発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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「検証⇒H.A.L.'s One point impression!!」 ルームチューニングが重要であることは誰でも承知のことでしょう。 しかし、多くのユーザーがコンポーネントそのものには目を向けても、なぜ ルームチューニングには中々乗り出さないのか? 室内音響の調整を間接的な手段だと思われている方が多いということが先ず 第一の理由として考えられます。しかし、実はコンポーネント以上に直接的な 音質決定要素ではあるのですが、そのために要するコスト意識とノウハウが ユーザーに認識されていないということが最大要因ではないかと思います。 今回、当フロアーで行った試聴実験において想像以上の効果を発揮した個性的 なルームチューニングデバイスをご紹介します。そして、それは上記のコスト 意識とノウハウに画期的な貢献をする新製品であり、ハルズサークルの皆様に 私のインプレッションをお伝えするとともに続く新企画の根拠となるものです。 さて、そんな都合のよい新製品とは何なのか!? http://www.porcaro-line.co.jp/arte.htm ■60センチ×60センチ×11.5センチという扱いやすく適切なサイズ。そして、 何よりもありがたいことがわずか1.3キロという重量です!! ■このサイズながら裏面にも吸音効果を持たせ実質有効面積が二倍であり、 取り付けの際には裏面まで音波が回り込む配慮がなされているということ。 ■取り付け方法としては画鋲程度の細いピンで大変簡単に壁面にセットでき、 効果を探りながらの移動も容易であるということ。 ■インテリア性に優れ、ピラミッド型という立体感が陰影を与えシックなデザ インであらゆる部屋にマッチするということ。 ★以上のポイントがノウハウ面を大幅にサポートしてくれることになります。 皆様ご自身の手によって効果的なポイントを探し、音質変化を実感しながら ルームチューニングを進めていくことで音質調整のスキルアップが可能です。 ■一台あたり税別定価\39,000.という価格。二台で7万円を下回る販売価格と いうコストなのですが、ぜひ皆様が使用していらっしゃるコンポーネントの 総額と比較して考えて頂きたいと思います。一台だけでも効果あります!! ★このコスト意識というポイントについて、私が体験した音質貢献の事実を ご紹介していきたいと思います。 この製品をリリースした株式会社ポーカロ・ラインの村山さんとは彼が前職の 時代から親交があり、ご自身でポーカロ・ラインを起業された時から当社の 各支店ではお世話になっているものでした。そして、いつかはこの7階へ持ち 込める商品を手掛けたいと言っていましたが、取り扱っているコンポーネント ではレベル的にマッチしませんが、ルームチューニングデバイスであればとい うことで持ち込まれてきたものです。 ちなみに、このarte PYRAMIDを開発した人物というのは有名な某海外のプロ 機器のメーカー出身者ということで、スタジオレベルで音質追求をされてきた 方だという。そして、製品そのものの生産もスタジオの音響的な内装工事など を主体とする会社ということで、背景としては安心出来るMade in Japanと言えます。 ◇ arte PYRAMID -inspection system ◇ ■Speaker System : MOREL Octwin 5.2Corian /ST11srand(税込み\1,239,000) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/ori/morel/morel.html ■Integrated Amplifier : Triode VP-300BD (税別\278,000.) http://www.fuhlen.jp/octave/products/v80_01.html ■CD Player : ESOTERIC UZ-1 (税別\600,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/uz1/index.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- H.A.L.の試聴室は↓このように相当数のQRDにてルームチューニングを行って います。従いまして、音響的な環境が出来あがってしまっているので、ルーム チューニングの製品の実験場所としてはふさわしくありません。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/414.html http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/415.html そこで、意図的に何も音響的には手を付けていないofficeスペースにセットし てある上記のシステムで実験してみることにしました。 http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte001.JPG ↑このようにステンドグラスを背景にセットしてあり、当然大きなガラス面に よって全面反射という環境であり、小型スピーカーを小音量で鳴らしていると いうことでアンプも現在は管球式の20W程度のものを使用しています。 今回の試聴ではいつも試聴室の中で聴いているような音量ではなく、環境の 身の丈に合った音量で実際のご家庭でのリスニングボリュームで聴きました。 また、使用した課題曲もレコーディングレベルが比較的大きめで、低域の配分 がゆったりしてリズム楽器も多用し、空間表現を聴くに程良いヴォーカルとい うことで↓この一曲で先ず試してみることにしました。 ■MICHAEL BUBLE/1.「Fever」WPCR-11777 http://wmg.jp/artist/michaelbuble/profile.html さて、どこから手を付けて聴いていこうか…、と考えていたら村山さんが一言!! 「川又さん、このPYRAMIDは真ん中に一台置くだけで効果があるんですよ!!」 と、おっしゃる。私は音を聴く前に口での売り込みが激しいと引いてしまう 方なのですが、村山さんという人柄でそう言われると素直に試してみる気に なってしまいました。ホント、人柄は大事なものです(^^ゞ ということで、このシステムの真ん中に、しかもスピーカーから離れている ラックの後方に↓このように一台だけぽつんと置いてみました!! http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte002.JPG アンプの後ろに置きましたのでわかり辛いかもしれませんが、本当に何気なく たった一台をセットしてみたのです。そうしたら〜(^^ゞ 「えっ!!うそー!!ちょっと出来過ぎ^_^;じゃないの〜」という内心の声。 先ず、出だしのエレキベースの輪郭がちょっと良くなりました。更に不思議な ことにスピーカーの中間に結構な大きさで表れていたMICHAEL BUBLEのヴォーカル が変化します。何もなかった時には左右スピーカー間の2/3くらいの音像かと 思っていたのが、何とセンターに置いてあるアンプの大きさ程度に収縮します。 まるで一眼レフのファインダーごしにピントを合わせた時のように鮮明に!! 「こりゃ〜もしかしてイケルかも!!」 馬鹿にしていたわけではありませんが、この空間はスピーカー背面が全部ガラス ということで、中の試聴室のようにフォーカスがくっきり描かれることに以前 から期待していなかった言わばBGMスペースだったのに、たった一台でこれか〜!! この段階で私の体温は一度くらい上がったかも(笑) それでは本格的にやっていきますか〜ということで↓次のセッティングを!! http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte003.JPG 左側にはこのようなセットアップをしました。何と村山さんは私のところに 持ち込むということで相当気合いを入れたらしく(^^ゞPYRAMIDをセットする ボードをわざわざ作ってこられたのでした。 そして、この鮮やかなレッドとイエロー、そして↓このブルー!! http://www.dynamicaudio.jp/file/090825/arte006.JPG このような特殊な仕上げも出来ますということで、この日のために特注品の サンプルもお持ちになったということでした。いや〜、恐れ入ります |
このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。 | |
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