてしまったのですが、今でもあるのかな〜 などと30年以上前のことを思い出しながら電車に揺られていました。 訪問前には入念にお客様のお宅の近くを地図で調べていくのですが、ついぞ Y.S 様のお住まいになるマンションの入口がわからずにぐるりと一周してしま い、オートロックを解錠して頂き上層階へと上がりました。エレベーターを 降りると先ずは雄大な景観にしばし見とれてしまい、インターホンを押す前に 景色を眺めることしばし…(^^ゞ http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/385.JPG Y.S 様のお宅部の玄関に入るとリビングルームのドアからこちらをうかがう 視線に気が付きました。そうなんです、この子なんです〜(^^) http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/430.JPG 種類はアビシニアンだという。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%B3 数年前に避妊手術をしてから体形がふくよかになってしまったということでし たが、いやいや可愛いことには変わりありません。(^^ゞ http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/383.JPG http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/391.JPG 今までワンちゃんばかりでしたから、猫ちゃんとのご対面は初めての私でしたが、 女性にはモテませんが、なぜか動物には好かれてしまう私です(笑) 私の足元にすりすり…と体をこすり付けるように近寄ってきて可愛い〜)^o^( 昼間の明るい時には瞳孔が小さく細くなってしまうので印象が大分違います。 本当に室内を自由に動き回る姿を見ていると飽きることはありません。そして、 顔を物にこすりつける、俗に「すりすり」と呼ばれる行為はフェロモンを物体 に付着させ、縄張りを示すためと言われる。飼い主など、人に対して行われる 場合は、親愛の情を示す意味や、餌などをねだる意味があると言われるという。 やっぱり好かれてしまったようです〜(^^) 猫の五感で最も優れているのは聴覚だという。可聴周波数は60Hz-65kHzとされ (10MHzという説もある)、犬の40Hz - 47kHz、ヒトの20Hz - 20kHz に比べて 高音域に強い。これはネズミなどが発する高音に反応するためと言われている。 尖ったアンテナのような耳は片方ずつ別々に動かすことができ、異なる方向の 音を聞き分けることができる。そのため、指向性が強く、音源の場所をかなり 正確に特定することができるという。う〜ん、これは強敵だぞー!! (^^ゞ いやいや、本題から外れてしまいました。(^_^;) Y.S 様のBlogでも室内の写真が多数掲載されていますが、17畳くらいとうかが ったリビングルームの正面にNEOがセットされています。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/403.JPG そして、エレクトロニクス関係は位置的にこのようにセットされています。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/427.JPG 左側のNEOの奥にあるのがご自慢の特注配電盤です。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/417.JPG 多分、ラックはワカツキではないかと思いますが、整然と収納されています。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/411.JPG 目立たないところですが、スピーカーケーブルはジャスト0.9mの特注であり、 どこかで見かけたWood Blockが要所要所に使われていますね〜。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/446.JPG http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/448.JPG はい、多くの人々をうならせた↓これですね〜(^^ゞ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/511.html こだわりのセッティングが随所に見られますが、見るだけと聴くのとは大違い というものです。果たして私の感性ではどのように感じたことでしょうか!? では、この辺でY.S 様のシステム構成をご紹介しましょう。 ◆ H.A.L.'s 訪問記-Vol.16 千葉県千葉市 Y.S 様システム構成 ◆ ■Digital Main System■ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC G-0Rb(税別\1,350,000.) http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0rb/ and JORMA DIGITAL/BNC-BNC(税込み販売価格 \68,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/470.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/467.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/468.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/469.html and コーリアンボード440x490x厚さ13mm http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/accessory/accessory4.html#DCB> □Power equipments□ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZAC1fs 1.3m http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ AET URDG75 Spec2004 1mBNC(for Word sync) http://www.audiotech.jp/audio/index.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC X-01(税別\1,250,000.)初期型 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/421.JPG http://www.teac.co.jp/audio/esoteric/x01/index.html and ACOUSTIC REVIVE グラウディング・コンディショナーRGC-24 http://www.acoustic-revive.com/japanese/index.html and KRIPTON AB-3000 B(ブラック)490×450×55mm http://www.kripton.co.jp/avc/products02/ab-3000_5000.htm □Power equipments□ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZAC1fs 1.2m http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ AUDIOLABO 銀仕様ケーブル3.0mmφ単線1m(X-01仕様XLR) http://www.audio-labo.co.jp/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN C-1000f(税別\2,000,000.) http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/422.JPG http://www.luxman.co.jp/presspro/c1000f.html and LUXMAN ARTICULATION BOARD AB-1 http://www.luxman.co.jp/ □Power equipments□ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ダイレクト接続 ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZXLR 7m http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN B-1000f ×2 (税別\3,600,000.) http://www.luxman.co.jp/product/b-1000f/ □Power equipments□ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ダイレクト接続 根岸N2ケーブルZAC1fs 使用 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ KIMBER CABLE KS-3033 0.9m http://www.denon.co.jp/products/kimberse_lou.html#0001 ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… MOSQUITO NEO (税別 \4,800,000.) http://www.mosquito-groupe.com/ http://www.dynamicaudio.jp/file/050413/oto-no-hosomichi_neo.pdf http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.html and H.A.L.'s Original Products"B-board"×2(税込み販売価格\256,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html ……………………………………………………………………………… ■Analog source component■ ……………………………………………………………………………… YAMAHA GT-2000L http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/424.JPG http://www.yamaha.co.jp/ 電源、音声ケーブルは付属品 and オーディオテクニカ製ヘッドシェル 同カートリッジ用リード線 http://www.audio-technica.co.jp/index.html デンオンDL-103R http://denon.jp/ □Power equipments□ 根岸N2 2口タップZTP4me http://www.negishi-tsushin.com/ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN E-1 http://www.luxman.co.jp/product/aa_e1.html 根岸N2ケーブルZAC1fs 1.0m http://www.negishi-tsushin.com/ □Power equipments□ 根岸N2 2口タップZTP4me http://www.negishi-tsushin.com/ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZRSA 1m http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN C-1000f(税別\2,000,000.) http://www.luxman.co.jp/presspro/c1000f.html ■以下同上 ……………………………………………………………………………… YAMAHA TX-2000 http://www.yamaha.co.jp/ 電源ケーブルは付属品 □Power equipments□ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZRSA 1m http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN C-1000f(税別\2,000,000.) http://www.luxman.co.jp/presspro/c1000f.html ■以下同上 ■Visual source component■ ……………………………………………………………………………… DENON DVD-3930・ http://denon.jp/ TOSHIBA RD-T1 http://www.toshiba.co.jp/digital/ □Power equipments□ 根岸N2ケーブルZAC1fs 1.0m http://www.negishi-tsushin.com/ 根岸N2 2口タップZTP4me http://www.negishi-tsushin.com/ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ D端子-コンポーネント端子 1m http://www.audio-technica.co.jp/index.html and 根岸N2ケーブルZRSA 1m http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… SONY SB-RX300D http://www.jp.sonystyle.com/index.html 電源ケーブルは付属品 □Power equipments□ 根岸N2 6口タップZTP6 http://www.negishi-tsushin.com/ Shinamo HSR-510 (税込み\350,000.) http://voltampere.jp/frame.html 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ 根岸N2ケーブルZRSA 1m http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… LUXMAN C-1000f(税別\2,000,000.) http://www.luxman.co.jp/presspro/c1000f.html ■以下同上 ……………………………………………………………………………… SONY SB-RX300D ▽ ▽ ▽ D端子 5m http://www.audio-technica.co.jp/index.html ▽ ▽ ▽ Pioneer KURO PDP-6010HD http://pioneer.jp/index.html □Power equipments□ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ …………………………………………………………………………… PIONEER HLD-X9 http://pioneer.jp/index.html 電源ケーブルは付属品 □Power equipments□ 根岸N2 6口タップZTP6 http://www.negishi-tsushin.com/ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ S端子ケーブル http://www.ortofon.jp/product/cables/index.html TOSHIBA RD-T1へ 根岸N2ケーブルZRSA 1m http://www.negishi-tsushin.com/ TOSHIBA RD-T1へ ▽ ▽ ▽ SONY SB-RX300D http://www.jp.sonystyle.com/index.html 電源ケーブルは付属品 □Power equipments□ 根岸N2 6口タップZTP6 http://www.negishi-tsushin.com/ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ▽ ▽ ▽ D端子-コンポーネント端子 0.5m http://www.audio-technica.co.jp/index.html 大阪マイクロコンピュータDC-3000 http://www.omc-ltd.co.jp/ 電源ケーブルは付属品 □Power equipments□ 根岸N2 6口タップZTP6 http://www.negishi-tsushin.com/ 根岸N2製オーディオ専用分電盤ZAC1fs ダイレクト接続 http://www.negishi-tsushin.com/ ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ WIREWORLD UVC5BNC 15m(RGBタイプ) http://www.naspec.co.jp/wire/wire-index.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… SONY VPL-VW10HT http://www.sony.co.jp/index.html □Power equipments□ 根岸N2ケーブルZAC1 5m http://www.negishi-tsushin.com/ 既存電源コンセントへ接続 ……………………………………………………………………………… うかがってからしばらくは景色を眺めたり猫ちゃんと遊んだり、またお茶と ケーキなどをご馳走になりながら音を聴くのも忘れて談笑のひと時が続きま した。さて、ではそろそろ聴かせて頂きましょう。ということになり最初の 一曲は定番のオーケストラからです。 ■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 手元にリモコンを貸して頂き、お好きなようにどうぞ〜というお言葉に甘え 慣れ親しんだNEOを聴き始めたのでした。 「ほ〜!!いいですね〜。きれいにほぐれているし中間定位がきれいに決まって いますね〜。これだけ聴く分には何の不満もない第一印象ですね〜」 そうなんです。今までユーザーの部屋にセットされたNEOの音質は何度となく 聴かせて頂きましたが、第一印象では本当に及第点でした。私の後ろで気を もんでいたY.S 様は早速…。 「どうですか? うちの音は!?」 と、おっしゃるのですが、まだ聴き始めたばかりであり、これまでの訪問記を ご覧頂いてお分かりのように現場で直ちに感想を口頭で述べるということが あまり得意でない私は軽い返事しかできませんでした。 しかし、空間表現がゆったりとしており雄大な音場感と素直な質感に聴き始め たばかりの私は本心からいい感じだな〜、と思っていたものでした。そして、 いつの間にか、これまでに実に多数のコンポーネントとの組み合わせ、また 各種のケーブルやラックに至るまで、試聴評価のリファレンスとしてきたNEO の音質の記憶との比較を無意識のうちに始めていたのでした。 「ちょっと待てよ〜、確かに安心して聴ける音ではあるのだが…」 この第一印象で大きく私の基準から外れている場合には外科的手術と言わんば かりにセッティングを見直すのだが、Y.S 様のNEOにはそのような大きなスキ はないということだろうか。すると、Y.S 様からは… 「CDをかける順番はいつも決まっているんですか?」 という鋭い質問が…。そうなんです、私が最初のオーケストラで全体のバランス 感覚を察知して疑問点が最初から浮上してきた時には、あの曲この曲と課題と チェックポイントに合わせた選曲に変えていくのですが、今回は微妙だ…!? 聴き進むにつれて、そんな私の心境から小粒の疑問が沸き起こってきました。 オーケストラでの音場感、弦楽器の質感、管楽器の解像度、どれをとってみて も良好な再現性なのだが、本来のNEOであればもう少しこうでなくてはいけな いという私の基準値に満たないポイントを見つけてしまったのです。 さあ、これを確認するための次の選曲は迷うことなくこれでした。 ■“Basia”「 The Best Remixes 」CRUSING FOR BRUSING(EXTENDED MIX) http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/Basia/ http://www.basiaweb.com/ http://members.tripod.com/~Basiafan/moreimages.html#remixes1 ある種無機的とも感じられるサンプリング音源のドラム、ベース、この両者の 質感に注目していたものですが、演奏を開始した直後から既に傾向が表れてい ました。ここでもヴォーカルの質感、ピアノ、パーカッションなどの中・高域 は見事なものであり、恐らくは一般のユーザーが聴かれる分には感動されるで あろう音質を確認していたものでした。しかし、私がNEOに求める基準とは もうちょっと上級クラスの再現性なのです。もう一歩踏み込んで確認しよう!! ■ちあきなおみ/ちあきなおみ全曲集「黄昏のビギン」 http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/chiaki/disco/ce32335.html イントロのヴァイオリンとギターの質感は抜群ですね!! これなんかは特に Word syncの重要性を物語るものであり、ESOTERIC G-0Rb and JORMA DIGITAL/ BNC-BNCというコンビネーションの威力が発揮されているところです。そして、 いや〜、ちあきなおみのヴォーカルがいいですね〜。実に美しいエコー感を 周辺に拡散させていて、うっとりするような声のバイブレーションが耳を くすぐるように展開します。しかし、ヴォーカルの音像の見え方はどうか? ■MICHAEL BUBLE/1.「Fever」WPCR-11777 http://wmg.jp/artist/michaelbuble/profile.html イントロのペースが、シンセドラムの重低音が、切れ味のいいパーカッション とホーンセクションの鋭さ、その割にしっとりとした質感で心地よく響く ヴォーカルと大方のユーザーであれば合格点を通り越して感動的な印象を受け るレベルであることを繰り返し述べておきましょう。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/437.JPG そうそう、このように私の目の前のテーブルで気持ち良さそうに昼寝している 猫ちゃんがこの曲のシンコペーションの効いたホーンセクションが突然弾ける ように響いた瞬間にピクッと起き上がって耳を盛んに動かしていました。 かわいいですね〜、私は音像を視覚的に確認し定位感をチェックすべき視線が ついつい猫ちゃんに引き寄せられてしまうことに苦笑していました(^^ゞ さあ、次の曲だ!! ■MUSE 1.フィリッパ・ジョルダーノ/ハバネラ http://www.universal-music.co.jp/classics/refresh/muse/muse.html この曲ではスピーカーのセンターにずしんと響くドラムとパックコーラスの 広がりと質感に注目し、いつものように上半身を前後させると低域の質感に 変化があることを感じ取っていました。私の耳の位置をたった1メートル程の 距離で前後させるだけで大きく低域が変化することが確認できました。 なるほどね〜、やっぱりそういうことでたか〜。では、もう一曲。 ■DIANA KRALL「LOVE SCENES」11.My Love Is(MVCI-24004) http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/diana/disco.html クラシックはあまり聴かないというY.S 様のお好みを確認した上で、スタジオ 録音のポップス、ヴォーカルものを中心に試聴をさせて頂くことにしました。 特に、この曲でのいつもの指を鳴らす音とウッドベースの音像と重量感、 そして広大に広がっていくDIANA KRALLのヴォーカルは私が求める答えを的確 に表現してくれました。そろそろ私の見解をお話しするときが、また証拠が 揃ってきたようです。いったん音を止めて私はY.S 様に話し始めました。 「最初に申し上げたように実に良好な質感とバランス感覚なので及第点である と言えますね〜。いや、実にいいです。しかし、私の知っているLUXとNEOの コンビネーションではもうひとランク上の音質が出なくてはおかしいんです。 それは二つの要素があります。オーケストラでの広がりと中間定位として 各楽音の再現性は申し分ないのですが、広がって欲しいホール録音に対して 良好な音場感があるのですが、大きくなって欲しくないヴォーカルの口許の サイズが音像として広がってしまっていますね。それが一つ。 そして、LUXの1000fのコンビで聴くNEOは低域がもっと重厚にたっぷりと 鳴るものなんですが、ちょっと低域の質感が軽いし音像も大きめですね。 この二つのポイントが改善出来ればもっと良くなりますし、本来LUXとNEOが 聴かせてくれるはずの音質に近づきますよ!!」 私は一気にこのように述べたものですが、既にどのような対策を講じればよい のかというアウトラインが頭の中に浮かんでいたということです。 しかし、上記のリスニングルームの写真を見てお分かりのように、どこに調整 の可能性があるのか? スピーカーケーブルもきっちりと長さが最短で設定され、 各コンポーネントも合理的にセットされ、しかも“B-board”まで使用されて いるという鉄壁の布陣なのですから、どこにスキがあるというのか!? さあ、ここで私がやったことの第一段階として(1)と(2)をご覧頂きましょう!! 最初の状態はこうでした。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/403.JPG ---(1) 調整後はこうなりました。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/440.JPG ---(2) 先ず、ヴォーカルの音像が大きいということに関してはルームアコースティック の調整という課題は残しますが、左右スピーカーの距離を狭めることが第一歩 であり、キャスターベースに乗せられたLUXMAN B-1000fをPioneer PDP-6010HD の両脇ぎりぎりに移動し、それに合わせて左右のNEOも接近させました。 これでヴォーカルの音像がセンターに定位した場合に、その密度感が色濃く なり同時にフォーカスイメージも向上し口許のサイズも縮小します。更に 左右スピーカーの接近に伴って同じくセンターに定位する低域の楽音そのもの も濃密さが増して重量感が出てきます。それは同時進行で低音楽器の音像も 縮小されることになり、輪郭がはっきりした低域へと変化していきます。 さて、スピーカーの移動を行って私自身が試聴して変化を確認しましたが、 まだ私の求めるレベルには至っていませんでした。それはパワーアンプである LUXMAN B-1000fの能力として過去に検証した時の記憶に基づく音質であり、 更に打つ手はないかということで私は思い切りました。 「Y.S 様申し訳ないのですが、私がB-1000fを持ち上げますから、そのすきに キャスター台を抜きとってもらえますか!?」 「えっ、川又さん、B-1000fは65キロありますけど…」 その辺は経験済みのことであり、私の仕事では時折その範囲の重さであれば 持ち上げてしまうものなので、意を決してせ〜の!!ということでキャスター台 を外したものです。これが後に述べるように激変を引き起こしたわけです。 更に微調整を加えたセッティングがこれです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/444.JPG ---(3) さあ、前回の写真(2)と見比べて下さい。どこが変わったのか? (^^ゞ これはですね、オーナーであるY.S 様に対する私の気遣いの表れです。 音質本位で左右スピーカーを接近させたい、そのためにはパワーアンプも動か したい、その結果で新たに発生したことがLUXMAN B-1000fの姿がPDP-6010HDの 黒い縁取り部分に写り込んでしまうというものだったので、B-1000fの角度を NEOに合わせて変えることで画面への反射を避けて写り込みをなくしました。 そして、この写真には写らないもう一つの調整が行われています。それは以前 のリスニングポジションから80センチ程度ソファーを前に移動してスピーカー に接近して聴くようにして頂きました。 これは低域の不足感ということを解消する一つの方法で、私が上半身を傾けて 低域の質感を比べた時に、わずかでも前に移動した方が重量感のある低域とし て聴くことができたからです。たったこれだけなのですが、これを発見して 正しく応用してこそプロというものですから(^^ゞ -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さあ、お金は一円もかけずとも、もとよりY.S 様が過去に投資された製品の パフォーマンスにふさわし音質を実現することが私の目的でもあります。 重たいパワーアンプもなんのその!! ここでなぜか最初に聴き直してみたくなったのは ちあきなおみ でした。(^^ゞ 「うん!! これですね〜これ!! 低域だけではなくヴァイオリンの質感、ギター の響き、そしてヴォーカルのどれをとってみても狙ったとおりですよ!!」 そして、このようなヴォーカルに施されたリヴァーヴのエコー感が一層見事に NEOの周辺に広がっていく様が観察できるようになりました。 この後に一通り課題曲を聴き直して私も納得できるレベルとなりました。 低域が軽く淡い感じだったのが濃密になり重量感を持ち始めています。 スタジオ録音のヴォーカル・ポップス系では特にドラムとベースの質感が向上 していますが、オーケストラのコントラバスが一皮むいたように存在感を発揮 するようになっていて、低周波のホールエコーが部屋全体に広がっていく過程 を見事に聴かせてくれるようになりました。この重厚さが欲しかったのです!! そうです!! パワーアンプの位置的な変更だけではなく、板にキャスターを取り付けた台座 からしっかりした床に直接接地するようになったことでLUXMAN B-1000fの設計 思想がはっきりと音質に表れてきたということでしょう。 総重量65キロがなぜ必要になったのか? 巨大であり強力な電源部を求めた。 それを受け止める高剛性のシャーシーが必要であり、振動対策を施した電源 トランスの固定方法も当然のことであり、それらを確実にメカニカルアースと して接地面に置く重要さ、ということに関して木材パネルとキャスターという 部品が床との間に存在していたということが本来の音質をマスクキングしてい たということが分かってきました。 低域の質感を引き締めるだけでなく、ノイズフロアーの低下によってヴォーカル や弦楽器の透明感が向上したこと、更に音場感が拡大したこと、また楽音の 質感そのものが潤いを持ち始めたということにY.S 様も気がつかれた様子でした。 私が一通りの検証を行い音質変化の方向性に間違いがないということを確認し、 Y.S 様のお好きな曲で試して頂いたところ、訪問前とは随分違うということを おっしゃっていました。よかった〜(^^ゞ お伺いしたのが午後一時でしたが、上記の写真(1)から(3)をご覧頂くと壁掛け 時計の針が進んでいることに気付かれたことでしょう。今回の訪問はわざわざ このために休みをとって頂いたY.S 様の期待の応えるべく長時間の滞在と なってしまいました。そうしたら… 「おー!!今日の夕日はきれいですよ〜」とおっしゃるY.S 様の声に思わず写真 をということで二枚ほど。夕日が雲間に隠れてしまいましたが、雄大なパノラマ の美しさ、雲の形が端から端まで見渡せる景観にしばし見入ってしまいました。 http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/450.JPG http://www.dynamicaudio.jp/file/081126/451.JPG 空高くまで見通せる秋の空のように、ESOTERICとLUXMAN、そしてNEOが奏でる 音質も透き通るように磨きがかかり何よりでした。そしたらY.S 様から早速の メールを頂戴してしまいました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- お疲れ様です 川又様 昨日はこちらこそお世話になりました。 相変わらず返信が早いですね! 今、改めて聴き直していますが、S/Nと定位が一段とアップしていることを 実感しています。 音にJBLからNEOで唯一失われていたと私が感じていた「潤い」が戻ってきた ようで嬉しくなりました。 特に低音がS9500のようにゴリゴリ出てきた時には正直驚きました。 毎回思うことですが、機器が向上すると「静かになる」という経験を今回は 機器やケーブルの変更以外で体験したことは新しい収穫です。 NEOのセッティングはS9500と違って比較的動かしやすいので私も左右の間隔や 仰角を変えることは今までも行っていました。 川又様もそれに手を付けることは想像していましたが、パワーアンプの脚に 着目された点は、キャスターセットが当たり前の私としては気が付かない盲点 だったと思います。 キャスターを外したことによって得られた本当のパフォーマンスにはLUXMAN フリークとして、音色とコクの魅力の再認識になりました。 代償としてこれから掃除が難しくなりますが仕方ありませんね。 中高音の件は夜中に再度、例のボーカルものにて確認しましたが、問題なく 中央に定位していて一安心です。 この変化はNEOのセッティングが落ち着いたということでしょうか。 息使いが感じられるほどよりリアルなボーカルが出ています。いいですよ♪ H.A.L.'s 訪問記という機会を与えて頂き、その中で貴重な体験と助言、 そして楽しい一時、本当にありがとうございました。 これからもご指導を宜しくお願い致します。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Y.S 様ありがとうございました。お礼を申し上げるのは私の方でございます。 温かいおもてなしと猫ちゃんとのひと時は私にとっても大変うれしいものでした。 本日現在はまだBlogは更新されていらっしゃらないようですが、お金を一銭も かけずとも音質向上がありえるという体験をプロフェッショナルの仕事として 認めて頂ければ何よりでございます。 私の存在感がお役に立ったということでほっとしております。これからも 末永くよろしくお願い致します。 そして、近日中にお送りできる予定のQRD DIGIWAVEのハルズモニターでも鋭い Y.S 様におかれましては新しい発見があると思います。そして、例のカーテン を吊るすということもぜひお試しください。本当にありがとうございました。 |