発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明




2007年9月8日
No.540 「おー!! B/P/Z-Boardを作るにはこんなに手間ひまがかかっていたとは!!」
B/P/Z-Boardの各種ボードの素材は当然同じもので下記にもご説明していました。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/121.html

当然自社のサイトでも本業の解説は詳細に述べられています。

http://www.maeta.co.jp/

しかし、製品として本当に単純でシンプルであるがゆえに、より以上の商品情報を
頂けないものかと、私は次のような要望を出しました。


> 前田製管株式会社 新材料事業部
>
>
> いつもお世話になります。
>
> ところで、MMWシリーズはこれからも販売促進して行きたいと思いますが、
> 商品の内容が単純でシンプルなものだけに商品情報というものが少ないものです。
>
> また、お客様には納期をお待ちいただいていることが連続していますが、
> なぜ生産するのに時間がかかるのかということも含めて、写真の解説なども
> して頂ければうれしく思います。
>
> オーディオとはこだわりの世界ですから、情報が欲しいものです。
> ご検討のほどよろしくお願い致します。

このようなお願いをしたのですが、写真はどうしてもダメということでしたが、
担当者より次のような情報を頂きましたので早速ご紹介したいと思います。

                  -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ダイナミックオーディオ  5555 御中
     店長 川又利明 様

いつもお世話になっています。

工程等の質問有難うございます。
質問に対して川又様の希望する回答になっていないかも知れませんが、工程は下記
の通りとなります。


1.型製作

 1)型設計(MMW打ち込み方向等の検討)

 2)マスター型の製作(型設計で決定した形状を湿気および乾燥で狂いの少ない
   木材で製作・・・家具屋さんに外注)

 3)外型の製作(鉄または木材で製作)

 4)ゴム型の製作(マスター型と外型でシリコンゴムを使用し打ち込み用の型製作)

 5)型の検査(型の検査およびゴム型製作時に使用した離型剤等の除去)


2.製品の製造

 1)材料の計量

 2)混練(特殊なミキサーで材料を混練)

 3)打ち込み(混練した材料を型に流し込む・・・バイブレーター使用)

 4)一次養生(常温以上の多湿室で48時間以上)

 5)離型(型より製品を取り出す)

 6)二次養生(高温多湿の室で10時間以上)

 7)平面度研削(製品の平面度を出す・・・他社に外注)

 8)乾燥

 9)プライマー塗布(MMWと相性の良いプライマー使用)

 10)パテ仕上げ(製品の微妙な凹凸を修正)

 11)塗装仕上げ(製品外観の塗装・・・外注)

 12)フェルト貼り付け

 13)梱包

 14)出荷

大まかな工程は以上となりますが工程、数値等は当社のノウハウとなります。
一般の方が見ればこうして作るのか?位だと思いますが同業他社の人が見れば
制作上のヒントになる部分があります。1型で2〜3日で1個の製作です。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

えっ!? 一日一枚の製造ペースかと思っていたら、養生だけで二工程あり約60時間
もかけているとは私も知りませんでした。それから更に乾燥という工程を含めての
ことですから、一枚のボードを作るのにこれほどの手間がかかっていたとは驚きで
す!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/BZ-bord.html

上記のページには販売実績のカウンターを設定してありますが、何と本企画を開始
してから遂にZ-Boardは40枚、話題の“B-board”も20枚という規模になってきまし
た。

これもハルズサークルの皆様のおかげです。ありがとうございました。
そして、これからも、ずっとずっとこの企画は継続していきますので、皆様の
オーディオ環境をぜひとも改善していって頂ければと願っております。
よろしくお願い致します。<m(__)m>


このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
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