《H.A.L.'s Hearing Report》


No.0501 - 2009/4/28

仙台市 K.T 様より


「いろいろ比較試聴」


前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0495.html

以前の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0488.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0469.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0457.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0455.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0450.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0444.html


HAL 川又様

お世話になっております。仙台のK.Tです。
先日もすっかり長居させてもらい、ありがとうございます。
面白い比較もでき、楽しい一時を過ごせました。

基本的に、当日セッティングされている構成を聴くことが多いのですが、
今回は色々と切り替えてもらって聴き続けていました。

Circle Reviewで話題になっていたdCS軍団(Paganini と Puccini)と
Esoteric軍団の聴き比べもしてみました。

価格帯が近いPaganiniとEsoteric軍団は好みの差かなぁと思いました。
どっちの音にも好きな人がいるでしょうね。
さすがに、Pucciniは会場が狭く聴こえてしまったがしょうがないか。

まっ、ここまであからさまに違いが分かるのはCriterion、dm88、NEOと
いう組み合わせの賜物ですね。

もっとも、今回聴いたのは交響曲だけなので、他のジャンルではPuccini
という選択肢もありかも!?

そう。今回は交響曲だけ。
しかもかなりマニアックかな(^^;

聴いたのはマーラーの交響曲第3番ニ短調。最近の大のお気に入り。

ラインスドルフ指揮ボストン交響楽団(1966)
バーンスタイン指揮ニューヨークフィル(1987)
アバド指揮ベルリンフィル(1999)
ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ(2006)

上記4種類を持ってきた。我ながらよーやるよ(笑)

ちなみに、ラインスドルフ盤はマーラーの巨人がカップリング。
第2楽章を川又さんと一緒に試聴。
HALだとこう聴こえるんだぁ、ということを確認。
この辺の川又さんの解説は行った人の特権ですね。

さて。さすがに全曲を聴き比べることはできないので、第1楽章冒頭部分の
一部、第4楽章の一部、第5楽章、第6楽章の一部で比較開始。
それぞれに持ち味を出し甲乙付けがたい。

最初はEsoteric軍団で聴いて、バーンスタイン盤とジンマン盤に絞る。

ちょうどいい具合に、バーンスタインはCD、ジンマンはSACDと2つの
フォーマットが含まれてる。
この2つをPaganiniでも聴いてみる。
先に書いたけど、これはもう完全に好みの問題。
個人的にはCD、SACD共にEsoteric軍団の方が肌に合ってるな。

せっかくだから、川又さんにお願いし、Pucciniをつないでもらう。
これはもうホールの大きさが全く違って聴こえたなぁ。一応CDとSACD両者を
聴いたけど傾向は一緒。
やはり、HALで交響曲を聴く限りエアボリューム感の違いは大きかった。

今度はバーンスタインとジンマンから好みの演奏を見極めるために
大好きな第6楽章の聴き比べをEsoteric軍団固定で行う。

ジンマンの録音、演奏共に申し分ないのだが、弦の幾重にも折り重なって
綾なすタペストリーの質感がわずかながらバーンスタインの方が心の琴線に
もろに触れてくる。

バーンスタイン盤は素晴らしい!!

ところで。
長々と4組の録音を聴き比べ、好みの演奏を探してきたのには理由がある。
マーラーの3番をOriginal Nautilusで聴くこと!!

天野さんにNautilus試聴環境をセッティングしてもらい、本日のメイン
イベント(前置きが異常に長かったが(^^;)Nautilusコンサートの開始。

全曲は100分を超える大作なだけに、全曲聴くのは憚られるので、Disc2の
後半第4楽章から最後まで(これでも40分以上だが。。。)聴き入る。

贅沢な時間が流れ、Nautilusの見事な空間表現力でマーラーの美しい旋律が
HALを埋め尽くす。
バーンスタインの熱気が、クライマックスに向け徐々に美旋律を築き上げて
いく様に胸が熱くなってくる。

いや〜、癒されるなぁ。
極上の休日の過ごし方ですね。
コーヒーもごちそうさまでした。

何回も書いてるけど、HALを体験したことがない人にはぜひ7階の門をくぐる
ことをお勧めします。

最初は値段に圧倒されるかもしれないけど(笑)、心地よい音楽に身を浸すの
は耳を鍛えるのに最適ですよ。

GWはHAL巡礼をスケジュールに組み込んでみるのもいいかも。

そういいながらも自分はGWは仙台でゆっくりレコードを聴くことにしよう。
そう、Esotericから出た3枚のLP。

とりあえず届いた日に全曲聴いたけど、いいですね〜。
新世界はもちろん、モーツァルトのピアノ協奏曲も、初めて聴いた三角帽子も
いい演奏でした。

何度も聴きたくなる名演が、この価格で手に入るなら"買い"ですね。
もしオリジナル盤を入手しようとしたら何倍かかることか。。。

アナログが聴ける環境なら手に入れておいて損はないですよ。
もっともまだ残ってるならですが(^^;
Esotericには今後も復刻を期待しちゃいます。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

K.T 様今回もAudio Resortを楽しんで頂きありがとうございました。
このように当フロアーH.A.L.の演奏を楽しんで頂けるファン、まさにH.A.L.s
ファンがいて下さるということは当店の宝物と言えることだと思います。

皆様に楽しんで頂けるグレードの音質を日頃からスタンバイしておくことが
私の使命でもあると思います。ぜひ皆様もK.T 様のように音楽リゾートを
ここで楽しんで頂ければと願っております。ありがとうございました。



HAL's Hearing Report