発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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http://www.dynamicaudio.com/dyna-info/mar32/index.html 「オーディオ交響曲」というテーマで私がどんな企画を考えているのか!? -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 第32回マラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008' Planning ( 担当 川又 ) 開催日時:10月25日/土曜日/11:00-20:00★(私の演奏時間は17:45 〜 20:00) 初日に私が演奏する「オーディオ交響曲」その主題は「響感 (Kyokan)」です。 響きを感じて欲しいという願いから命名しました。実際にイベントなどを行う 多目的ホールはオーディオシステムを再生する環境としては、音響的には残響 時間が長くライブに空間がどうしても多いものです。 今回のホールも同様でありホール独自の残響があります。それを逆手にとって 録音に含まれる余韻感を梅窓院 祖師堂というホールの残響に上手く融合させ るという狙いです。そこで初日の一曲目のタイトルを「響感 (Kyokan)」とし ました。どうぞ、響きを感じて頂きたいと願っての命名です!! Audio Sinfonia 2008'「響感 (Kyokan)」 ■ 第四楽章「Carmen Fantasy Vol.2」■ さて、フィナーレを飾る第四楽章にどんなシステムを持ってくるのか? 実は これは最も簡単に決めることができたものでした。 VIVID Audio G1 GIYAをラストにもってくるということは早い時期からの想定 であり、私がVIVID AudioのLaurence Dickieと話しをした時にNautilusとの 最も大きな相違点はG1のヘッドルームはNautilusを上回るというコメントでした。 ヘッドルームとは何を意味するのか? ありていに言えば最大出力音圧、または 音量感におけるダイナミックレンジ、ハイパワードライブの余裕度ということ になろうかと思います。 私もそれは承知していました。Nautilusの各ユニットの性格的なもの、または ウーファーにおける低域補償のイコライジングによりサブソニック帯域の信号 が混入している曲ではウーファーの不要振幅が大きくなってしまい、下手をす ると30cmウーファーがボトミングしてしまう可能性をはらんでいるからです。 逆説的に考えればG1は内臓クロスオーバーネットワークで低域補償をしておらず、 同時に30cmウーファーが二基搭載されているということで、最大出力音圧の 低域部分に関しても大変有利な側面があるということ。そして、Nautilus譲り の音場感を併せ持っているということから「響感」のラストを締めくくるに ふさわしいダイナミックであり緻密な演奏を狙ったものです。 そして、そのG1を鳴らすために同じスイス製であり1,000万円超という贅沢な パワーアンプを世に送り出した二社を競い合わせます!! しかし、いずれも素晴らしいパフォーマンスだけにランキングを付けるような 主旨ではありません。そのポイントは後述致しますのでぜひお楽しみに!! そして、パワーアンプの豪華さと比較対照のハイレベルさの側面で次のような 着目点を皆様に実演しようと思っています。下記をご覧ください。 System Selection .1 ではsoulutionというワンブランドシステムであり、CD プレーヤーから出力されたアナログ信号をパワーアンプまで伝送しています。 しかし、そこでなぜESOTERICがからんでくるのか? 実は、海外製のCDプレーヤーでは大変珍しいことに、何とsoulution 740は Word sync信号を入力することで外部Master Clock Generatorと同期ができる のです!! クロック信号の有無という違いはぜひ実験してみたいものです!! そして、System Selection .2ではGOLDMUNDではユニバーサルプリアンプの MIMESIS 24MEからTELOS 2500はデジタル伝送。そして、ここにもCD Transport とMaster Clock GeneratorとしてESOTERICがからんできます。私の経験でも トランスポート単体にWord sync信号を注入するだけで音質は激変します。 そんな実験もできれば皆様に体験して頂ければと考えています。 このように同じスピーカーに対して両社のフラッグシップモデルがどのような 音質の違いを聴かせるのか、そして選曲と相まって皆様に楽しんで頂けること でしょう!! これはご期待下さい!! □Speaker System VIVID Audio the G1 GIYA / Barocco Red(\6,400,000.) http://www.dynamicaudio.jp/file/080107/Vivid_Giya_Preview.pdf ■System Selection .1■ □Power Amplifier soulution mono power amp 700 (1pair/税別\13,000,000) http://www.dynamicaudio.jp/file/080922/soulution_700.pdf and □Pre Amplifier soulution stereo line level pre amp 721(税別\3,500,000) http://www.noahcorporation.com/soulution/720.html and □SACD/CD Player soulution CD Player 740(税別\6,500,000) http://www.dynamicaudio.jp/file/080922/soulution_740.pdf and □other ESOTERIC G-0Rb (税別\1,350,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html ESOTERIC PS-1500 (税別\600,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html ESOTERIC 7N−PC9100(税別\350,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9100/index.html ■System Selection .2■ □Power Amplifier GOLDMUND TELOS 2500 (1pair/税別\13,500,000) http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/amplifiers/telos2500.html and □Pre Amplifier GOLDMUND MIMESIS 24ME (税別\5,800,000.) http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/preamps/mimesis24.html and □SACD/CD Transport ESOTERIC P-01+VUK-P01 (税別\2,500,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html and □other ESOTERIC G-0Rb (税別\1,350,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html ESOTERIC PS-1500 (税別\600,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html ESOTERIC 7N−PC9100(税別\350,000.) http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9100/index.html -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さあ、ここで選曲の妙を予告していきましょう。 1991年、イスラエルはテルアヴィヴ、フレデリック・R.マン・オーディトリアム にて、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団で フランツ・ワックスマンによる「カルメン幻想曲(Carmen Fantasy)」を録音し たのが時の話題となった若手バイオリニストであるマクシム・アレクサンドロ ヴィチ・ヴェンゲーロフでした。 下記は現在のEMIのサイトですが、当時の録音はTeldec WPCS-21233のもの。 そして、当時何と17歳でした。 http://www.emiclassics.com/artistbiography.php?aid=50 さて、この「カルメン幻想曲」はフランツ・ワックスマンが天才バイオリニスト、 ヤッシャ・ハイフェッツのために作曲したものですが、ヴァイオリンのソロ パートをご本人のヤッシャ・ハイフェッツが校訂したスコアーが存在します。 その譜面で「カルメン幻想曲」をヴェンゲーロフと同じ17歳で録音した日本人 がいました。そして、あろうことか録音したホールはフレデリック・R.マン・ オーディトリアムで同じ、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィル ハーモニー管弦楽団も全く同じというオーディオ的に興味津津という録音です。 ヴェンゲーロフの録音から9年後の2000年にヤッシャ・ハイフェッツ校訂の スコアーで同じホール同じ指揮者、同じオーケストラで「カルメン幻想曲」を 録音した日本人とはこの人、庄司 紗矢香です。 http://www.universal-music.co.jp/classics/shoji/ 第一楽章ではピアノ伴奏によるヴァイオリンでCarmen Fantasyをお楽しみ頂き、 この第四楽章ではフルオーケストラによって皆様に楽しんで頂きます。そして、 フランツ・ワックスマンは20世紀最高のバイオリニストと言われたヤッシャ・ ハイフェッツのためにCarmen Fantasyを書いたわけですが、ハイフェッツの 演奏技巧は神技と言われるほどに超越したものであり、円熟味を増した52歳の 時に1953年RCAに残したモノラル録音のCarmen Fantasyも聴いて頂く予定です。 さあ、このように因縁いわく付きの同じ指揮者・ホール・オーケストラで演奏 され、録音当時も花形の若手バイオリニストと言われた二人の演奏を私は前置 きなしでブラインドで演奏しようと思っています。ちなみに、ヴェンゲーロフ の使用楽器は1727年製のストラディヴァリウス「クロイツェル」であり、庄司 紗矢香も1715年製のストラディヴァリウス「ヨアヒム」を使用しています。 そこで、オーディオ的な妙味として私が聴いた二人の録音の傾向と特徴に合わ せて、System Selectionの1と2のいずれかのシステムを使い分けしてみます。 これから演奏する組み合わせはご紹介しますが、演奏者はどちらかということ は内緒ということで、聴き終わった後でヴェンゲーロフか庄司 紗矢香かを ご来場の皆様に当ててもらおうという趣向です。いかがですか? -*-*-*-*-*-*-*-*-*- もっと沢山の曲を演奏したいものですが、Carmen Fantasyは約10分の曲であり、 途中でフェードアウトしてしまうのは曲の流れと盛り上がりからしても憚られ るものです。 ヴァイオリン・ソロをフィーチャーしたオーケストラという醍醐味を存分に 楽しんで頂きたいと思っていますが、Audio Sinfonia 2008'「響感」のラスト はジャズファンのために最後の一曲を迷いに迷い悩みに悩み決定しました。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/615.html この第二楽章で使用した1999年ソニーから提供されたSACDのデモディスクから の選曲です。当然非売品なので、皆様も他所で聴かれることはないでしょう。 横浜のみなとみらいホールでのWynton Marsalisとピアノ伴奏のデュオの録音です。 小ホールでのDSD録音であり、とにかく美しいトランペットの響きとホールの 興奮とざわめき、そして「ブラボー!!」のラストコールまでが本当にリアルに 録音されています。 「響感」というテーマの最後にシンプルな編成の録音を演奏しますが、今回の 会場である梅窓院 祖師堂というホールの空間に一致するシミュレーションを 実演したいと狙っているものです。 すなわち、このホールのステージにピアノとWynton Marsalisが出演して演奏 してもおかしくないというリアルスケールの実験です。豪華なオーケストラに 続いてトランペットのソロ演奏が皆様の記憶に何を残し感動して頂けるのか!? 私はこれに挑戦したいと思っています。どうぞご期待下さい。<m(__)m> |
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