発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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前代未聞の主役を非公開として開催する“覆面試聴会”は下記にて一般公開。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/820.html その主役を“アンプD”として語り始めたのが↓このブリーフニュースより。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/821.html “アンプD”の物凄い低域には本当に驚きました!! http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/822.html 本日からスピーカーをKtemaに換えて更に聴き込んでみました!! FrancoSerblin Ktema(税別\4,500,000.) http://www.francoserblin.it/ http://www.francoserblin.it/ktema/ http://www.ark-co.jp/audio/ktema/index.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/739.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 先ずは私の好きな大貫妙子の「pure acoustic」から「 突然の贈りもの」 です。 http://www.onukitaeko.jp/ Febian Reza Paneのピアノから始まり、すぐに大貫妙子のヴォーカルがKtema のセンターの浮かび上がります。 しかし、どうでしょう!! ピアノの打音も気持ち良く立ち上がりますが、この ふくよかな余韻感はKtemaの美点であり、“アンプD”はここでもパートナーと なったスピーカーに魅力的な舞台を用意することを忘れてはいませんでした。 FrancoSerblinの創造した臨場感というKtemaの得意とする響きの要素を正確に、 しかも、中高域のフォーカスをびしっと決めてリアウーファーからの漂うような 低域の中で極めてピンポイントに描写してくれるのが魅力であり、それを強引 に引き絞るのではなく解放感として“アンプD”は微小な余韻感を聴かせる!! Ktemaが聴かせるヴォーカルの音像はすこぶるコンパクトに表現されるが、実は 音像のサイズとは裏腹に漂わせる余韻感は実に深く透明なのが特徴。 完全なモノラルアンプと繰り返し述べていますが、この最大の特徴が二分以上 続くヴォーカルとピアノだけというシンプルな演奏をスピーカーの周辺に惜しげ もなく残響の証として空気に色を付けていくように展開するのです!! その色合いはパステルカラーの中間色をエアブラシで吹きつけたように、音像 の輪郭を黒い線で描くのではなく、隣り合う色が絶妙に混じり合うという多層 構造のグラデーションが見事であり、それこそがKtemaの才能なのだと主役の 座を忘れぬ“アンプD”の配慮が素晴らしい!! ヴォーカルとピアノが織りなす余韻感の美しさにうっとりしているところで、 清水靖晃のアルトサックスがジャストセンターに登場する。このサックスに オンしたマイクが拾っているジュルジュルというリードのバイブレーションが 極めて小さい音像から絞り出されてきた時に私はぶるっとしてしまった。 続いて少し距離感をおいたと感じられるコントラバスが響く。おや!? ゆったりした低域を聴き手の感性に沿わせるように聴かせるKtemaにしては…。 そう、引きずらないし切れがある。ただし、録音に含まれていて確認出来る 範囲での開放弦の豊かさをそぎ落としてしまう事はない。これは…!! そこで、リモコンで最初の曲をすぐさま引っぱり出してみた。この曲です 01. 雨の夜明け 中西俊博のヴァイオリン、溝口 肇のチェロと弦楽器の名手を揃えた豪華な バックがつむぎだす響きの心地良さ、そして広大に広がり拡散していく余韻の 何とも美しいことか!! 特にピッチカートで演奏される各パートのヴァイオリンが発する余韻はKtema の周辺にたなびくような響きの残滓を最後の一滴まで漏らさず描写する!! アルコよりも音像が絞られるピッチカートが楽音の核と飛散する余韻感との 対比を実にはっきりと示すことによって空間表現のサイズアップが可能なのだ!! モノラルアンプの魅力は何かと言えば私はいつも空間表現の素晴らしさと答えて きたものですが、それがD/Aコンバーターも左右独立という“アンプD”は 過去に前例のないレベルで大貫妙子を取り巻く弦楽器の響きの広大な拡散領域 としてスピーカーをバックアップしているようです!! ここで溝口 肇のチェロがセンターと右チャンネルの中間位置で始まりました。 おっ!! Ktemaのフロントのミッドレンジの下側一つとリアウーファーの共作による 深々としながらも切れ味のいいチェロが展開します。しかも、音像を膨らませる 演出に“アンプD”はKtemaにNo!!と言ったのか、チェロの音像の中心点では 濃厚に、そして周辺に広がるエコー成分には時間軸の進行に伴った序列を 与えて引き締まった余韻として私の眼前でゆったりとしたアルコでこの曲の 情緒を深めてくれます!! 先ほどのコントラバスと同じではないか!! Ktemaのリアウーファーの存在感、またはスピード感も含めてフロントドライバー との連係を“アンプD”は以前にないレベルで高めているではないか!! バックのストリングスで見られる傾向と同じく、ヴォーカルの質感も小さな 唇から広がっていく余韻へと連鎖して、あたかもKtema周辺の空気そのものから 声が発せられ包み込まれるような展開は何とも心地よく思わず私は目を閉じ 少しだけ顎が下がってしまった。 昨日の低域のダイナミックな演奏から一転し、弦楽器とヴォーカルが素晴らしい!! 今まで私が知っているKtemaに今夜は変身してしまったのが悩ましい!! “アンプD”は皆様のスピーカーも変身させてくれること間違いなしです!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 実は、このディスクの他にも何枚も聴きましたが、一枚ごとに新たな発見が あるので困ってしまいます。それは同時にスピーカーを今日から切り替えた ということで、実はスピーカーそのものが以前とは違う鳴り方に変貌してい たということでもあります。これは更に追求する必要があります!! 明日は更に違うスピーカーで聴いてみなくては!!あ〜、忙しくなってきた!! さあ、“覆面試聴会”に参加される勇気のある方は来週の金曜日夜に覚悟を 決めてご参加ください。皆様の過去の常識は…ここH.A.L.に置きざりにして お帰り頂く事になるでしょうから!! |
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