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H.A.L.担当 川又利明




2008年10月22日
No.620 「今年のマラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008' 私の予告編-Vol.6」
http://www.dynamicaudio.com/dyna-info/mar32/index.html

「オーディオ交響曲」というテーマで私がどんな企画を考えているのか!?

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第32回マラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008'  Planning ( 担当 川又 )

開催日時:10月26日/日曜日/11:00-18:00★(私の演奏時間は16:15〜18:00)

二日目に私が演奏する「オーディオ交響曲」その主題は「Tutti!!」総奏です。

このテーマは音楽用語である「Tutti」総奏という意味から、最後に盛り上げ
たい演奏の醍醐味としてふさわしいというニュアンスと、今回多用する試聴用
ディスクのタイトルからとったものでした。そのディスクとはこれです。

http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"

実は、このディスクは私にとっては思い出あるもので、11年ほど前にラスベガス
で開催されていたCESを視察に行った知り合いからお土産に頂戴したディスク
だったのですが、数年前から行方不明になってしまい残念に思っていたもので
した。当時でもHDCDという高音質のソフトだったのですが、何と今年になって
SACDとして再発売されたのですから感激です。思わず予備も含めて二枚も注文
してしまいました。↓これです。

http://www.super-audiocd.com/software/disc.php
?dno=7208080018

この使い慣れたディスクから選曲して皆様にお聴き頂く曲は何がいいか?
悩むところでもあり楽しみでもあります。更に、各楽章においては私なりに
演出と趣向を凝らした演奏を楽しんで頂こうと思っています。ご期待下さい!!


        Audio Sinfonia 2008'「Tutti!!」総奏

          ■ 第二楽章「Tutti ! Vol.1」■

第一楽章でスピーカー二者の個性はお分かり頂けたことと思いますが、それを
土台にしてSACDソフト「Tutti!」からの選曲で次なるドラマが展開します。

ESOTERICの最新作のパワーアンプA-03は私が知るアンプの中でも最低価格で
最高音質を実現したダークホース的傑作。このA-03は最終的な音質判定もあり、
当フロアーで既に試聴を行いました。

その音質たるや随筆で述べたいくらいの実力と魅力であり、これが国産90万円
なのかと驚かされたものです。

これを一台使用してSonusfaber Stradivari Palladioを、二台使用してKharma
Grand Ceramique Midi 1.0を、と思っていたのですが、やはりStradivari Palladio
でも二台使用することにしました。しかし、その使用方法はちょっと贅沢な
ものであり当日ご説明させて頂きます。

さあ、純A級ドライブで固定バイアスの出力はたったの?50W/chというA-03が、
このホールでどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか?

580万円のスピーカーに90万円のパワーアンプと80万円のプリアンプです。
前代未聞のアンバランスシステムですが、当日の演奏にご注目下さい。
この第二楽章を聴き終えた後にはアンプに対する概念が覆されるでしょう!!

電源からケーブルまですべてESOTERICを駆使し、なぜESOTERICが世界に通用す
るのかを私が証明致します!!


□Speaker System 

           ■System Selection .1■

Sonusfaber  Stradivari Palladio (\5,800,000.)
http://www.dynamicaudio.jp/file/080604/StradivariPalladio.pdf

           ■System Selection .2■

Kharma Grand Ceramique Midi 1.0(\5,800,000.)
http://www.axiss.co.jp/fKharma.html


□Power Amplifier

ESOTERIC A-03(税別\900,000.)×2
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/a03/index.html


□Pre Amplifier

ESOTERIC C-03(税別\800,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/c03/index.html


□SACD/CD Player

ESOTERIC P-01+VUK-P01(税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html

            and

ESOTERIC D-01+VUK-D01(税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html

            and

□other

ESOTERIC G-0Rb   (税別\1,350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html

ESOTERIC PS-1500   (税別\600,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html

ESOTERIC 7N−PC9100(税別\350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9100/index.html

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私は自分の耳で聴いて感動したもの納得したものは価格に関わらず推薦します。
今回のAudio Sinfonia 2008'においても最低価格のアンプだと思いますが、
その先入観を突き崩すことは私にとっても快感というもの。

System Selection .1ではStradivari Palladioを使用します。この第二楽章に
おいてはコンポーネントの比較試聴という実験的なものは考えていません。

交響曲において第二楽章は緩徐楽章とも呼ばれ、主題とは違う展開を意図した
ものだそうです。私も同様に比較試聴というよりは演奏を楽しんで頂くという
方針で企画していきます。

第二楽章の最初に皆さまに聴いて頂きたいもの、そして思わず漏らしい欲しい
もの…、それはため息です。

1970年という録音年代にも関わらず、どうしてこうも美しいのか?
Stradivari Palladioが奏でる弦楽器に絶妙なマッチングで奏でられるピアノ!
そうです、このディスクを先ず皆様に聴いて頂きます!!

http://www.esoteric.jp/products/esoteric/disc0809/index.html

どのトラックを聴いても珠玉の演奏ですが、この6トラックの中から私が選択
したのは3トラック目のピアノ協奏曲第20番ニ短調K 466の第三楽章です。

第一楽章とは違い導入部からサー・クリフォード・カーゾンのピアノが適切な
遠近法で奏でられ、続く弦楽器の質感が美しいこと!!

私が実演するAudio Sinfonia 2008'では基本的にはフェードアウトせずに曲の
最後まで聴いて頂きます。

この曲が終わったとき、ステージに残る余韻に対して自然に拍手が湧きおこっ
たら素晴らしいことですね。皆さまの表情を見ながら楽しみにしています!!

Stradivari Palladioにて生粋のクラシック音楽を堪能し頂いた後はジャズを!

しかし、私の選曲では優雅なスピーカーのデザインと音質を考慮して、こんな
ロマンチックなライブ録音を楽しんで頂こうと考えました。

The Dave Brubeck Quartet / The 40th Anniversary Tour of the U.K.: Recorded Live

http://www.telarc.com/sacd/title.asp
?sku=SACD%2D63440&mscssid=3JSBXCGXC7S92K6M000CMP0LR4QJ0NB2

この中から6. Deep Purpleをお送りします。本当にため息が出るほど美しい
ピアノソロから始まり、アルトサックスとベース、ドラムがロイヤル・フェス
ティバルホールの空気に溶け込んでいくような余韻感を残し展開します。

これもSACDでの演奏で、ESOTERICシステムの魅力が十分に発揮されるものです。
日本製のコンポーネントがStradivari Palladioをここまで鳴らすのか!!

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さて、ESOTERICのシステムは一切変更なくKharma Grand Ceramique Midi 1.0
へとスピーカーだけが換わります。そして、ここでのポイントはバイワイヤー
ターミナルのKharmaに対してESOTERIC A-03を二台使ってのバイアンプ駆動に
接続方法も変更します。

さて、ここでも選曲をこだわりました。前回はモーツァルトのピアノ協奏曲
でしたが、皆さんはあのジョージ・ガーシュインのピアノ協奏曲を聴いたこと
がありますか?

ガーシュウィン:ピアノ協奏曲&ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
http://www.bmgjapan.com/_artist/item.php?id=2254&item=8104

この中から03 ピアノ協奏曲へ調III Allegro agitato を聴いて頂きます。
冒頭から展開する打楽器の連打、作曲者いわく「リズムの狂宴」スタートの
16分音符の走句主題、その後にピアノが加わって弾かれる別主題、トランペット
とヴァイオリンが織りなすスウィング感と躍動感あふれる主題が爽快なテンポ
で奏でられます。私が、なぜKharmaでこれを演奏するのか、その意味がこの辺
で皆さんにご理解頂けることでしょう。あ〜早くお聞かせしたいものです!!

フランスのピアニズムを代表する演奏家として名高いパスカル・ロジェですが、
ハイスピードなタッチが管楽器と交錯しダイナミックな演奏に皆様も興奮して
頂けることと思います。さて、第二楽章のテーマ「Tutti ! Vol.1」ですから
ここでもこれを演奏しましょう!!

http://www.referencerecordings.com/SAMPLE.asp#samplers
TUTTI! An Orchestral Sampler "The Absolute Sound Super Disc List"

11.Jacques Ibert: Escales-anime (Valencia)Eiji Oue/Minnesota Orchestra

フランスのピアニストの次はフランスの作曲家Jacques Ibertのこの曲です。
このオーケストラにおいても大太鼓などの打楽器が見事な響きを聴かせますが
この辺でも私がKharmaで演奏する選曲の理由がお分かり頂けることと思います。

吹き抜けるようなフルートのソロに低音木管楽器、流れるような弦楽器の調べ
は異種素材のユニット構成であるKharmaの設計ポリシーを説得力ある音質と
して皆様に楽しんで頂けることでしょう。

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この第二楽章で演奏するディスクはすべてSACDを使用します。
ESOTERICが目指すMaster Sound Worksという理念が海外のスピーカーたちと
見事に渡り合い同時に調和します。

この第二楽章では四曲を演奏しますが、いずれも最後まで聴いて頂きたいもの
ばかりです。時間が足りるかな〜、私のおしゃべりを減らさなくては(笑)

欲張った企画をしてしまい心配ですが、その分皆様には貴重な体験とともに
お楽しみ頂けるものと思います。

Audio Sinfonia 2008'のフィナーレに向けて盛り上がっていくプログラムに
仕上げていこうと思っています。どうぞご期待下さい!!

そして、皆様のご来場をお待ちしております。<m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
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