《The highest sound of GOLDMUND
H.A.L.'s Hearing Report》
No.0331 - 2007/3/1 東京都 F 様より Vol.9「それが、あに図らんや、何という自然な音色 !!」 前回の投稿をご紹介致します。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0247.html 川又様、先日はGOLDMUNDの試聴、どうも有難うございました。 不遜な言い方になりますが、「さすがは川又さん」ですね。 というのは、私は今までこのスピーカーは何度か聴いているのですが、 実は私が 満足出来るような音で鳴っているのを聴いたことがなかったのです。 一つは、重低音の問題です。 たっぷりと出てはいるのですが、他の帯域と遊離したような鳴り方をすること。 これは部屋の共振とは違うレベルの話です。 もう一つは、中高域の独特の「音色」です。 といっても、一般に言う「味付け」などという低レベルの話ではなく、もっと高次 元の、ちょっと表現しにくい「色」の話です。 例えば「澄み切った青空」を思わせるような音なのですが、その「青色」までもが 乗ったような音色、とでも言いますか。 この「音色」は、上述のような、重低音の遊離が起こるようなバランスのときに 特に目立っていました。 それが川又ルームでは、まず重低音が見事につながっている。 驚きです。 しかし、もう一方の、中高音の「音色」の方は、ある程度はGOLDMUND の特徴かな と思っていたので、すべて同社製品で統一すると、もっとそれが目立つだろうと 予想していました。 それが、あに図らんや、何という自然な音色 !! 私の先入観・偏見に対して、本当のGOLDMUND はこういう音がするのだと、強烈な 説得力で反証されてしまいました。 因みに、当日は特等席で長時間聴かせて頂きましたが、その席でも「スイート スポット」はかなりクリティカルでした。 私の場合「ほんの少しだけ頭を左に寄せ上半身を高く伸ばし体を前方にのりだす」 というリスニングポジションではじめて、こんな大きなスピーカーとは思えない 適度な音像が得られました。 きっと、恐ろしく面倒なチューニングだったのではないかと想像しています。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より F様ありがとうございました。確かに調整には時間がかかりましたね。皆様が想像 それるレベルと私が納得できるレベルとは違うものであり、それをより高い次元で イメージしているものですから自ずとこだわりが強くなってしまいます。そして、 大切なことは皆様がここで体験されたことがオーディオ的栄養として各自に吸収 されていくということではないでしょうか。さあ、これからもそんな体験を皆様に して頂けるようにがんばっていかなければ!! |