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H.A.L.担当 川又利明




2008年10月13日
No.616 「今年のマラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008' 私の予告編-Vol.3」
http://www.dynamicaudio.com/dyna-info/mar32/index.html

「オーディオ交響曲」というテーマで私がどんな企画を考えているのか!?

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

第32回マラソン試聴会 Audio Sinfonia 2008'  Planning ( 担当 川又 )

開催日時:10月25日/土曜日/11:00-20:00★(私の演奏時間は17:45 〜  20:00)

初日に私が演奏する「オーディオ交響曲」その主題は「響感 (Kyokan)」です。

響きを感じて欲しいという願いから命名しました。実際にイベントなどを行う
多目的ホールはオーディオシステムを再生する環境としては、音響的には残響
時間が長くライブに空間がどうしても多いものです。

今回のホールも同様でありホール独自の残響があります。それを逆手にとって
録音に含まれる余韻感を梅窓院 祖師堂というホールの残響に上手く融合させ
るという狙いです。そこで初日の一曲目のタイトルを「響感 (Kyokan)」とし
ました。どうぞ、響きを感じて頂きたいと願っての命名です!!


        Audio Sinfonia 2008'「響感 (Kyokan)」

           ■ 第三楽章「M・AとDの響き」■

これは極めてユニーク、かつ大胆な比較試聴として貴重な体験となるはずです。

第二楽章から続いての展開ですが、基本的にスピーカーは変更しません。
そして、最も重要なポイントはMarklevinsonの新作パワーアンプ二機種の比較
ということに私は注目しました。

更に企業体として同じ資本系列下にありMarklevinsonをリファレンスとして
使用しながら音質決定をしているというREVEL AUDIOが登場することで一段と
その興味が高まるものです。

というのはNo.532というのは往年の名器No.33Lのテクノロジーを近代化して
小型化したものであり生粋のアナログ伝送アンプというものですが、これに
対してNo.53というのは同社始まって以来初のInterleaved Power Technology
という新技術によるデジタルアンプなのです!!

私はすでに両機種を比較する機会があり、その特徴をとらえていますが、より
鮮明に同ブランドの中でアナログとデジタルアンプを比較できるという貴重な
体験を実演してみたいと企画しました。

このポイントが第三楽章「Marklevinson・AnalogとDigitalの響き」という
テーマになってきたわけです。そして、思い出すのはNo.33Lが登場した1995年
当時に同社ではフラッグシップにふさわしいプリアンプがなく(その数4年後に
No.32Lが発売)私はこのNo.33LのペアとなるプリアンプとしてJEFFROWLANDの
Coherenceを組み合わせて素晴らしい音質を確認し推薦していたものでした。

その再来というものか、奇しくも今回はNo.53にまたまたJEFFROWLAND Criterion
を組み合わせしていくということになりました。奇遇でもあり、また素晴らしい
可能性を秘めたペアリングであると思います!!

そして、このようなアンプというカテゴリーの中で新製品をコーディネートし
ていこうというタイミングに合わせて登場したのがMarklevinson No.512です!!

この新製品をESOTERICのフラッグシップと同じステージで演奏しようと思うに
は何の疑問も持ちませんでした。何を隠そうNo.512のメカニズムはESOTERICで
あるということから、私が信頼し推薦出来るプレーヤーがあのMarklevinsonと
というブランドに搭載されたのですから喜びもひとしおというものです!!

さあ、これは聴き逃したら損するような第三楽章となってきました!!つまり…
「Marklevinson・AnalogとDigitalの響き」のデジタルとはソースコンポーネント
としてもラインアップが揃ったという興味深い出会いとなるからです!!


□Speaker System 

REVEL AUDIO ULTIMA SALON 2(税別\3,600,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/revel/ultima2.html

             vs

consensus audio  magma (税別\3,900,000.)
http://www.consensusaudio.com/
http://www.luxman.co.jp/eventinfo/tias2008.html


□Power Amplifier

Marklevinson No.53 (税別\7,200,000.)
http://www.harman-japan.co.jp/product/marklev/no53.html


□Pre Amplifier

JEFFROWLAND Criterion (税別\2,780,000.)
http://www.jeffrowland.com/Criterion.htm
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion01.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/080624/criterion02.jpg


           ■System Selection .1■

□D/A Converter

ESOTERIC D-01+VUK-D01 pair  (税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/d01/index.html

            and

□SACD/CD Transport

ESOTERIC P-01+VUK-P01   (税別\2,500,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/p01/index.html

            and

□other

ESOTERIC G-0Rb   (税別\1,350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/g0rb/index.html

ESOTERIC PS-1500   (税別\600,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/ps1500/index.html

ESOTERIC 7N−PC9100(税別\350,000.)
http://www.esoteric.jp/products/esoteric/7npc9100/index.html


           ■System Selection .2■

□SACD/CD Player

Marklevinson No.512 (税別\2,100,000.)
http://www.avcat.jp/event/2008/IAS/harman/index.html

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さあ、ここで選曲の妙を予告していきましょう。第二楽章で使用したNo.532で
少しだけこの曲を聴いて頂き、同じ曲でパワーアンプのみを切り替えるという
演出をしたいと思います。オーディオソナタのスケルツォという感じですね。

Peter Cincottiのアルバムから4.Swayを使用します。このSwayですが、皆様も
ご存知のように昔から歌われているスタンダードの名曲であり、同じ曲を新旧
の録音で比較して楽しんで頂くというアイデアも用意しています。ご期待を!!
http://www.jvcmusic.co.jp/cincotti/

この選曲ではパワーアンプの個性の違いを引き出す要素が多分に含まれています。
アコースティックなスタジオ録音のジャズヴォーカルですが、すべての楽音が
センター定位となっています。ですから、広い会場のどちらで聴いても定位感
はスピーカーのセンターにあり楽音の質感に注目して頂く良いポイントになる
ものです。

そして、冒頭のドラムでは強烈な切れ味のいいリムショットから始まり、ピアノ
のアタック、ウッドベースの重厚さなどで私が意図したパワーアンプの特徴を
聴きとって頂けるはずです。面白いですよ〜(^^ゞ

さて、こんな演出でなるほどパワーアンプによる違いはこうなんだ〜という
No.53の魅力を理解して頂いてからが本番です(笑)

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

今回のAudio Sinfonia 2008'「響感 (Kyokan)」では音楽そのものを楽しんで
頂くという趣向が最も大切なもの。そこで私はジャズヴォーカルのクラシック
を訪ね、同じ曲が近代になってどのようなバリエーションをもって歌い継がれ
ているかという一例を第三楽章にて楽しんで頂こうと考えました。

原曲はこれです。Willow Weep For Me (1932)
http://en.wikipedia.org/wiki/Ann_Ronell

最初はこの人!!SARAH VAUGHANです。1957年なんと私が生まれた年に録音され
ていたものです。シカゴのジャズクラブで歌っているもの。録音当時33歳です。
客層からしてダウンタウンという感じのクラブではタバコの煙がもうもうと
たちこめ、野太い客の歓声と拍手が渋い雰囲気ですが、しかし私が知っている
SARAH VAUGHANの声からは想像できない若い(笑)声なんです!!いいですよ〜
http://homepage1.nifty.com/ModernJazzNavigator/cddatabase/sv3.htm

次は1963年の録音でJulie Londonが歌っています。彼女の声はスモーキー・
ヴォイスとも呼ばれており、セクシーなハスキー・ボイスで数多くのファンを
魅了していました。録音当時は脂の乗り切った37歳という時期ですね。
http://wacca.fm/m/listen/track/0094635302653_1_24

さて、これらのクラシックに対して「響感」の聞かせどころが続きます。

希代のコーラスグループCHANTICLEERが創立25周年記念で発表したアルバムに
同じ曲が収録されています。カウンターテナーの伸びやかな響きが私の意図
する選曲の意味として皆様にも楽しんだ頂けることでしょう。これはいいです。
http://www.chanticleer.org/
https://www.chanticleerrecords.com/Store/index.php?_a=viewProd&productId=137

そして、次はご存知のDIANA KRALLです!! 前曲での一種すがすがしい歌声から
一変してレイジーなテンポで歌われるバラードが哀愁を漂わせます。しかし、
録音当時は何と42歳なんですから、上記の女性シンガー二人の比較すると大変
若く見えてしまうのはどうしてでしょうか(笑)そして、バックバンドの演奏が
またしても「響感」のイメージを提供することでしょう。ご期待あれ!!

http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/diana/disco.html
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/diana/uccv1095.html

50年前の録音から始まるタイムトラベルが再生装置の進化とともにステージで
大きな「響感」として皆様に楽しんで頂ければと思います。

いや〜、しかし!! 時間が足りないな〜(^^ゞ

まだまだ皆様に聴いて頂きたい曲がたくさんあるのに…^_^;

あっ、二日目がありましたね〜(笑)
今回のマラソン試聴会では二日目のテーマも演奏する曲も初日とは全く違う
ものです。どちらを聴けばいいのか!? それだけは質問しないでください!!

さあ、怒涛の第四楽章「Carmen Fantasy Vol.2」とはいったいどんなアイデア
なのでしょうか!?

これは面白いですよ〜次号にてご紹介しますので、どうぞご期待下さい!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

このように今回のAudio Sinfonia 2008'「響感 (Kyokan)」は緻密に練り上げた
プログラムに仕上げていこうと思っています。どうぞご期待下さい!!

そして、皆様のご来場をお待ちしております。<m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
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