《JEFFROWLAND JS32-H.A.L.'s Monitor Report》


No.0419 - 2007/11/19

兵庫県加古川市 T N 様より

Vol.9「予想通り、音に透明感と瞬発力が増す方向の変化です!!」

川又さま

兵庫県加古川市在住のT Nと申します。
いつもお世話になっております。

先日はJEFF ROWLAND JS-32をモニタ価格で送付くださいましてありがとうございまし
た。
大変遅くなりましたが、試聴レポートをお送り致します。


【所有機材・モニタ品使用箇所】

ESOTERIC  G-0d
    and
MIT Z-CORD  AC1
    ▽
TRANSPARENT  PDL1
    ▽
VICTOR  XL-Z999EX
    and
LUXMAN  JPP-10000
    ▽
TRANSPARENT  RBL1
    ▽
JEFF ROWLAND  CONCENTRA2(←付属ソルボセインをモニタ品に交換)
    and
TRANSPARENT  PLMM
    ▽
KIMBER  KS-3035
KIMBER  KS-9038
    ▽
B&W  Signature30

ZOETHECUS  z.4/R
QRD  Abffusor x4
QRD  Skyline  x2 .etc


【いきさつ】

かつて機器のインシュレータをあれこれ試行錯誤した時期もありましたが、
ZOETHECUS導入時にその透明で潤いのある質感にすっかり満足してしまい、
すべての機器を標準状態に戻していました。

先般JEFF ROWLAND製のスパイクがモニタできると知り、同ブランドのConcentra2を
愛用中ということあって、興味+αの何かが背中を押しての応募となりました。


【試聴準備】

JS-32が到着したので機材を暖めて、JS-32使用前の音楽表現をいざ確認〜♪

・・・と思ったのですが、何かおかしい。中高域が張り出して残響が不自然、
躍動感も不足している。挙句の果てに軽い頭痛がしてくる始末。
でも機材はもちろん各QRDのセッティングも問題はないようです。

  なぜ??

週末しか時間が確保できず、原因不明のままあっという間にレポートの期限が
目の前に(汗)。焦りつつ先週末もオーディオルームへ、そしてまた頭痛の気配。

・・・(格闘中)。

毎度のことながら、原因というものはわかった後では実にくだらない。
スピーカーからの床の一次反射点に置いてある座布団2枚が、20cm余り奥にずれて
いました。たったそれだけ。(-_-;

一次反射点については、壁と天井にはそれぞれAbffusorとSkylineを配置、効果に
満足していたので、床は天然素材の座布団でいいか〜という感じで数年間使用して
きましたが、改めて知る影響の大きさにショックを受けました。
床側も重要なんですね・・・。(*_*)

#BAD Floor 2枚に置き換えたら大きく改善されるかも?(←甘い誘惑)

JS-32の試聴前に、次の課題が見つかりました。
そんなわけで、3週間かかってようやく使用前の確認が完了〜。

使用箇所は純正組み合わせとなるCONCENTRA2。付属のソルボセインとの交換です。
CONCENTRA2は筐体ヒートシンクを黄金比分割として共振を防ぐ思想のためなのか、
軟質素材のインシュレータを交換した場合の変化は、所有機材の中で最も「鈍感」。
今回はステンレス製スパイクということで初めて硬質素材の挑戦になります。

#JEFF ROWLANDらしい方向にうまく変化して欲しいな。
#変化が感じ取れずレポート書けないのはイヤだ。

とりあえず、フェルトなし・スパイク受けありで装着して眺めてみました。
本来あるべき姿になったかのような違和感のなさ。さすが純正品です。


【試聴】

「'92ニューイヤー・コンサート」
クライバー&ウィーン・フィル(SICC 10008)より
 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

  演奏開始前の拍手から、ホールの残響音が豊かになっていることが感じられる。
  スパイクがステンレス製なので、金属的な響きが乗ることを心配していましたが、
  そのような感触はなさそう。
  何にしても変化が感じ取れたので「レポートが書ける」ことにほっと一安心。


「パッヘルベルのカノン/アルビノーニのアダージョ」
 カラヤン&ベルリン・フィル(POCG-1208)より
「弦楽とオルガンのためのアダージョト短調」

  音域バランスが腰高になることを心配していましたが、これも杞憂のようです。
  パイプオルガンの量感そのまま、立体的でより深い響きへの変化が感じ取れます。
  その荘厳な響きに心を奪われたまま終演。
  この「響きに心洗われる」感じはいつ以来だろう。


チャイコフスキー「くるみ割り人形」
ゲルギエフ&キーロフ歌劇場管弦楽団(PHCP-11132)

  未だ訪れることがかなわないままのHAL1ですが、これは定番だった課題曲ですね。
  うまく表現できませんが、楽音1つ1つの生命力が増したような変化です。
  優雅かつ溌剌とした響きは聴いていて楽しい。終曲まで聴いてしまいました。


平原綾香「From To」(MUCD-1131)より
「なごり雪」

  静けさが増して、伴奏する楽器と彼女との間に空間ができたような変化です。
  オーディオに興味のない方々には取るに足らない小さな変化かもしれませんが、
  この「より実演っぽい」変化は、彼女との距離が縮まったようで、素直に嬉しい。
  ボーカルが無機的な感触に変化しないことも確認できました。


カウント・ベイシー・オーケストラ「ベイシー・イズ・バック」(VRCL 18833)より
「Corner Pocket」ほか

  予想通り、音に透明感と瞬発力が増す方向の変化です。
  Signature30を発売当初に購入して、そこそこ長い間かわいがってきましたが、
  鳴らし手としては未だ熟しておらず、ジャズ系のノリ・タメ・汚さ(?)の表現は
  説得力に乏しいのが悩みですが・・・そこまでは補ってはくれませんでした。

#当たり前ですね、はいはい、わかってますよ〜。精進します・・・。


【まとめ】

今回は置き場所に一番鈍感なCONCENTRA2で試聴しましたが、自分なりに感じている
JEFF ROWLANDらしさを一歩進める結果となり、全体的に相性はよいと感じました。

モニタということで他の機器でも効果を試すべきなのですが、今回のところは
見逃してやってください。買い増しの時まで楽しみをとっておきたいので・・・。

このたびはどうもありがとうございました。

拙文乱文をお詫び致します。

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川又より

T N 様ありがとうございました。克明かつポイントを押さえたレポートを頂き私も
この企画を実施して良かったと思います。いいですよね〜これは(^^ゞ

そうそう、この企画は終わってしまったのか、というお問い合わせもありますが
下記のようにまだ進行中です!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/542.html


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HAL's Monitor Report