《“H.A.L.'s Party 2008”見聞録!!》
No.0446 - 2008/9/6 埼玉県上尾市 T T 様より “H.A.L.'s Party 2008”お楽しみ頂けましたでしょうか!? 残念ながら参加できなかった皆様に体験者のご感想を随時ご紹介させて頂きた いと思います。 本企画の詳細とハルズサークル会員運営サイトは下記リンクよりどうぞ。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/611.html http://www.avcat.jp/event/2008/hal/3/index.html Vol.1「私のような者が社長の方々と直接お話しするのはおこがましい〜でも!!」 過去の投稿の“ほんの一部”をご紹介致します!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0434.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0427.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0423.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0401.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0403.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0390.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 昨日は楽しいひと時をありがとうございました。 早速H.A.L.'s Party 2008のリポートです。第一部の試聴会では曲ごとに箇条 書きのようにメモをとったので間違いもあるかもしれません。ご容赦を。 第一部:試聴会 会場に入ると音楽が流れていて、フロントのコンポ群に近づくと見慣れない スピーカーからで、エンブレムはガムテープで隠してあった。 まずはこのスピーカーからスタート。 1.ENGLISH CHAMBER ORCHESTRA/モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番、第23番 より「4・第23番1.Allegro」 ご存知内田光子のピアノである。スピーカーの素性も値段も分からないが、 私の中では合格点。広がりも音もいい。 次に同じ曲をJazzバージョンで聴く。 2.ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/ベスト・オブ・クラシックスUより 「1・モーツアルト:ピアノ協奏曲第23番」 前者も後者もピアノの音の粒立ちがよくてキレイであるのが印象に残った。 ベースは低い方に伸び量感も十分である。 シアターに100人で試聴とは贅沢。 スピーカーの振動板はマグアロイで自社製と川又さんからヒントあり。 さてどこのスピーカーだ? 3.EARGLE ON EVERESTより「1・TCHAIKOVSKY :1812 OVERTURE」 次はJBL D6600エベレストのチャイコフスキーのデモCD。 曲は男女混声であるが分解能が高く感じられた。 ここで会場の人にアンケート「今まで聴いて皆さんはこのスピーカーはいくら 位と思うか?」三択で280万、180万、80万。180万と80万で手を挙げた人が 半々くらいか。 次にJazz女性ボーカルで沖縄出身の安富祖貴子で「サマータイム」。 4.安富祖貴子/ハレルヤ〜サマー・オブ86'〜より「1・Summertime」 勢いがあり、元気でおおらかな鳴りっぷり。 ここでスピーカーはJBLと種明かし。 値段は第二部のハーマン・インターナショナルのブースで尋ねて下さいとの事。 次のスピーカーはエフコンでも評判が良かった、Kharma Grand Ceramique Midi 1.0。 Vitus Audioのセットで聴く。 私のエフコンでの印象は可も無く不可も無いという印象であった。 5.MIKE OLDFIELD/MUSIC OF THE SPHERESより「1・HARBINGER」 曲はマイク・オールド・フィールド・フルオーケストラ 低音のうねりが感じられる。 次にノリのいい曲という事でナガノユキミ コンピレーションJazz 6.Saint-Germain des-pres Caf?/KOOP FEAT. YUKIMI NAGANOより「4・Come To Me」 ボーカルの中域が薄いと感じた。 7.SAKURA/大野俊三より「1・さくら さくら」 次は大野俊三のトランペットで日本の歌曲「さくら さくら」を。 中空に鳴り渡るトランペット。 8.AZZ A SAINTGERMAIN/ANGELIQUE KIDJOより「1・SUMMERTIME」 次はアンジェリック・キジョ ベニー語でJazzの「サマータイム」 虫の声で始まりパーカッション・コーラスとあいまって独特の雰囲気。 9.SOMETHING FOR YOU/ELIANE ELIASより「5・Waltz For Debby」 次はブラジル出身のシンガーが歌う「ワルツ・フォー・デビー」 ずっと引っ掛かっていた原因は低音の見せ方(聴かせ方)というか量感で あった。少し甘いというか膨らむ感じがする。 10.prelude SAYAKA/庄司紗矢香より「1・カルメン幻想曲」 (聴き入ったためかメモには書き込みがありませんでした) 11.Kamiya plays Schubert/神谷郁代より「8、9・EXTRA TRACK 第3曲ヘ短調」 ここで同じピアノでも現代のスタインウエイと200年前のフォルテピアノ・ マテウスシュタインの聴き比べ。音色も響きも違いが分かる。フォルテピアノ はこじんまりした音で響きも抑えられる感じ。 次にビッグ・バンド・ジャズ。マンハッタン・ジャズ・オーケストラで グレン・ミラーを聴く。 11.IN THE MOOD/Manhattan Jazz Orchestraより「2・TUXEDO JUNCTION」 各パートがストレートに伝わってくる。 エフコンでも演奏されたジョン・エリオット・ガードナーのベートーベン交響 曲全集から交響曲第6番へ長調第1楽章。 12.ベートーヴェン交響曲全集/ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、 オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティックより「DISC3/5・ 交響曲第6番ヘ長調第1楽章」 まずKharma Grand Ceramique Midi 1.0で聴く。 ここでスピーカーチェンジ。 同じ曲をG1 GIYA+BURMESTER&Soulutionのセットで聴く。 次は大貫妙子とバンドネオン(小松亮太)のシンプル構成。 13.アンサンブル/大貫妙子より「6・エトランゼ〜etranger」 余裕・明瞭。数少ないバンドネオン演奏者である小松亮太。 是非H.A.L.Tでバンドネオンの音色を確認したい。 またオリジナルノーチラスで聴いた大貫のボーカルが蘇る。 次はカルミナ・ブラーナ 小澤征爾&ベルリン・フィルで通常CDとSHM-CDの ブラインドテスト。 14.オルフ:カルミナ・ブラーナ/小澤征爾指揮/ベルリン・フィルハーモニー 管弦楽団より「13・われはこれクカニアの僧」 最初にDISC A:寸詰まり、頭を押さえられたように聴こえる。 次にDISC B:エコーが美しく中空に残っているうちに次の音が出てくる。 聴いていてストレスがない。正解は後者がSHM-CD。皆さん正解。 次に宇多田ヒカル「Kiss&Cry」 15.HEART STATION/宇多田ヒカルより「6・Kiss&Cry」 ボーカルとバックミュージックのバランスがいい。音質にこだわっていつも 慎重にレコーディングやマスタリングしているJ-POPの歌姫。 94年のドリアンレコーディング。オルガン付き協奏曲。 16.ヨンゲン協奏交響曲作品81/エデュアルド・マータ指揮、ダラス交響楽団 より「1・Allegro」 パイプオルガンの重低音でウーハーとアンプのボリュームの根競べとは川又 さんの弁。しかしG1 GIYAはいとも簡単に再現してしまう。舌を巻く。 マンハッタン・トランスファーのシェリル・ベンティーンのJazz集。 「マスカレード」 17.SONGS OF OUR TIME/Cherul Bentyneより「1・This Masquerade」 ボーカルが艶めかしい。バックの楽器群との分離度も明白でゆったりと聴いて いたい音。 メルセデス・ソーサ。南米。宗教音楽。 18.mercedes sosa/Misa Criollaより「1・kyrie」 シアターという巨大エアボリュームも関係なし。 G1 GIYAは壮大な音場を提供する。 途中で音がシャリついたが、電源は仮設電源でよく使う延長リールドラムで 延々と引っ張り決していい条件では無い。 必要な時に必要なだけ電気を取り出せる状態では無いとのアナウンスあり。 電気容量的には不利であったが十分楽しめた演奏の第一部であった。 第二部は各メーカーや輸入代理店の方々と立食パーティー。 各社の代表者様からのご挨拶とスピーチそしてプレゼント発表がありました。 前回は「私のような者が社長の方々と直接お話しするのはおこがましい」と 各ブースを回れませんでした。今回は積極的にお話しようと決めていました。 一年で一度の事ですからこの機会を大切にしないともったいないです。 やはりTOPの方はお話が面白い。マル秘情報もありどこまで書いたらいいか 分かりませんが、各社PSE問題をクリアしたら電源ケーブルをリリースする 用意があるそうです。 ブースの方より製品開発の裏話あり苦労話あり、製品のさらに深い内容の話が 聞けるのもH.A.L.'s Party ならではの事。 いち早く新製品がブースに並ぶのも川又さんの人望のたまものです。 ハーマンインターナショナルでは第一部で聴いたJBLのスピーカーTS8000の 値段と説明を受けた。JBLの新たな戦略モデルとして売り出されるとの事。 JBL=Jazzとの先入観を打ち破る、私の「オールラウンダーのスピーカー」と いう印象をブースの方に告げた。今回はデモ機ということでシリアルナンバー も打ってない。 JBLはデモ機より量産型の方が音がいいとの事でリリースが楽しみである。 エソテリック社長の大間知様とはプライベートのオーディオの話で盛り上がり、 ご自身も試行錯誤でオーディオを楽しんでおられるとの事。 大間知様のお話にあったように去年発売されたSACD「ベートヴェン:序曲集」 はオークションでプレミアがついて取引されているそうです。 「私は将来プレミアが付く製品を販売したい」 これは昔、技術者のはしくれであった私には身を正すようなお言葉でした。 「電源ケーブル7N-PC9100MEXCEL」も将来プレミアが付くのではないかと 予言なさっていました。 海外からの問い合わせも多く、録音現場でも同ケーブルを使うと音が良くなる のは認識しているようです。 確かにルビジウムクロックを導入しラインケーブル・電源ケーブルをグレード の高いものにすると音に反映される。 ただ高くて揃えられないのが現状のようです。電源ケーブル7N-PC9100MEXCEL については「我々はケーブルをメーター単位で考えるけど、三菱電線さんはkm 単位で考えている」と業種での考え方の違いのエピソードを披露して頂きました。 自社製品では「アナログと同じようにデジタルも音がコロコロ変わる」「音質 のためには躯体の材質・形状に細心の注意を払う」「欧米向けのEMC試験を パスするための難しさ」の苦労話等など。 一方で「私はラインケーブルはRCA接続が好きなんですよ」「JBLのオリンパス を手に入れまして、あのトタンのような音をまろやかに鳴らそうと試行錯誤し ています」「マッキントッシュの小型のXRTを左右に置きまして、中央に部屋 のドアがあるのですが開放しますと、ずっと奥行きがでますね」とポンポン 興味深いプライベートトークもされる。 魅力的な製品は大間知社長のような魅力的な人より生まれるのではないか? CSフィールド社長今井様とは高級インシュレーター:コーラルリフターで盛り 上がりました。各ブースの方の中には私の顔を覚えていらっしゃる方もおり、 大変恐縮しました。 今井様からは「うちは完全家内工業なんです(笑)」と言ってパンフレットを 指さし、「この写真の構図は彼女がいたしました」と当日カメラを撮っていた 女性を紹介する。 「バーっと売れる商品じゃなくていいんです。ユーザーのクチコミで製品の 良さが広がっていくのがいいんです。それが販売に結び付けば」「良い物を 分かって下さる方に購入して頂きたい」 普通なら売れる物を大量販売して儲けたいと思うのが人間であろう。 地道に販路を広げようとする姿勢には頭が下がる思いです。 このような場はユーザーである私たちにとって新しい刺激になり、それは今回 出席なさった各社の方にも言えるのではないでしょうか。 ユーザーはメーカー側に直接声を届け、代わりに新しい情報を得る。 お互いにさらなる高見に一緒に上がる。 「一営業マン」と自らおっしゃる川又さんが提供してくれたこの場は大変貴重 なものです。 当日は猫の目のように天気がコロコロと変わり、H.A.L.Tから運び出すのは 大変だったと思います。特にG1 GIYAを車に横置きで運搬できないので大きな 台車で運び出す時は大雨が降っていました。 天野さんをはじめスタッフの皆様お疲れ様でした。 最後に今年もこの催しを提供して頂いた川又さんに感謝いたします。 今年はH.A.L.'s サークル会員100名が集まりまさに盛大なパーティーでした。 2時間があっという間でした。来年も楽しみにしています。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より T T 様ありがとうございました。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0387.html 昨年に続くご参加と感想を頂き重ねてお礼申し上げます。そして、今回も同様 に「来年も楽しみにしています」という一言を頂戴してしまいました。(^^ゞ とにかく皆様に楽しんで頂けたということが最も重要なことです。皆様の喜び の声が集まってくれば私もがんばってみようという気力がわいてきます。 どうぞこれからもよろしくお願い致します。ありがとうございました<m(__)m> |