《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》
No.0432 - 2008/3/23 東京都杉並区 M M 様より “Friday concert”Vol.30はこんな企画でした。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/579.html そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m> http://www.dynamicaudio.jp/file/080314/guest.jpg あいにくの雨模様となった当日でしたが、大変うれしいことに満席状態での 開催となりました。ありがとうございました。<m(__)m> -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Vol.140「既存オーナーを大事にする姿勢には心より感謝したい!!」 以前の投稿をご紹介します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0425.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0311.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0295.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0286.html 盛りだくさんのコンサートをありがとうございました。 全てを消化しきれてはいませんが、感想を率直に書いておきます。 今回は、最も端の席だったこともあって音像を把握するのは難しく、もっぱら 音色の変化を感じ取っていました。 私の場合、自分で楽器を弾くからだと思いますが、オーディオを聴く際には、 常に「実際の楽器の響きにどれだけ近いか」「実際のホールの響きにどれだけ 近いか」というのが好みの基準になっています。 1.The subject.1 「ESOTERIC P-01&D-01のbefore-afterを体験す!!」 以前、新旧のP-01&D-01を比較視聴させて頂いた時には、新P-01&D-01の方が 音が整理され、よりシャープな音像が浮かび上がった。 端的に言えば、特に中高音の雑音がなくなり、すっきりした音だった。 今回も同様の印象だ。 @ちあきなおみ「黄昏のビギン」 新P-01&D-01の方がちあきなおみの声色が自然に聞える。そして伴奏のチェロ の音が聞えた時、120%間違いなくこちらが新P-01&D-01だと確信した。 芯のある如何にもチェロらしい音を再生している。 AYo-Yo Ma の Ennio Morricone/1. Gabriel's Oboe(SACD) 冒頭の弦楽合奏が新P-01&D-01に切り替わった途端すっきりした。 ほぐれて聞える。 そしてまた、YO-YO MAのチェロを聴いた瞬間、新P-01&D-01だと確信した。 金属質な高次倍音も含んだ芯のあるしっかりした音だ。旧P-01&D-01よりも はるかにチェロがチェロらしく聞えた。 ESOTERICがこのようなバージョンアップをしてくれたことが、P-01&D-01を 保有する身としては(まだ使用していないが)、本当に嬉しい。 自社製品の既存オーナーを大事にする姿勢には、心より感謝したい。 性能的には飛躍的に向上し、音色の方向性は従前と変わらず、素晴らしい バージョンアップだと思う。 2.The subject.2「同系列メカVRDS-NEO搭載のシステム二社を比較する!!」 ESOTERICとdCS Scarlattiとの比較。曲はDIANA KRALLの「My Love Is」。 音の傾向は似ているが、dCS Scarlattiの方が柔らかい。耳に心地良い音だ。 普段ほとんど聞かないジャンルの曲だと、dCSのような柔らかい音の方が良い。 次の曲は、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から「こんぺい糖の踊り」。 これを聴き比べれば、断然ESOTERICの方が良い。 チェレスタの音色が自然なのだ。 dCSの後にESOTERICを聴いた時、このチェレスタの部分で思わずにやりとして しまった。 一音一音の立ち上がりといい、その音の減衰する様子といい、ESOTERICの方が 本当の音に近い。 なじみのある音だけに、両製品には、かなり大きな差があるように感じられた。 「SACDとCDはどのくらいちがうの!?」 曲は、村冶佳織のTransformations から「ラストワルツ」 端の席なので音像まではわからなかったが、明らかに言えるのは、SACDはCDに 比べて弦が弾かれてから減衰するまでしっかりと音が詰まっている。 SACDを聴いてしまうと、もちろんCDでも減衰する様子はわかるのだが、少し 間引きされた感じがする。 まさにデジカメの画素数が変化した感じだ。 SACDの方がより写実的な響きになるが、さりとて音色が変わるという程のもの ではない。 dCSでもESOTERICでも同じ感想だ。 dCSとESOTERICの違いに関しては前述と同じ印象。 ESOTERICの方が実際のギターに近い音色が出てくるが、dCSの方が柔らかい 心地良い音がする。 どちらを好むかは、音色の好みもさることながら、個々人のライフスタイルに よるオーディオの位置付けの違いによる感じがする。 3.The subject.3「同社でのアップサンプリング・テクニックを比較する!!」 Brumesterの一体型CDプレーヤーとセパレート型の比較。 曲はIZZYの「Libera me」から「バイレロ」 なじみがないジャンルということもあり、ほとんど同じように聴こえてしまった。 わずかだが一体型の方がなめらかで心地良い印象。 96KHzと192KHzでの比較も大きな差は感じられなかったが、192KHzの方が、 音の連続性が滑らかで聴きやすい印象がある。 次の曲はMICHAEL BUBLEの「Fever」。 実は、この曲における一体型とセパレート型の違いに関する印象はない。 この曲の演奏から、スピーカーがアバロン「ISIS」に変わったためだ。 NEOも文句の付けようがない素晴らしいスピーカーだが、やはり「ISIS」は すごい。 「良いスピーカーだなぁ」と聞き惚れていたら、本来の目的を忘れてしまって いた。よどみのない高音、柔らかくもスピーディーに反応する低音、何度聴い ても素晴らしいスピーカーだ。 4.The subject.4「ここからが面白い!!ここでGOLDMUNDがからむ!!」 and 5.The subject.5「ここからが面白い!!ここでGOLDMUNDがからむ!!Part.2」 まずはフィリッパ・ジョルダーノの「ハパネラ」。 次に仲野真世の「Piano Trio SCABIOUS」から「INNER BELLS」。 Brumester;普通な感じ。特段特徴らしい特徴は感じられなかった。 GOLDMUND;シルキーな音色。高級生地のような目の詰まったなめらかな音色。 ただ、ESOTERICに比べると、音の立ち上がりと余韻で音が少し細る感じがする。 ESOTERIC;やはり一番自然な感じ。写実的。 ただ、なじみのない曲だと少し耳に対する刺激が強い感じがする。 良くも悪くも高次倍音がしっかりと響いている。 dCS;印象はGOLDMUNDに近い。耳にやさしい心地よい音色がする。 ただ、これまた音の立ち上がりと余韻で、多少音が細る感じがする。 最後に、ガラスCDと付属のノーマルCDの聴き比べ。 情報量が圧倒的に多いのは良くわかる。 ホールの残響もとっても自然に感じられる。 ただ、できればセンターポジションで音像がどのように再現されているか 聴いてみたいところ。 仕事の都合がギリギリ付いたので、当日に無理を言って参加させて頂きました が、本当に参加してよかったです。ちょっと食傷気味ではありましたが・・・、 重いフレンチのセカンドデザートまで食べ切った感じです。 ありがとうございました。またの機会を楽しみにしております。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より M M 様ありがとうございました。確かにお席は一番端でしたから、試聴位置と してはあまり良くありませんでしたが、ご指摘のように楽音の質感に注目して のレポートでもニュアンスは大変良く理解できました。 センターポジションでのガラスCDの試聴もぜひ体験して頂きたいところですが、 ハルズモニターで当分は戻ってきそうにありません。戻りましたら皆様にも お知らせ致しますので、しばらくお待ち下さい。 これからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。<m(__)m> |