《HAL's Hearing Report》
No.0236 - 2005/12/1 東京都江戸川区 M.M 様より Vol.31「音に感動、心ときめくひと時でした!!」 川又様 11月18日のエフコンに参加させて頂き、ありがとうございました。 遅くなりましたが、レポートを送らせて頂きます。 <MAGICO“Mini”> 実は、このスピーカーには、あまり期待していませんでした。 以前、某所で聞いた際の印象は、切れはあるものの、音色にくせがあり、低音が 不足しているというものだったからです。(国産の定評あるプリメインアンプと の組み合わせだったと記憶しております) ところが、今回聞いた印象は全く異なっておりました!! 自然な中高域と、深く沈んだ低音、入力系やアンプ、ケーブル、すべてにおいて 以前の組み合わせとはグレードが違ったとはいえ、これが本来の実力なのでしょ う。SONYの SCD-DR1+TA-DR1a+“Pケーブル”+“PI”の総合力といえるかもしれ ません。(TA-DR1との違いもかなりなものでした。) <TECHNICAL BRAIN TBP-Zero+TBC-Zero > 今回はこれを聞きたくて参加させて頂きました。 楽器や声の質感、力強く沈んだ低音、音色を表現することにおいて、非常に優れて いるという印象で、CPも高く、期待どおりの素晴らしさでした。 これでリモコンがあれば・・・。 この組み合わせとGOLDMUNDシステムとで、大貫妙子を聞き比べたのですが、フロ ントも異なるので、比較するのはいかがかと思いますがほぼ同価格帯のGOLDMUND MIMESIS 30ME+ GOLDMUND MIMESIS 18.4ME-Dに対して、TECHNICAL BRAIN のセッ トは、ピアノの自然さ、ボーカルのしなやかさ、という点で、優位に立っている という印象でした。 <GOLDMUNDシステム> 実は、以前別の場所で聞いたGOLDMUNDは、レベルは高いものの自分の好みの方向 ではないという印象が強く、あまり期待していなかったのですが・・・。 まず、TELOS 600+MIMESIS 24MEで聞いた村治佳織では、クラッシックギターに張 られている低音と高音の2種類の弦の材質の違いが克明にわかり、これがGOLDMUND の底力かと今までの不見識を改めさせられました。 プリをそのままで、パワーアンプをTELOS 2500に切り替えた比較では、切り替えた 瞬間は、違いはわかるものの想定内という印象が強く、劇的な変化は感じ無かった のですが、聞いているうちにじわじわときいてきて、評価してやろうという構えを 忘れて、ただただ聞き入っていました。 更に、その次に聞いたメサイアでは、実にさりげない質の高さを示すこのシステム の中で、いつのまにか、涙ぐんでいる自分がそこにいました。 試聴会ではなく、コンサートだったのですね。 「曲」や「演奏」に感動するのでは無く、「音」に感動するというコンサート。 オーディオを本格的に始めたばかりの頃は試聴会に行くたびに、「感動」したり 「心ときめく」ことが多かったのですが、最近は、どんなシステムを聞いても、 確かに解像度やレンジといった分析的な面からは「いい音」を聞くことが多いの ですが、昔のような「感動」や「ときめき」は感じなくなっていました。 そんな中で、エフコンは、忘れていた「感動」、「ときめき」を思い出させてく れました。 私にとっては、はるかな高みにそびえるシステムですが、今回聞いたこの音を忘 れないためにもこの一文を書かせて頂きました。 改めて、すてきな出会いをありがとうございました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 川又より M.M 様 素晴らしいレポートありがとうございました。感動を思い出して頂けたと いうだけで私は満足です。 まさに私がこの企画で目指しているものがそれだからです。まず皆様に感動して 頂くこと、そこからハイエンドオーディオが始まるのです!! これからも皆様に感動して頂けるような演奏にがんばりたいと思います!! |