発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556 H.A.L.担当 川又利明 |
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『250年の時を経て蘇るScarlattiの系譜とは!? - Vol.2』 〔3〕三歩進んで二歩下がる Step.4 「脚部骨格を強化---逆転の発想で更にクォリティーアップ」 今日も前回に続き使用した課題曲は次ぎの二枚。 ワレリー・ゲルギエフとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるこれ。 http://www.universal-music.co.jp/classics/gergiev/discography.htm チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74《悲愴》SACD:UCGP-7048から 第二楽章と第四楽章。 ちあきなおみ/ちあきなおみ全曲集「黄昏のビギン」 http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/chiaki/disco/ce32335.html これは冒頭のヴァイオリン、ギターの質感、そしてヴォーカルの質感を集中して 比較して行きました。 前回は次のように述べていました。 「滑らかな質感。しかし、これは一歩間違えばフォーカスを甘くして浮遊感を演出 するようなシステムではありがちな傾向。」 「VRDS-NEOの本家、ESOTERICシステムと比較するとまだ追求の余地が残っている ことが楽音の音像表現から感じられるのでした。」 このポイントを更に一歩詰められないものかと私は昨日一日中考えていましたが、 ふと思いついたことがあります。 これをご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/070611/scarlatti_transport_foot-01.jpg このように“Transport”のコーナー部には3ミリ厚くらいのゴムが貼られており、 これが全体を支えているものです。そして、VRDS-NEOが左側に格納されている “Transport”の左側前後のコーナーに二個、右側のボトムプレートの真ん中に 一個のApex Couplersを使用して三点支持のスパイク接地を試みました。 http://www.ohbashoji.co.jp/products/avalon/accessories/ しかし、このボトムプレートというのは叩くと少なからず打音がするものであり、 そこにApex Couplersの平面部が接しているだけ。もっとリジッドな設置方法は ないものだろうか? と、あれこれ考えて試してみたのが逆転の発想!! Scarlattiシリーズは共通のデザインとしてアルミと思われる分厚いサイドパネル に挟まれる形になっていて、そのサイドパネルに上記のゴムが貼ってある。 同社のVerona、Verdi Encore、Delius、Purcellなどもフロントパネルとリア パネルの中央部分34センチが下に延長された形で設置面、いや接地ラインとして 本体を支えているのはうかがい知れるでしょう。 Scarlattiシリーズではサイドパネルがその役目を果たしており、そこが最も強度 があると同時にメカニカル的にも荷重を担うポイントになっている。そこに何とか スパイクを打ち込むことは出来ないだろうか!? http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/spike01.jpg 前回行なったセッティングは上記のような形でした。このようにサイドパネルでは なくボトムプレートにApex Couplersの平面部をあてがっているだけ。そこで… http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/spike02.jpg 日本に1セットしかないScarlattiシリーズで大場商事には申し訳ないのですが、 ゴムをはがしてしまいサイドパネルに直接スパイクの先端をあてがってみました。 すると、同じApex Couplersを使っているはずなのに、本体の落ち着き方というと 俄然きっちりとガタツキがなくなりました!! http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/spike03.jpg この方法でScarlattiシリーズすべてを再度セットアップし直したのです!! そうしたら…!! 「なんと!!同じスパイクでもフォーカスイメージが更にくっきりと、そして余韻感 も豊潤になってきたではないか!!」 《悲愴》の第二楽章では弦楽器群に専用のスポットライトが当たったように位置を はっきりとさせ、ほんのりと響いていたホールエコーがすーっと鮮度を増して澄み 渡る。ちあきなおみではイントロのヴァイオリンから質感が向上し、今まで一束に なっていた弦楽器がほぐれ始め、それ見たことかとギターの爪弾きが中空に弾き出 される。たったこれだけなのに、VRDS-NEOはきちんと反応するのだから凄い!! Step.5 「“Clock”の選択---ミスを認めた上で驚きの展開が!!」 前回のレポートから丸一日を経過して私は色々なことを発見した。それはうっかり ミスでもあり、またそれを素直に認めることで新たな可能性が見えてきた。 お詫びと訂正 その.1 前回のレポートで次のように述べていました。 > 前述のように輸入元がセッティングしてくれた状態がスタートでしたが >“Clock”のディスプレーには48KHzと表示が出ていました。まだ取扱説明書も > ないので私はいたずら半分にフロントパネルの「frequency」というスイッチを > 押すと44.1KHzと48KHzの二種類しかありませんでした。 中略 > 予想を元に“Clock”と48KHzと44.1KHzを比較してみました。すると… > > 「おいおい違うじゃないか〜、フォーカス、輪郭は44.1KHzでなくっちゃ!!」 > > 意外というよりも驚き、今まで48KHzで聴いて感動していたのは何だったのか!? さて、お恥ずかしい話しですが、ここで言い訳をさせて頂きますと私は視力が悪い のに仕事中はメガネをかけないという習慣がいけなかったようです。反省してます。 “Transport”のディスプレーではWord syncを受信してロックすると次のように 表示されます。 http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Word_on.jpg そして、何らかの操作によっていったんリンクが解除されると下記のような表示に なるものです。 http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Word_off.jpg こんなに拡大すればわかりますが^_^; この違いをソファーに座っている私の目で は発見できなかったようです^_^; 正しくは“Clock”の「frequency」を48KHzにすると“Transport”は同期しないと いうことが真実でした。大変失礼致しました<m(__)m> お詫びと訂正 その.2 次はもっとお恥ずかしい話しですが、最初にセッティングされたままで前回の レポートをまとめてきたものでした。ですから、こんなことも述べていました。 > ESOTERIC G-0Rbから7N-DA6100 BNCを使って“Transport”と“DAC”にWord sync > を注入してみました!! > > 「むむ、この変化はいかがなものか!?」 > > もっともっと澄み渡り、Rubidiumクロックの恩恵が再生音の各項目にびしっと > 貢献することを期待して比較試聴してみたものですが…。 > > 確かに透明感が向上する気配はあるが“Clock”という純正クロックとの対比で > は必ずしも諸手を上げて勝利宣言することは出来ないような印象なのです。 > > すっきりくっきりするというのは間違いありません。しかし、課題曲の対象的な > 演奏空間、日本のスタジオとウィーン、ムジークフェラインというホールでの > 空気が間違いなく高精度なRubidiumだからということでひっくり返るようなこと > にはなりませんでした。 実は、結果的な音質を聴いた私の印象は半分は間違いではなかったのです。しかし、 それはもっと大きなミスに気がつかなかったことが原因だったのです。 恥ずかしいことですが白状してしまいます。というよりも、これが発見できたこと で本日の一大躍進があったわけですから。 まず、“DAC”のディスプレーの写真を二つ見比べてください。 写真.1 http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Word_in.jpg 写真.2 http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Word_out.jpg 何せ説明書がないものなので、自分で各コンポーネントのメニューをいじって あれこれと動作確認を行ないながらの試聴でしたが、今日になって色々とわかって きたものです。 “DAC”のディスプレーの写真.1と.2の違いはお分かりでしょうか? 私が試行錯誤しながら“DAC”のメニューで色々な設定を確認しているると何と!! “DAC”のWord syncモードが「Master」になっているではありませんか!! そんな〜、と一瞬愕然としてしまいました。つまり、前回の試聴では“Clock”の Word sync信号を“DAC”は受信していなかったということだったのです(T_T) “DAC”のディスプレーは“Transport”ほど大きな表示でWord syncのロックを 知らせてくれるのではなく、写真.1の左端にある時計マークから↓が下に向いて いる状態がWord syncを「SLAVE」として受信し同期しているという意味でした。 そして、写真.2のように下から上の音符マークに↑が上に向いているという状態が “DAC”の内蔵クロックでWord syncを出力する「Master」モードだったのです。 これで今までテストしてみて前回のような印象を述べていたのですから、変化が あるべきはずなのに疑いがなかったのでWord syncの変化・貢献が薄いということ を述べてしまったものです。大変失礼しました、お詫び申し上げます。<m(__)m> 確認事項として その.3 > 大場商事には申し訳ないですが、またCardas Lightning 15がだめだなどと言う > つもりは毛頭ないのだが、いかんせん7N-DA6100 BNCはWord sync用に使うと抜群 > の情報量と質感向上をもたらすのは間違いない。1メートル24万円という価格な > のでこれは納得の上で勝負ありというところ。この発見は以後の試聴に大きく > 影響するポイントだったので確認できて本当に良かったと思います。(^^ゞ このケーブルの実験に関しては“DAC”では前項のように事実上接続されていない ということでしたが、“Transport”へのWord sync接続ではしっかりと「Sync」の 表示を確認していたので間違いなく本日もチェックしています。念のため<m(__)m> あ〜、白状したらすっきりしました。^_^;「弘法も筆の誤り」ではありませんが、 以上の項目を放置しておいても48KHzでは“Transport”はロックしないということ は後日わかってしまうことですし、44KHzで試聴した“Transport”単体でのWord sync同期での音質の変化もきちんとチェックしていました。 また“DAC”は正しくは48KHz系でも同期するように設計されているのですが、 モード設定に私が気が付かなかったということです。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- さて、気を取り直して反撃の試聴開始だー!! ということで今日は残業です(^^ゞ 先ず、肝心な“DAC”に“Clock”からのWord syncをきちんと同期させてみました。 過去のESOTERIC製品での印象と同様に贅肉がこそぎ落とされたような音像の引き 締まりが直ちに感じられ、輪郭が鮮明になり楽音の“核”となる濃密な色彩感が 表れ始めました。同時に、くっきりした輪郭という境界線が発生したことでエコー 感が豊かに感じられ奥行き方向の定位感が格段に進化します。そう、これですね〜。 今までWord sync信号の精度というものを同期させる発信素子の精度という数値に こだわってきたところがありました。 “DAC”で言えば+/-1ppm以下、通常+/-0.1ppmという表記、Rubidium発振素子では ±0.05ppb=±0.00005ppmなどという気の遠くなるような高精度なスペックに気を とられていた感がありますが、実はもう一つMaster Clock Generatorとして重要な 項目がありました。 Word sync信号は矩形波、つまり п こんな形の垂直に立ち上がるパルス信号で なくてはならないものですが、この信号の立ち上がりライズタイムという測定対象 がありました。信号強度が何ボルトでも全体の10%から90%まで立ち上がる時間軸を 求めるものだそうです。 これを測定できる高精度・高価な広帯域オシロスコープを大場商事は所有しており、 過去のdCS製品内蔵のVCOX(水晶発振素子)のライズタイムを自社で測定してきた そうです。それが平均6ナノ秒、つまり十億分の6秒というもの。 それに対して“Clock”の新開発された高精度温度補正 Dual VCXO では何と!! 1.8ナノ秒というのだから凄いことに!! (注:これらはdCS社Master Clock Generatorの出力信号を測定したものであり 発振素子そのもののライズタイムではありません) デフォルメして表現すればWord sync信号波形がлから、きっちりпになったとい うことになります。この変化が結果的な音質に貢献するポイントになるということ であり、今までのように発振素子の小数点以下のゼロの個数だけを競い合っても 本当はそれだけではないというdCSの面目躍如が隠されていたということでしょう! 言い換えれば発振素子がいくら高精度であってもMaster Clock Generatorの回路に よって生かされも殺されもするということなのです。 奇しくも同じ価格ながらRubidium発振器を内蔵するESOTERIC G-0Rbとの比較におい ても、クリスタル二個使いの“Clock”はScarlattiシリーズに正確無比な“心音” を提供しているということを痛感しました。 前回は結果的には“Transport”にしか同期していなかったということでしたが、 ESOTERIC G-0Rbから7N-DA6100 BNCを使ってWord syncを注入するという実験を 行い“Transport”だけでも変化があったということは述べました。 そして…次回のエフコンではこんなことを予定していました。 ★そして…!? これが実現するかどうかはわかりませんが…(^^ゞ 私のところには幸いにしてESOTERIC G-0sがあります。 http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/469.html そして、ここでも述べているように内蔵するRubidiumモジュールの出力はBNC プラグを使用しています。通常であれば、このRubidiumモジュールからG-0sの メイン基板に接続するわけですが、そのケーブルをユニバーサルクロックの 出力端子、またはEXT外部入力端子のBNC端子に接続するとどうなるか? ★そうです!! Rubidiumモジュールの10MHzの超高精度の発振信号を取り出すことが できます!! それをScarlatti Clockに入力してあげたら一体どうなるのか!! □ただし、これで同期してくれるかどうかは実験してみないとわかりません。 でも、こんないたずら!?いや、可能性を探る試みをしようというのは私だけてす。 そのためのシステムとしてセットアップしました。 ◇ dCS Scarlatti series inspection system Vol.2 ◇ ……………………………………………………………………………… ESOTERIC G-0s(税別\1,200,000.) http://www.teac.co.jp/av/all_prod/esoteric/g0_g0s.html and JORMA DIGITAL/BNC-BNC for Internal Wiring http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/469.html ▽ ▽ ▽ Rubidium Direct out ▽ ▽ ▽ dCS Scarlatti Clock(税別\1,350,000.) http://www.ohbashoji.co.jp/products/dcs/scarlatti-clock/ and TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ Cardas Lightning 15 BNC 1.0m(税別\44,500.)→for Scarlatti DAC http://www.ohbashoji.co.jp/products/cardas/lightning/ vs ESOTERIC 7N-DA6100 BNC 1.0m(税別\240,000.) http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Scarlatti Transport(税別\4,150,000.) http://www.ohbashoji.co.jp/products/dcs/scarlatti-transport/ and TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ 付属品 IEEE1394 i-Link Cable http://www.elt.ro/ このメーカー製でした。 vs ESOTERIC 8N-6P/6Pi(税別\50,000.) http://www.teac.co.jp/av/esoteric/ilink_cable/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… dCS Scarlatti DAC(税別\2,930,000.) http://www.ohbashoji.co.jp/products/dcs/scarlatti-dac/ and TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ Stealth Indra Dynamic Audio 5555 HAL.XLR/2.0m (税別\2,204,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/315.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HALCRO dm8(税別\2,200,000.) http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm8_dm10.html and TRANSPARENT PLMM+PI8(税別\606,000.) http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ ESOTERIC 7N-DA6100 MEXCEL RCA 7.0m http://www.teac.co.jp/av/esoteric/mexcel/ ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… HALCRO HALCRO dm88 ×2 (税別\7,600,000.) http://www.harman-japan.co.jp/product/halcro/dm88.html http://www.halcro.com/productsDM88.asp and TRANSPARENT PIMM+PLMM(税別\606,000.)×2set http://www.axiss.co.jp/transparentlineup.html#POWER ……………………………………………………………………………… ▽ ▽ ▽ STEALTH Hybrid MLT Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/290.html ▽ ▽ ▽ ……………………………………………………………………………… MOSQUITO NEO(税別\4,800,000.) http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto54.html ……………………………………………………………………………… -*-*-*-*-*-*-*-*-*- 本日、これをやってしまいました!! まず、“Clock”のディスプレーをご覧下さい。 http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Rubidium_off.jpg 左端に温度計マークがありますが、“Clock”は発振素子の温度管理もやっていて 動作中にもこのマークがついたり消えたりして温度補償を行なっているという表示 を見せてくれます。 “Clock”がシンクロしてくれるかどうか半信半疑というものでしたが、メニュー から「coupling」モードを「Bipolar」にして、G-0sから7N-DA6100BNCで“Clock” の「REF.IN」へつなぎました。そうしたら!! http://www.dynamicaudio.jp/file/070613/Rubidium_in.jpg 出来ました!! 見事に「Sync」マークが点灯し同期してくれました!! 早速、この音を聴かなくては!! 各ステップを踏んでここまで来たかー!!と、実はまだまだ実験したいことはあれど エフコンに向けて事前に私が納得しておきたい比較試聴がこれだったのです!! ちあきなおみを最初に試すことにしました。いつものように先ずクリスタルだけの “Clock”を聴いてから比較対象のRubidium Direct outにシンクロさせました。 「えっ!! これほどまで!?」 ヴォーカルのエコー感は瞬間的に滞空時間が延長され、しかも素晴らしいのは 今までになかった奥行き方向への余韻感を見事に拡張しているということ!! 正面から見た音像の周囲へのエコー感の拡大は輪郭表現の再現性と緊密な関係が あるということは承知していたが、音像のシルエットを変えずに遠近法の消失点を こともなげにぐっと遠ざけていくという現象は初めて!! これは凄い、ため息が… ギターの弦を音階を上げずにピーんと張り詰める芸当を見せる!!アルペジオの一音 一音に躍動感と鮮明さが加わり、もてあましたエネルギー感をスピーカーの周囲に 撒き散らしてくれる裏技を私ははじめて体験した。 Scarlatti兄弟にはこんなにも連係したパフオーマンスが出来るとは驚いた!! トライアングルやウィンドチャイムのきらめきが格段に違う。その一音一音から 金粉が空気中に振り撒かれるような美しさが、その一瞬で終わってしまうことが 惜しいと言う気持ちが湧き起こる!! ではオーケストラで試せばいいじゃないか!! 《悲愴》の第二楽章が始まる寸前、あれ!? なんだかムジークフェラインの空気が 今までと違うような!! あっ、ライブ録音でした、そうですよ、気配が違うのか!! ゆったりした弦楽器群のアルコに合わせてウィーンフィルの演奏者たちの上半身が 見事にシンクロして揺れる様が見えるようだ!! 彼らの挙動が周囲の空気を動かし、 それを証明するかのようにホールエコーが以前にも増して増量している。 しっとりした質感は明らかにScarlattiの特徴であり、そのふくよかな余韻感を 増大させながらも弦楽器の弓が擦れる場所、そう!!演奏者の位置関係が以前にも まして鮮明に感じられるのはなぜだろう!! Scarlattiシリーズの可能性は“Clock”のリアパネルに装備された一つの入力端子 の存在によってこれほど拡大するものなのか!! いや、これまでの数日間のトライ とステップを経るごとに引き出されていく潜在能力の奥深さを思うとまだまだ続き がありそうだ!! -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Scarlattiシリーズはやりがいがあります!! 久々に燃えてきました!! 正直なところ私のリファレンスだった575万円のフルESOTERICシステムによる音質 を基準にして、価格の上昇に見合う価値観を私はつかみはじめました!! どうぞここに座って味わってください。 そうすればわかります!! |
このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。 | |
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