《HAL's Monitor Report》


No.0258 - 2005/10/15

横浜市中区 T S 様より

H.A.L.'s “PEIP”Monitor Report!!

“PEIP Club”より続々レポート到着
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/363.html



Vol.6「FMを一台ずつ導入するたびに感じた音のランクアップ感に近い感激!!」

モニター製品 “Pケーブル”“PI”“PD” 全モデル

川又様

このたびは、三製品の全てをモニターさせていただきありがとうございました。
モニターの結果をご報告します。

このたびは、“Pケーブル”1本と“PD”を申し込んだだけであるにも関わらず、
急遽の追加で“PI”を2セット貸し出していただきありがとうございました。
おかげで有意義な時間をすごすことができました。

 まず、我が家のラインアップですが、以下のようになっています。

 CD         :ステューダ D730MKU
アナログ        :トーレンス プレステッジ
             アーム SMEシリーズX
             カートリッジ オルトフォン ジュビリー
フォノイコライザーアンプ:FM222MKU
プリアンプ       :FM255
チャンネルデバイダー  :FM332 
パワーアンプ      :FM411(高域)
             FM30B(低域)
スピーカー       :JBL S9500

でマルチにして聞いています。

電源環境は7個機械があるため、CDとパワーアンプの2台をパワーウエッジ
144に、残りをアシスタンス・デザイン AIT160TWで聴いています。

コンセントはホスピタルグレードのものになっています。
(メーカーは忘れました。)

アシスタンス・デザインの差込口が4つしかないため、CDとパワーアンプを
パワーウエッジに差し込まなくてはならないため、以前から電源関係の改善を考え
ていたところ今回のモニターがあり、応募させていただきました。

 ほとんどジャズしか聞かず、所有ソフトはレコード7にCD1という比率なので、
アナログのジャズがどのように聞えるのかが最も興味関心のあるところです。

 最初にラインアップを記したのは、我が家の装置で電源ケーブルが着脱式で交換
可能なのは、ステューダだけであることを知っていただくためです。

 現在ステューダに使用している電源ケーブルは、NBSステートメントVです。
そのため、以下の手順で聞き比べをしました。

[1]“Pケーブル”とNBSの比較
[2]“PD”にパワーアンプ以外の5台を差し、アナログでの比較
[3]“Pケーブル”+“PD”という組み合わせ、CDで[1]との比較
[4]“PD”+“PI”2台(パワーアンプ用)でのアナログ、[2]との比較
[5]“Pケーブル”+“PD”+“PI”でCD[3]との比較

使用ソフト

CD:鈴木勲「ブロ−アップ」スリーブラインドマイス
   ヘレンメリル「ウイズクリフォードブラウン」エマーシー
   テディエドワーズ「ミッドナイトクリーパー」ハイノート

アナログ:水橋孝「オンリートラストユアハート」
    ヘレンメリル「ウイズクリフォードブラウン」エマーシー(オリジナル)
     JRモンテローズ「JRモンテローズ」ブルーノート(オリジナル)

[1]“Pケーブル”とNBSの比較

“Pケーブル”よりNBSの方がかなり高額でもあり、そのまま電源ケーブルの
比較では、つらいかなと思いましたが、レベルに差は感じませんでした。
“Pケーブル”の方が「ブローアップ」でのベースがよくひびき、シンバルの音が
柔らかく聞えました。

NBSの方が全体に音が硬くひびきが少ないという結果でした。ヘレンメリルでも
声の子音部分や息付かいについてはわずかながら“Pケーブル”の方が優っている
ように思いましたが、全体的に多少“Pケーブル”の方がハイ上がりに聞える面も
あり、ほとんど好みの差のようにも思います。テナーサックスでは全く違いを見つ
けることはできませんでした。


[2]“PD”にパワーアンプ以外の5台を差し、アナログでの比較

 今まで自宅で使用していた環境と“PD”との差であり、アナログなので“Pケー
ブル”を使用する箇所がなく使っていません。

今までは、音量を上げると水橋については高音がうるさく感じる箇所があったのに、
みごとに改善されて音量を上げてもうるさく感じなくなっていました。

ヘレンメリルでは、一音ずつがくっきりと聞え、声が自然な感じで背景の音が静か
であることが特徴です。CDと同じで、子音や息遣いが前よりもはっきりと聞え、
オリジナル特有の太い音も顕在でした。

特にJRをかけたのは、多分ジャズのオリジナルを聴いている人間だけが気にして
いることなのだと思いますが、オリジナルで音が太く聞えなければ、他がどんなに
細身になるということはなく、太い音はきちんと太く出ていたので安心しました。


[3]“Pケーブル”+“PD”という組み合わせ、CDで[1]との比較

“Pケーブル”だけの場合に比較して低音の伸びが全く違うので驚きました。鈴木
勲のベースが下の方にズンと沈み込んでいき、聞いていて気持ち良くなってきます。

ヘレンメリルでもそうですが、背景の静寂感がランクアップして、余韻感が出てき
ます。[1]と比較するとはっきり[3]の方がよく、“PD”は今すぐにでも欲しいと思
います。

NBS+“PD”の組み合わせよりも“Pケーブル”+“PD”の方がさらに余韻感が
出て、NBSではシンバルの硬さが気になりました。
“PD”と組み合わせると“Pケーブル”の良さがさらに出てくると言えそうです。


[4]“PD”+“PI”2台(パワーアンプ用)でのアナログ、[2]との比較

“PD”だけでなく、“PI”を使用すると“PD”だけの時よりもさらに背景の静寂感
が出てきます。ただし、“PI”を床に置き使用すると音量を上げたときに今まで
起きたことがなかったハウリングを起しました。

電源装置でなぜハウリングが起きるのかは不明ですが、CDと違ってアナログの
場合、ポンと置けばよいというものではなく、色々対策が必要なようです。

また、“PD”と“Pケーブル”は他の人がかなりモニターしてから我が家に来てい
ますが、“PI”については追加注文されたものが未使用のまま自宅に届いているた
め、一晩バーンインしましたが、まだ十分に本領を発揮したとはいいにくいように
も思われます。そのため、本当はアナログを色々聞いてみたかったにも関わらず、
この部分では十分に聞くことはできませんでした。


[5]“Pケーブル”+“PD”+“PI”でCD[3]との比較

最後に、フルセット状態でCDを比較しました。
CDでは音量を上げられるので何度も聞きましたが、[3]の“Pケーブル”+“PD”
の時よりもさらに一音ごとがくっきりと聞え、「ブローアップ」ではシンバルの
シンが前よりもしっかりとしただけでなく余韻感もさらに広がった感じがします。

ヘレンメリルでも背景がさらに静かになり、声がすぐそこに居て歌っているように
聞えました。テディ・エドワースでも背景が静かになったことで、音がくっきりと
して音量を上げても聞きやすい状態になりました。

“Pケーブル”+“PD”+“PI”のセットは今までの我が家の電源環境での音と
比較すれば、はっきりランクアップしたと言い切れるぐらいに変わりました。

 今まで、FMを一台ずつ買い換えて導入するたびに感じた音のランクアップ感に
近いものを感じています。

 電源類は、PSEを取っていないと買取してもらえないところが泣き所ですが、
もう既に前の音で聞くことには自分の中で抵抗感がでているので、導入を真剣に
考えたいと思っています。   
                                  以上


HAL's Monitor Report