美貌と多機能 

久しぶりにやってきたSegal氏がおもむろにバッグから取り出したのは何と!! 販売形態までに仕上がった
D-Premier でした。

梱包写真

どうですか!! まるでスーツやドレスが入っているようなおしゃれなケースに入っています。
D-Premier本体はたったの6.9Kg!!それと付属品などで、ざっと7キロちょっとくらいのものですから、このままお持ち帰りができるというもの。 その辺はKiso Acoustic HB-1と同じ持ち帰り可能なハイエンドオーディオ製品と言えます。
DEVIALETの社長にもHB-1を持ち帰りで購入して頂いたものでした。

パッケージを開けると先ず目に付くシートが一枚入っていました。

そのシートとはD-Premierを壁に取り付ける際のテンプレートだったのです。 いいアイデアですね〜!!そのシートを取り除くと…

 こんな風にきっちりと収納されています。
 天井が反射して見えてしまいますが、
 D-Premierは最初はビニールシートに包まれていました。
 撮影の時には既にシートを取り外していますので…
 念のため。











当フロアーのオリジナルラックProject“H.A.L.C.”に早速セットして電源をいれた直後です。
本体は本当に美しいのですが、いかんせん周囲の景色が映り込んでしまうので、なかなか良い写真が撮れません。
どうぞお許し下さい。

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と、写真の不出来を嘆いていたところ、頼もしい助っ人が現れました!! avcatさんです。
どうですか!! この写真のきれいなこと!
せっかくの美貌を私の写真で台無しにする所でしたから本当に助かりました(^^ゞ
また、こちらのページの2/28にて掲載して頂きました。本当にありがとうございました。

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では、ここからは再び私の写真で…(^_^;)
アングルを変えて撮影してみたのが次の↓写真です。 フロントパネルのセンターにある
“D”マークは、メイン電源のON/OFF
という本体にある唯一のスイッチです。
その下に向かって赤い小さなスポットライトが光っているのがお分かりでしょうか?
そして、次の写真で同じポイントをもう一度ご覧下さい。









赤からオレンジイエローに変わっていますね。
これは電源投入後のイニシアライズが終わって、かつデジタル入力がロックして動作状態になった事を示すという センスの良いオーナーへのインジケーションなのです。

そのポイントをクローズアップしました。丸く白い液晶ディスプレーをご覧下さい。 右は-40dBという文字の下に赤い文字で{Digital(2)}となっていますが、このデジ タル入力が何かを示す文字が赤いとロックしていません。この入力には接続し ていないので{Digital(1)}に切り替えると左のようになります。

さて、次の写真は、そのデジタル入力に反応する液晶ディスプレーを拡大した ものなのですが、カメラを接近させると撮影者の衣服が映り込んでしまうので こんな色に見えてしまっているものです。その点誤解なきよう追記致します。
右は{Digital(2)}でロックしていません。このボリュームは-97.5dBから 最大+30dBまで設定してあり、試しに最大値にすると左のようになります。
{Digital(1)}の文字が黒くなってロックしたことを示し、同時にボリュームの 変化量を数字周辺に円周状にカラードットが時計回りに表示されてきます。 これも良いセンスですね〜(^^ゞ

いかがでしょうか? おしゃれなインジケーターの変化がお分かりでしょうか?
このオレンジイエローから赤に変わるというのは他の場面でもあります。
D-Premierは自分自身で出力を監視していてピークパワー200Wをオーバーすると同じように瞬間的に赤くなり、
それはディレーをかけて2秒間くらいで元の色に戻っていくようになっています。
また、このインジケーターの発色と光り具合に関しては、後述するSDカードでのファームウエアのアップデートで設定変更も出来るようになります。
更にクローズアップしたのがこの写真です。
ラックの棚板のアルミに反射している状態なので、ラックが例えばガラスやアクリルだったらもっときれいかもしれませんし、 木目調の棚板だったら光はもう少し穏やかになるでしょう。
でも、素晴らしいセンスだと思います。そして、かしこい!!
そして、気がついて頂きたいことは、フロントの“D”マークの下にわずかな起伏をデザインしているという細やかさです!!
つるっとしているだけでなく、ここぞというポイントに微妙なアクセントをつけているデザインセンスはさすがというものでしょう!!

さて、次の写真も持っている人間の衣服が反射してしまっていますが、着目して頂きたいのは液晶ディスプレーです。下記のふたつを比べてみて下さい。

実は、D-Premierは壁掛け出来るのですが、iPhoneのようにGセンサーが搭載されていて、 本体の角度を変えると液晶ディスプレーの表示が反転するのです。
何とも細かい気遣いはオーナーの価値観を高めるものです。素晴らしい!!

それでは、どのように配線したかをリアパネルを見ながらご説明しましょう。
まず、この写真です。
私のもとにやってきたD-Premierのシリアルナンバーは00005でした。
いい番号ですね〜、気に入りました!!
その上にSDカードのスロットがありますが、これがまた優れモノという機能性をもっているのです。
ファームウエアの設定変更も可能だということですが、私がこれまでにインタビューして聞き出したことを下記に並べてみました。
  1. 各入力端子の種類と位置の設定変更
  2. PHONO入力においてMC/MMの切り替え、ロード、キャパシターなど使用する  ピックアップカートリッジに対するベストマッチングの選択。
  3. 上記フロントパネル下のスポットライトの設定変更。反応する出力の設定と  色の変化など。
  4. HDMI 1.3によるブルーレイ・プレーヤーからのデジタル入力に対する設定。  ただし、これは将来的に時間をかけて開発していくということでした。
  5. その他、将来的にDEVIALETが開発していく多様なソフトウエアに対して随時  インターネットからダウンロードすることでアップデート可能。
REAR VIEW 上の写真は背面の入・出力端子群です。
ライン入力端子(写真左)は上下に異なる表記がされていますが、上記のSDカードの設定によって、すべてデジタル入力にすることも、 逆にすべてアナログ入力にすることなども可能という表れです。
また、ご覧のように、SP端子にはWBT-0735を使用していますが、この際のスピーカーケーブルの接続に関しては 細いものはスペードプラグで問題ありませんが、太いケーブルでは先端がバナナプラグの方が良いと思います。

右の写真はACインレット周辺ですが、ここで大切なことをご紹介しておきます。
D-Premierはユニバーサル電源になっていて90V〜240Vの世界中のどの電圧でも自動追随するようになっています。
ですから、今回は昇圧トランスなしでも使用出来るようになったという事です。
これはポイントになりますね!!
その他にも3.5mmミニプラグによるホームオートメーション対応、トリガーのin-outなども装備しています。
これらほぼすべてがSDカードによってユーザーの任意に設定変更していけるということで、D-Premierは進化を続けていきます。

さて、次には実践的な配線関係をご覧頂きましょう。
先ず上の写真ですが、接続したケーブルの左側からご説明します。
TAD-D600よりSACDのアナログ出力をJORMA DESIGNのNo.1インターコネクトRCAにてライン入力しています。
その二つ右はESOTERIC P-01+VUK-P01のRCAデジタル出力から88.2KHzにアップサンプリングした信号を GOLDMUNDのLINEAL DI CABLEにてデジタル入力しています。
スピーカーへの接続はKIMBER KABLEでWBT-0680AGスペードラグを使用しているKS-3038を使用しています。
このようにガンタイプのバナナプラグが接続しやすいものかと思いますが、皆様の創意工夫で各種ケーブルを選択して頂ければ良いかと思います。

次に電源ケーブルは付属品レベルのごく普通の黒いケーブルを使用しています。 これにプロテクションカバーを取り付けると上の写真のようになります。
しかし、どうも電源ケーブルが気に入りません。
私のリファレンスケーブルをということでTransparent製のPLMMを何とか使えないだろうかと思ったら、






このようにぎりぎりですがWATTGATE-320iのインレットプラグを差し込むことが出来ました。
それにカバーを取り付けたものが次の写真です。
惜しいところでカバーはほんのわずかですが浮き上がってしまいましたが、音質のためにはこれで行こうということで試聴することにしました。

さて、最後にD-Premierの個性的な特徴でもあるリモコンをご覧ください。

←この写真です。

D-Premierは工場出荷時では10数分・・?これは計っていないので特定できませんが、 しばらく音を出さないと自動的にスリープモードになるという省エネ設計となっています。
ちなみに、このスリープモードでは消費電力は5Wとなり、このリモコンのジョグダイヤルの上に一つだけあるスイッチを押すことで再起動します。
下側に3つのボタンがありますが、それぞれの機能については次のとおりです。
SOUCE :これは入力セレクター
BASS :2.1ch対応のサブウーファー出力の選択
INVERT :これはアブソリュートフェーズの切り替え
さて、ここからが面白い!!
このリモコンは一般的な赤外線リモコンではありません。
いずれかのスイッチを操作する瞬間だけ2.3GHzの電波を発信し、D-Premier本体とリンクし、 手が離れた瞬間にその電波の発信が停止するということで、リモコンを製品本体に向ける必要もなく使い勝手が大変素晴らしいものです。
そして、従来の他社製品のリモコンでボリュームコントロールと言えばアップダウンのプッシュボタンでした。
しかもリモコンを製品に向けなければなりませんでしたが、この大きなジョグダイヤルを指先で触れて回す時の感触が大変好ましく 素晴らしいものなのです!!

30年以上前から私にとってアンプのボリュームとは指先で触れて回すということが当たり前であり、 各社ともにボリュームノブのフィーリングにはこだわりを持って設計していたものでした。
無垢の金属製ではなく、繰り抜きで弾けばカンッ!!という音がするものは高級感がなく、フライホイールのように軽々しく回転してしまうものもだめ。
しっくりと手になじみ、指先のわずかな動きにも吸いつくように追随する滑らかさがありながら、しっとりとした抵抗感を感じて回せるというこだわり。
メカと人間の接点として指先で感じるボリュームコントロールの醍醐味をこの美しいリモコンが本当に久しぶりに私に感じさせてくれました。
これはぜひ皆様にも実物を体験して頂ければと思います。素晴らしいフィーリングです!!
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