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H.A.L.担当 川又利明




2008年10月23日
No.621 「今年のマラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008' 私の予告編-Vol.7」
http://www.dynamicaudio.com/dyna-info/mar32/index.html

「オーディオ交響曲」というテーマで私がどんな企画を考えているのか!?

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

第32回マラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008'  Planning ( 担当 川又 )

開催日時:10月26日/日曜日/11:00-18:00★(私の演奏時間は16:15〜18:00)

二日目に私が演奏する「オーディオ交響曲」その主題は「Tutti!!」総奏です。

このテーマは音楽用語である「Tutti」総奏という意味から、最後に盛り上げ
たい演奏の醍醐味としてふさわしいというニュアンスと、今回多用する試聴用
ディスクのタイトルからとったものでした。そのディスクとはこれです。

http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"

実は、このディスクは私にとっては思い出あるもので、11年ほど前にラスベガス
で開催されていたCESを視察に行った知り合いからお土産に頂戴したディスク
だったのですが、数年前から行方不明になってしまい残念に思っていたもので
した。当時でもHDCDという高音質のソフトだったのですが、何と今年になって
SACDとして再発売されたのですから感激です。思わず予備も含めて二枚も注文
してしまいました。↓これです。

http://www.super-audiocd.com/software/disc.php?dno=7208080018

この使い慣れたディスクから選曲して皆様にお聴き頂く曲は何がいいか?
悩むところでもあり楽しみでもあります。更に、各楽章においては私なりに
演出と趣向を凝らした演奏を楽しんで頂こうと思っています。ご期待下さい!!


        Audio Sinfonia 2008'「Tutti!!」総奏

          ■ 第三楽章「Play Paganini!!」■

Sonusfaber Stradivari PalladioとKharma Grand Ceramique Midi 1.0という
スピーカーの対比がますます面白くなってきます。

ここでは二つのスピーカー、二種類のパワーアンプ、三種類のプレーヤーを
予定していますが、各々を組み合わせての比較試聴という趣向ではなく私が
コーディネートしたシステムにおいて楽曲を楽しんで頂きます。

しかし、その組み合わせの理由として録音されている音質に合わせての配慮が
あるわけで、そこにこそAudio Sinfoniaという意味があるわけです。

その組み合わせの妙というのは選曲に由来するものであり、ぜひ後述の解説を
ご覧頂きたいと思います。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ヴィクトリア・ムローヴァ(Viktoria Mullova, 1959年11月27日 モスクワ)
はロシア出身の名ヴァイオリニスト。http://www.viktoriamullova.com/

数多くのヴァイオリン協奏曲やバッハ作品だけでなく、近年はポピュラー音楽
やジャズにも挑戦するようになり、デューク・エリントンやマイルス・デイ
ヴィス、ビートルズなどの録音がある。

モスクワ中央音楽学校に学び、モスクワ音楽院でレオニード・コーガンに師事。
1980年にヘルシンキでのシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで、1982年
にチャイコフスキー・コンクールで優勝。

■1983年にフィンランドでの演奏旅行中に、伴奏者のヴァフタング・ゾルダー
ニャと共に亡命を図り、ソ連の所有するストラディヴァリウスをホテルに残し
て、タクシーに飛び乗り国境を越えた。スウェーデンで政治的保護を求めるが、
アメリカ大使館の開く週空けまでホテルに滞在しているようにというのが
スウェーデン警察の指示であった。

2日の間ふたりは偽名でホテルの室内にこもり、受付に出て行くことさえしな
かった。後になって判ったように、それは賢明な判断であった。

というのも、ムローヴァの顔写真はあらゆる新聞の第一面に掲載されていたか
らである。二日後にふたりは、晴れてアメリカ合衆国のビザを懐にしのばせ、
ワシントンD.C.の街を歩いていた。現在ムローヴァはロンドンに在住している。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やモントリオール交響楽団、サンフラン
シスコ交響楽団、バイエルン放送交響楽団など、世界の主要なオーケストラと
共演している。

エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団やオルケストル・レヴォリューショ
ネル・エ・ロマンティークといった古楽器オーケストラとも共演しており、
前者では指揮者も兼ねた。1990年代半ばからムローヴァ・アンサンブルを結成
して、イタリアやドイツ、オランダで演奏活動を行い、バッハのヴァイオリン
協奏曲を録音した。

小澤征爾の指揮するボストン交響楽団と共演した最初の録音(チャイコフス
キーとシベリウスの協奏曲)は、モントルーのディスク大賞に輝いた。

1995年には、アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのブラームス
の協奏曲の録音(サントリーホールでのライヴ録音)により、エコー・クラシ
ック賞とドイツ・レコード批評家賞ならびにレコード・アカデミー大賞(音楽
之友社)を、アンドレ・プレヴィンとハインリヒ・シフとの共演によるブラー
ムスの《ピアノ三重奏曲 第1番》の録音によりディアパソン・ドール賞を、
バッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》の録音によりグラミー
賞を受賞。[http://ja.wikipedia.org/ より]


そして、ムローヴァが亡命した■1983年、東京は国分寺で生を受けた女子が一人。
彼女は東京に生まれたが、母の美術の仕事の関係で3歳からシエーナに移り、
2年間を送る。最初ピアノを習っていたが、シエーナでのキジアーナ音楽院の
コンサートでヴァイオリン演奏を見たことがきっかけとなり、5歳からヴァイ
オリンを始めた。帰国後、国分寺市内の小学校に進み、1994年、6年生の時に
第48回全日本学生音楽コンクール東京大会、全国大会で第1位を獲得した。

彼女の名は庄司 紗矢香。彼女は5歳からヴァイオリンを始めたというが、その年
■1988年にヴィクトリア・ムローヴァはパガニーニ/ヴァイオリン協奏曲を録音
している。その12年後、今度は庄司 紗矢香が同じ曲の録音を残している。

ヴィクトリア・ムローヴァの愛器は、1723年製のストラディヴァリウス・
「ジュールズ・フォーク」準バロック様式の弓を用いている。
庄司 紗矢香の使用楽器は同じく1715年製ストラディヴァリウス「ヨアヒム」

彼女たちが愛用しているストラディヴァリウスに対してオーディオ界の
Stradivariという存在がどれほど肉薄するのか、第三楽章ではそのロマンスを
感じて頂きたい!!

二人の技巧派天才ヴァイオリニストの演奏を事前告知なしで皆様に聴いて頂きます。
そして、両者の演奏と録音に合わせたシステム構成を私がコーディネートする
ということがAudio Sinfoniaというテーマの醍醐味でもあります。

http://www.viktoriamullova.com/recordings-text.asp
Vieuxtemps Violin Concerto No.5
Paganini Violin Concerto No.1
Academy of St Martin in the Fields, Neville Marriner
Philips CD422332-2 (1988)より
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品6 第3楽章

         vs

http://www.universal-music.co.jp/classics/shoji/discography.html
CD:UCCG-1370 「Prelude - SAYAKA」より
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品6 第3楽章

上記の二曲を次のふたつのシステムで演奏します。どちらの演奏をふたつの
System Selectionで演奏するかは事前にお知らせしないという趣向です。
演奏が終わったら種明かししましょう!!


           ■System Selection .1■

□Speaker System 

Sonusfaber  Stradivari Palladio (\5,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/080604/StradivariPalladio.pdf

□Power Amplifier

Marklevinson No.532 (税別\2,800,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/marklev/no532.html

□Pre Amplifier

JEFFROWLAND Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.jeffrowland.com/Criterion.htm
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion02.jpg

□SACD/CD Player

soulution CD Player 740(税別\6,500,000)
http://www.dynamicaudio.jp/file/080922/soulution_740.pdf


           ■System Selection .2■

□Speaker System 

Kharma Grand Ceramique Midi 1.0(\5,800,000.)
http://www.axiss.co.jp/fKharma.html


□Power Amplifier

Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/marklev/no53.html

□Pre Amplifier

JEFFROWLAND Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.jeffrowland.com/Criterion.htm
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion02.jpg

□SACD/CD Player

Marklevinson No.512 (税別\2,100,000.)
http://www.avcat.jp/event/2008/IAS/harman/index.html


さあ、System Selection.1と.2、ヴィクトリア・ムローヴァと庄司 紗矢香。
この組み合わせの妙がAudio Sinfoniaのタイトルにふさわしいコーディネート
の面白さというものです。どうぞご期待下さい。

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さて、上記の演奏を楽しんで頂いた後にちょっとした余興があります。

System Selection .2でのプレーヤーを下記のESOTERICシステムに変更します。

□D/A Converter

ESOTERIC D-01+VUK-D01 pair  (税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/d01/index.html

□SACD/CD Transport

ESOTERIC P-01+VUK-P01   (税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html

□other

ESOTERIC G-0Rb   (税別\1,350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html

ESOTERIC PS-1500   (税別\600,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html

ESOTERIC 7N−PC9100(税別\350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9100/index.html

さて、ここで何をしようというのか!?

http://www.universal-music.co.jp/classics/shoji/discography.html

上記の演奏で庄司 紗矢香のCD:UCCG-1370「Prelude - SAYAKA」のディスクを
使用します。しかし、もともとオリジナルはCD:UCCG-70094がデビューアルバ
ムなのですが、同じ録音であるはずなのですがマスタリングが違うのか、音質
的には前者Preludeの方が良いものがありました。

UCCG-1370「Prelude」は\2,800.でUCCG-70094は\1,800.ということで、同じ
演奏家の録音でもお値段が違います。そして、音質も違います。このような
デリケートな違いを聴き分け出来るESOTERICを使用して、皆様に聴き比べて
もらおうというお楽しみです。こんなことやるのは私だけでしょうね〜(^^ゞ

第三楽章「Play Paganini!!」のタイトル通り、たっぷりお楽しみください!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

なになに第三楽章ではたった二曲しかやらないのか!?

はい、でも各々の演奏時間は約10分もありますので、たっぷりとヴァイオリン
とオーケストラを楽しんで頂ければと思います。でも、時間足りるかな〜^_^;

これは相当私のおしゃべりを減らさなくてはなりませんし、セッティング変更
を任せているアシスタント天野の腕の見せ所となるでしょう。

オーディオコンポーネントはオーケストラで言えば数ある各パートの演奏者と
いうことでしょうか?

それらを組み合わせ指揮をするのが私です。

Audio Sinfonia 2008'の企画はプログラムの内容とアイデアが重要なポイント
なのです。どうぞご期待下さい!!

そして、皆様のご来場をお待ちしております。<m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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