《H.A.L.'s “エフコン”Hearing Report》


No.0356 - 2007/6/5

埼玉県上尾市 T T 様より

“Friday concert”Vol.23はこんな企画でした。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/486.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/488.html

開催を前にセッティングされた主賓たちです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/070427/components1.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/070427/components2.jpg

そして、今回も参加者の皆様に記念撮影をお願いしました<m(__)m>
http://www.dynamicaudio.jp/file/070427/guest.jpg

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Vol.114「私のシステムはアナログレコードを聴く環境を作ってない!!」

以前の投稿の一部をご紹介致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0355.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0336.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0321.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0215.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0244.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0282.html

6/1のエフコンのリポートです。

今回のエフコンの趣旨はLP:アナログレコードの演奏を楽しむ。前もって白状し
ておくと、私のシステムはアナログレコードを聴く環境を作ってない。

CD&SACDに特化しており、アナログプレーヤーは25年前の最初のシステムを
持ったときにテクニクス:SL−2にシェアの針を付け、サンスイのAU-D607の
プリメインアンプでパイオニアのS-100を鳴らしていた。

間もなくCDが出始めマランツのCD64を購入してから取り扱いの優位さからCD一辺倒
になった。そのアナログプレーヤーが壊れてからはソニーの1万にも満たない廉価
プレーヤーを曲がりなりにも接続しているが、ここ5年以上LPをまともに聴いて
いない。LPも30枚前後しかない。

CD&SACDは3千枚近くある。そのような私に「アナログレコードの音が判る
のか?」と問われれば答えに窮してしまう。

では何故今回のエフコンに参加しているのかと言うと、アナログプレーヤーの最前
線を知りたい・オーディオの最前線を知りたい欲求からである。

その点では通勤途中の秋葉原にあるダイナミックオーディオ5555店H.A.L.Tは
好都合である。何時でも最新のオーディオ事情を肌で、そして耳で感じる事が出来
る。幸せである。

それとエフコンでの川又さんのここだけの話・開発こぼれ話が聞けるからである。

実は私はH.A.L.Tに平日におじゃまして、このSpiral Groove System SG1+Graham
Engineering Phantomを川又さんが試聴しているのを後ろのソファで聴いていた事
がある。

今日と同じブルメスターのプリ&パワー+Avalon Acoustics"Isis"で松任谷由実の
同じ音源でLPとCDを比較試聴されていました。Spiral Groove System SG1は本体が
ほぼリジットであるため音の立ち上がりが早く、その時はほぼ互角。
CDとの聴き分けは難しいと思われた。

閑話休題。そしてエフコン。まず最新のアナウンスでアナログプレーヤーの脚が
バージョンアップされるとの事。マグネットフローティングで重量の軽減を図る。

フロアがフローリング・畳である事がどのようにアナログプレーヤーに影響を与え
るか。H.A.L.Tの場合はH.A.L.C.でアイソレートされた上に載せているので、床
を伝うような重低音を再生するAvalon Acoustics"Isis"でもボリュームを上げてい
っても破綻は皆無である。

進行は

@Brumesterのプリ&パワー+Avalon Acoustics"Isis"で演奏(約1時間)

ABrumesterのプリ&パワー+Avalon Acoustics"Isis"は変わらないが、フォノイ
コライザーをBrumester内蔵のものとフルメタルコニサー3.0のフォノ部のみ使用し
てまたBrumesterのプリに戻し、Brumesterのパワーに送ったものとの比較(リー・
オスカーのLP)。

BBrumesterのプリ&パワー+Avalon Acoustics"Isis" VSコニサー3.0&GOLDMUND
:TEROS2500+Avalon Acoustics"Isis"(最近のレコーディングから 綾戸智絵の限
定プレス180gの重量盤「Life」より「NEW YORK STATE OF MIND」)

CエソテリックP-01&D-01 VS  Spiral Groove System SG1ただしLPは45回転190g
の超重量盤(フェイキーの同じ音源でLPとCD比較)

古い音源から最近レコーディングされたものまでボーカルからライヴ盤、オーケス
トラまで幅広く川又シェフはLPを替えて行く。

古い音源だから音が悪いという事は無い。
レコーディングにも個性があり、製作者の意図するものの違いが良く判る。
アナログプレーヤーもハイエンドになるとLPの良し悪しも如実に表す。

システムの切り換えの合間にはカンチレバーとトーンアームの関係の話。
と参加者が少数であっても川又シェフは手抜きはしない。飽きさせない。

上記@で耳をLPに慣らしておいて、Aの同じLPでフォノ部のみコニサー3.0にした
時に、コニサーの実力の高さをいやと言うほど見せつけられた。

情報量が圧倒的に増大しワイドレンジになる。一番変化が大きかった。

Bでシステムの違いによる表現の差異を楽しみ。
Cでデジタルのハイエンドと対決。
アナログで慣れていた耳にはP-01&D-01にちょっと物足りなさを感じる。
G-0sを注入した176.4kHzのアップサンプリングかと疑う程である。

これが逆にP-01&D-01を1時間聴いてCDに慣らした耳だとアナログの音が物足りな
く感じるのは何故だろう。多分聴くポイントが違ってくるからではないだろうか?
最後にTears For Fearsの「ルール・ザ・ワールド」で締めくくる。

誤解を恐れずに言うと自分の中ではCDとLPどちらが優れているかは決着がついてい
る。全国のオーディオシステムの分だけCDとLPの音の違いがあり優劣をつける
のはシステムの主(あるじ)であるあなた本人だからである。

最後に貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

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川又より

T T 様ありがとうございました。「オーディオの最前線を知りたい欲求」は大変
結構な動機です。私もそのようなつもりで毎回の企画を考えているものですし、
皆様に楽しんで頂きながらオーディオの可能性を高めていきたいと願っている
ものです。さあ、次回のエフコンも皆様のご来場をお待ちしております<m(__)m>


HAL's Hearing Report