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以前からご紹介しているお得意様のところでスピーカーケーブルの 比較試聴をしましたのでレポートします。 |
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以前からご紹介している「H.K.」さんのお宅のシステムが完成しましたので、ご紹介します。 前回、スピーカーケーブルをいろいろ試聴してキンバーのMonocle-XLに落ち着いたところまでご紹介しましたが、その後サイドとリアの4344用にもMonocle-XLをご購入して頂きすべてのスピーカーケーブルが同一品に統一されたので、改めてレポートしたいと思います。 一口にスピーカーケーブルが揃ったといいましても、 普通のサラウンドスピーカーではなく、4344が6本ですから、ケーブルを結線してハイ終了っていうわけにはいきません。 ただでさえエネルギー放射の強いスピーカーで、アンプもパワーがありますから、 ほおっておいたらてんでばらばらに勝手に鳴り出してしまいます。マルチチャンネル再生どころではありません。 スピーカーケーブルの種類によってはそれこそ各チャンネルが勝手になっているように聞こえるものもありました。また音が完全に分離してしまい、これ見よがしなサラウンドデモのようになってしまうこともありましたね。 「H.K.」さんはもちろんそんな音を求めて4344を6本もそろえたわけではありませんから、 ご本人自身が手綱をしめなければなりません。 4344にはアッテネーターが3つ付いています。ミッド、ミッドハイ、ハイですね。 それぞれミッドウーハー・ドライバー・ツイーターのレベル調整が出来ます。 基本はウーハーから出る低域です。家も基礎/土台がしっかりしていないとだめなように、 まず全てのアッテネーターを絞ってウーハーから出る低域を基準に、 ミッド→ミッドハイ→ハイと順番に調整していきます。 普通のステレオでしたら左右だけですのでそれほどたいへんな作業ではないのですが、 マルチチャンネル再生ですから、どこかをいじるとそれがとんでもないところに影響すると思います。 それを一つ一つ調整していかなければならないのですから、これはもう大変な作業です。 まるでRGBをそれぞれのポイントで調整しなければならない3管式のプロジェクターの調整の大変さにも似ているのではないでしょうか。 しかもそれは他人に頼むわけにはいかないのです。他人がやったらその人の好きな音になってしまいますから。 あとで、試聴させて頂いている時にお伺いしたら朝からイッキにやって8時間もかかったそうです。 もちろんそこにはレビンソンのNo.40Lのパラメーターの調整も入っているのだと思います。 こちらはそうした苦労(もちろんご本人には楽しみでもあると思いますが)の末に出来上がったサウンドを聴かせてもらえるわけですからこんな楽なことはありませんね。 この試聴の時はキンバーの輸入元デノンラボのY氏と一緒にお伺いしたのですが、 実はY氏は元サンスイにいまして、サンスイはハーマンインターナショナルの前にJBLの輸入代理店をやっていたのですね。 ですからY氏もJBLには深い思い入れがあるわけです。 さて、では8時間にも及ぶ細かい調整が施されたJBL4344から出る音はといいますと、じつに一般的な認識の4344の音ではないのですね。 うるさい、暴れる、硬質というイメージが全くなく、みごとに聞きやすいハイスピードな自然な音なのです。 音の広がりは広大で、なおかつ、一つ一つの音に存在感があり、ハッキリとした定位感があるのです。 それでいながら以前の試聴の時以上に懐かしさを感じさせてくれるサウンドなのです。 これには本当に参りました。聞いていて鳥肌がたってくるようなすごさがあるのですね。 Monocle-XLの効果として24本のバリストランド構造による音の広がり感、分離感、そして一つ一つの音の滑らかさは大変なものでした。 そして音場感がみごとに部屋全体に広がっています。ちょっと聞くととても6本のスピーカーが鳴っているとはわかりません。 サイドのスピーカーは試聴位置のすぐ横にありますが、よほど耳を近づけないとそこが鳴っているという感じがしないのです。 この時のソフトはいつもの「セリーヌ・ディオン」「マライア・キャリー」「エンヤ」「エリック・クラプトン」などです。 これらは、DVDオーディオなどの高品質ソフトではなく映像と一緒に入っているドルビーやDTSの5.1chの音声なのですね。通常、コンサートビデオや、ミュージッククリップは映像がメインで音はまあそんなに良くなくてもしょうがないくらいの感覚がありますが、ここで聞きますととんでもありません。 この時、デノンラボのY氏は本当にびっくりしたようです。とても4344から出ている音には思えなかったそうです。 でもそれは4344をただ大人しくして出がらしにしてしまったような音ではなく、ロックなどでは本当に迫ってきてすごいのです。 ヴァン・ヘイレンのコンサートのDVDもかけてもらったのですが、ああ録音がちょっと悪いソフトだなという認識はあっても、音と映像の一体感と音の広がりと、何より音のノリと楽しさで、音の悪さが全く気にならないのです。これはとても楽しい体験でした。 さて、ここまで来たら「H.K.」さんのご希望でインターコネクトケーブルのグレードアップをしようということになりました。 例によっていろいろなケーブルをお持ちしたり、メーカーさんからお送りして選定に入ったのですが、もう前回のスピーカーケーブルの試聴の時のように時間をかけて聞く必要がないのです。 かなりのレベルで音がバランスされていますので、その方向性を壊すことなのないケーブルを選べばいいわけですし、音が研ぎ澄まされていますので、ケーブルをつないでソフトをかけてみますと一瞬で判断出来てしまいます。場合によってはプログラムスタート前のソフトメーカーのタイトル音楽の段階でもう合うか合わないかが分かってしまいます。 特に「H.K.」さんの好みとは方向性が違う高純度タイプのケーブルなどでは、スピーカーケーブルでダメだったときよりもさらに激しく反応し、6本のスピーカーがばらばらに聞こえてしまうものや、サラウンドデモの試聴会のようにことさらに分離感が強調されてしまうものもありました。まあ、やる前からやっぱりキンバーがいいのではないかという感じがありましたので、その他のケーブルは試しにとかひょっとしたらという感じであまり期待はしていなかったのも事実です。 キンバーのインターコネクトケーブルといってもけっこう種類があります。デノンラボさんに協力してもらいまして、キンバーセレクトの全ての種類、それからHIRO、PBJなども試してみました。 また、ハーマンインターナショナルさんからシルテックを借りて試聴しています。 今回キンバーセレクトのなかでは、銅、銅+銀、銀の3種類がありますが、やはり銅だけのものがよけいな味を付け過ぎずよかったのでした。 そしてHIROはキンバーの中でも独特の味があり、意外に捨てがたいものがあったのです。 特に女性ボーカルの独特の色っぽい肉厚な表現には、これがいいのではという意見もずいぶんあったようです。 ただ、やはり、音場の広さや音のストレートさ、ロックをかけた時の力感など総合判断で、 キンバーセレクトシリーズのKS-1011とKS-1111に落ち着きました。 しかし、同じ銀線を使っていてもシルテックの音の上質感はやはり飛び抜けていて、もし「H.K.」さんがクラシックオンリーの方だったり、使用スピーカーがJBLでもK2-S9800や、B&Wなど最新のスピーカーをお持ちだったらシルテックになっていたかもしれません。 この試聴の合間に「クリーム・リユニオン・ライブ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール」が発売になったので、早速買って持参しました。このソフトは、とてもいいですね。ブルースっぽさが良く出ていて、もちろん昔の異常なのめり込んだ演奏ではなく、とてもリラックスして演奏しているのですが、見ていて楽しかったです。 そして、発注から約3週間、キンバーのケーブルが全てそろい、またほぼ1日を費やされたレベル調整ののち、試聴にお伺いしたのです。 この時はまたデノンラボのY氏とハーマンインターナショナルのK氏がいっしょでした。 そしてそこで聴けた音は、一言でいってしまうと「ああ、もう何もいらないな」という感じでした。 すべての面でスピーカーケーブルだけそろえた時と一線を画していたのです。 音のフォーカスの良さはこれが4344から出ている音かという感じで、まるで最新のスピーカーのようですし、その音の漂い方はスタティック型スピーカーから出ているかのようです。 でも低域の存在感はまぎれもなくJBLですし、ロックのソフトではとてもソリッドな強い音を放射してくれます。 ボーカルはまるで画面の中の口から聞こえてくるようで、DVDソフトを聴いているとは思えません。 前回も聴いたヴァン・ヘイレンのコンサートのDVDでは、もう「録音が悪い」という聞こえ方はまったくしません。聴くのではなく体験する音楽になっていました。僕は楽器が出来ませんのでいっしょに歌いたかったですね。「H.K.」さんはギターを弾かれるので聞いてみましたら、もうすでにいっしょに弾いたそうです。 けっして高価な機械をそろえただけではない、時間をかけて細心の注意を払って調整された音でした。 やはり肝心なところはなんといってもその情熱ですね。 それから「H.K.」さんのところでは、200Vからステップダウントランスにより100Vにされて各機器に給電されているので、電源周りの環境が良く、後日試した電源ケーブルはあまり効果が認められませんでした。 微妙に音色は変化するものの、余計な部分が多く、場合によっては効果どころかバランスを損ねてしまうことすらあったのです。 これから聞き込まれて、エージングも済んだらいったいどういうことになるのでしょうか。 いまのところ音は日々変化しているそうで、しかも日に日によくなっているそうです。 よけいなお世話ですが、「H.K.」さんの寝不足が心配になってしまいます。 「H.K.」さんのページはこちらです Hiro's Web Page 興味がある方はぜひ見てください。 |
以前からご紹介しているお得意様のところでスピーカーケーブルの 比較試聴をしましたのでレポートします。 |
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以前にも登場してもらっているJBL 4344を3セットそろえてマルチチャンネル再生を楽しまれているお客様のところで スピーカーケーブル探しの為にいろいろ試して見ましたので、レポートします。 こちらのお客様(Kさん)はJBLの4344をメインスピーカーとして20数年使い続けていらっしゃるのですが、 その間ケーブルはずっとビクターの細いケーブルを8本づつ編んだ赤と黒の平たいケーブルを使用していらっしゃいます。 それから出る音を基準として4344を調整し、アンプやCDなどを選択されてきたのです。 ここに来てレビンソンなどのアンプの環境が整い、現状の音はかなり満足のいくレベルまで煮つめてあります。 4344が6本そろってマルチチャンネルオーディオの環境が整ったわけですから、ケーブルも揃えたいと思われるのは当然ですね。 ビクターさんのそのケーブルが今でも手に入れば特に問題もなく一件落着したわけですが、 それが不可能ですので新しいスピーカーケーブルを選択しなければならなくなったわけです。 Kさんは映画を見る時はONKYOのAVアンプTX-NA1000とJBLのTZ1のシステムで楽しまれています。 このシステムは以前のAVの小部屋でも紹介しているようにとてもバランスのいい音を出してくれます。 そして4344とレビンソンのシステムではDVDのマルチチャンネル再生で音楽物を楽しまれています。 みなさんのご存知のとおりマルチチャンネル再生ではサイドやリアの音もとても重要です。 時間をかけて程度の良い4344を探しだしてとうとう3セットそろい、スピーカーターミナルを太いケーブルやバナナプラグにも対応出来るように改造されて、 次はいよいよスピーカーケーブルを選定することになりました。 フロントの4344はビクターのケーブルを使用して調整されており、そのフロントの音を中心としてシステム全体の音も調整されています。 その状態でかなりのレベルの音が出ている訳ですから、他のケーブルを探すといっても簡単ではありません。 サイドやリアもたまにお伺いして聞くレベルでは特に問題は感じられないのです。 僕も始はKさんのお宅の音のいいのは分かっても何がどう作用して良い音になっているのかが分かっていませんでした。 今回、何度もお伺いして、いろいろなケーブルを取り替えて一緒に聞き比べして行くうちにやっといろいろなことが分かってきたのです。 Kさんのところで聴く4344の音は、店頭などで4344から出される未調整の音のイメージとはずいぶん違っています。 それはとてもやさしく暖かいのです。ですからオーケストラはもとよりバイオリンなどを聞いても全然きつくありません。 そして音の存在感はあるものの、前にくるぶ厚い音というよりも、音場の広がり感や分離感が出るさりげない音です。 それでいてロックなどのソフトでは各楽器の音がとてもリアルで荒っぽさもちゃんとでるのですね。 今回のケーブル選択に関してとても活躍してくれたのがLUXMANのスピーカーセレクターSA-55です。 レビンソンのNo.432LからSA-55にケーブルを入れて、SA-55から3系統のスピーカーケーブルを出し、スピーカー側でバナナプラグのスタックとターミナルにじかに入れることで3本が一度に連結出来るので、セレクターで3本が瞬時に切り替え出来ます。このセレクターお陰でケーブルの比較試聴がとてもスムーズにおこなえました。 Kさんからのお電話でスピーカーケーブルを揃えたい、全部で50メートル以上必要ということを伺って、 まずお持ちしたのが店で使っているQEDのSAです。Kさんのところにはサイドとリヤにも使っているBELDENの1810Aがありますから、ビクターを含めて3種類を比較試聴してみました。 QEDのSAは線材の純度は上げず銀でコートすることにより滑らかさをだしているので、タイトな音でしかも滑らかさもでます。硬めな被服で締めることにより線材自体の振動を防いでいます。個人的にわりと気に入っているケーブルです。 試聴ソフトはセリーヌディオン、マライアキャリー、エンヤ、エリッククラプトンです。 QEDのケーブルではボーカルの艶っぽさやギターの音のきれいさが出ます。銀コートの効果でしょうか。 ただ、ビクターと比べるとこのギターの音のきれいさはリアルさを損なっていることがわかります。。 ボーカルも色っぽい感じがでていいのですが、マライアのハスキーさが今ひとつ感じられません。 さらにSAは被服がわりと薄いので見た目が細い割には線数は多く、全体としてけっこう太めなので、低音が厚ぼったくなってしまいました。 そして音は厚みが出るかわりに中心に集まり広がり感や分離感がビクターに比べて感じられないのですね。 BELDENの1810Aでは音がものすごく分厚くなり前に出てきます。4344らしい目の前で音楽が演奏されている感じになります。ギターのカッティングなどとてもリアルですぐそこで弾いているようなのですが、やはり音がブ厚すぎで広がり感や分離感はあまり感じられません。また低音の押し出しがすごく暴れた感じになってしまいます。 それぞれケーブルを換えて音を出すと、始めは特徴のある部分が目に付いて良く感じられます。 でも何度もスタンダードのビクターのケーブルと比べているうちに、ビクターにあって他のケーブルにはない部分が見えてきます。特にビクターでしか出ない部分が音のステージの広大な広がり感と音の分離感です。 QEDもBELDENもケーブル自体の太さがあるので、おそらく4344のホーンのエネルギーが強くなり過ぎて、音が前に来てしまうのですね。そして低域の信号も多くなり4344のウーハーが働き過ぎてしまうようです。 ビクターのケーブルは1本1本は細いケーブルがプラス/マイナス8本づつよってあって、 どうやらそれがとても良い効果を出してくれているようです。 また、古いケーブルなだけに妙に音をきれいにせず、リアルに聞こえるようです。 全体的にはやさしいのですが、ロック系のソフトのシンバルの金属感がちゃんと出て、ギターの音もリアルな楽器の音らしく鳴らしてくれます。 Kさんはご自身もギターを弾かれますので、他のケーブルを試された時にこれはあのギターの音ではないといった部分をすぐに感じとられます。 ここでKさんがQEDとBELDENをまぜたらどうなるのだろうと思いついて、実験をしてみることになりました。 スピーカー側はもうバナナプラグでつながっていますから、セレクター側を1つの端子に入れるだけなので、 こんなことも簡単にできるのですね。 線材が2本分になるわけですから、もっと音が太くなってしまうのではと思いましたが、やってみるとこれが実にいいのです。 なんと1本づつよりも広がりが出て、低音のふくらみは押さえられます。 そしてBELDENの力強さとQEDの音のきれいさが見事にブレンドされたのですね。 これには本当にびっくりしました。こんな話は聞いたことがありませんでした。 でも、これでもビクターと比較してみますと、広がり感や分離感がまだ足りません。 ビクターを足して3種類を混ぜるともっとよかったのですが、これはビクターのかわりを探すという最初の目的に反してしまいます。 初日の試聴はここまでとなりました。 その間約2時間、とっかえひっかえいろいろなソフトで試しているうちにやっとおぼろげながら僕にもKさんの望んでいる音の方向、ビクターの音の傾向が見えてきました。 1回目試聴の後日、店で試聴の状況などを話しているうちにウチの店長ともケーブルを束ねることにより面白い効果が出るという話になり、さっそくBELDENのケーブルで試してみたのです。 また、ハーマンインターナショナルさんよりシルテックのケーブルLS188MK2/2.5mが借りられることになりました。これは価格もものすごく高いので、マルチチャンネル再生用スピーカー向きではないのですが、どんな音が出るのかという興味はありました。 そこでシルテックのケーブルは先にお送りしておいて、僕は店長の作ったBELDENの STUDIO718 x 2本、STUDIO497/2 x 3本を持って2回目の試聴に伺いました。 Kさんには先にシルテックのケーブルを聞いていただいていたのですが、線材の質と純度を追求しているケーブルですので、やはりKさんの望む方向性とは違っていました。 たださすがに高級ケーブルだけあって音の品位は桁違いです。特にピアノの音が抜群でこれは今まで比較したどのケーブルもかないません。普通のピアノの音が名のある高級なピアノのように聞こえるのです。 またボーカルもとてもきれいなのですが、これは上品過ぎてちょっと方向が違いますし、やはりステージの広がり感はそれほどでませんでした。 なんとシルテックで聴く4344の音はとても澄んだきれいな音で、まるで最新のスピーカーを聴いているようです。 では僕がお持ちしたBELDENのケーブルはといいますと、STUDIO497/2 x 3本がなかなかがんばりました。 プラス/マイナス3本づつになっていますので、ビクターにはかなわないもののかなり広がり感が出てきています。 線材は特に凝っていませんので妙に新しい音にもなりません。 SUTUDIO718 x 2本はやはり1本の線が太いので低域の量感が出すぎてしまいますし、音も分厚くなりすぎました。 ここで面白かったのは1本だけだと高域が荒いケーブルもまとめていくと荒さが押さえられて段々おとなしくなっていくということですね。STUDIO497/2は普通だとかなり元気がよくうるさいくらいの音のケーブルです。それが3本まとまると, うるささは感じなくなります。これは面白い発見でした。Kさんの傾向には合わないものの、JAZZなどで広がりとやさしさを出すのには面白そうです。 また、スピーカーの角度で広がり感が出せるかなと思いフロントの4344が中央に向って振ってあるのを、正面向きに変えてもらいましたが、そうすると広がり感は出るもののボーカルの位置が高くなり過ぎてしまいます。 やはり4344の角度も使いこなしの中で必然的に決まっていたのでした。 ここまでの試聴ではっきりしたことは、多数の線をよったスピーカーケーブルが広がり感と音の分離間を演出してくれるということです。 そこで、線材はかなり新しくなってしまいますがキンバーケーブルの8TCを3回目の試聴では試して見ることになりました。これはプラス/マイナス8本づつということで本数はビクターと同じです。 やはり思った通り広がり感と分離感はかなりビクターのケーブルと遜色ないところまできました。 ただ1本1本がビクターより太いことと、線材が新しいことで、曲によっては歌やギターがきれいになり過ぎてしまいます。 前述のシルテックで聞いたのと同じピアノの音はなんとエレピに聞こえてしまうのです。 かなり高域にキャラクターが乗ってしまうことが分かりました。 8TCもかなり人気があり売れているケーブルですが、JBLのホーンのエネルギー感とレビンソンの力との兼ね合わせで そんな風に聞こえてしまうようです。 ここまで来ると現代的なケーブルの純度の高さと太さを相殺するためには本数自体を増やすしかないのかもしれません。 そしてそんなケーブルがキンバーにあったのですね。 Monocle-XLです。プラス/マイナス12本づつのバリストランドTM構造で被服のシールドもかなりしっかり処理されています。トータル50m以上必要なことを考えるとこれはちょっと厳しいかなと思ったのですが、 Kさんにお話すると面白そうだということで、聞いてみることになりました。 デノンラボの担当営業さんに電話をしてMonocle-XLとその下のクラスでプラス/マイナス8本づつのMonocle-Xを用意してもらいました。 もしかしたら8TCよりもっときれいになり過ぎてしまうかなという一抹の不安もあったのですが、 それまでの実験で本数が増えることによりそのキャラクターが押さえられるという効果が出ることがありましたので、 かなり期待していました。そしてその2種類のケーブルを持ってKさんのお宅に試聴にお伺いしました。 結果からいいますと、24本の線を束ねたMonocle-XLは大正解でした。 初めて広がり感と分離感でビクターを超えることが出来たのです。 そして8TCにあった高域のキャラクターの鼻につくところは微塵もありません。 わずか1点だけKさんが指摘したのはエリッククラブトンのライブでのシンバルがややきれいで細身になってしまうことでした。この点に関してはやはりビクターのケーブルが優れていたのです。 ですがMonocle-XLの音の浮遊感と余韻感はすばらしいものでした。ボーカルもきれいでかつリアル、存在感がありながら押し付けるようなところがありません。音の粒立ちや粒子の細かさもすばらしく、マライアの声もハスキーさを保ちながら粗くなくやさしいという感じだったのです。 Monocle-Xも試しましたが、こちらはもう別物といっていいほど違いました。やはり8本づつでは線の太さに対して分割が足りないようですね。 早々とMonocle-XLに絞り、今まで繰り返し試聴したソフトを全部聴きかえしましたが、その音の良さに体がしびれるような感覚を味わいました。 この時聴かせていただいたカーペンターズのDVDはもう絶品でした。 また、ここにいたって初めて、今まで完璧と思えたビクターのケーブルも全部の音を出していたわけではないこともわかりました。あるソフトで妙に音の余韻感が強調されているような感じのものが出てきたのですが、映画用システムで聴いてもやはりそうなので、もとからの収録状態がそうなっているようです。。 ここまでくればあとはKさんにゆっくり聞いていただくしかありません。 さらにこれからその状態を追い込んだ音はKさんにしか聞くことは出来ないのです。 後日KさんよりMonocle-XLをまずフロント用に注文をもらいお届けした時は、さらに新しいソフトが用意されていて、 楽しまれていました。ロックグループとオーケストラのジョイントコンサートのソフトだったのです。 ロックの力強い音もオーケストラのやさしい音もボーカルもギターも全ていいのですね。 バイオリンの音を鳴らすのはかなり苦手なはずの4344が苦も無く悠々とやさしいバイオリンの音を奏でてくれるのです。 この時はもうラックスマンのセレクターは外されています。 新品のMonocle-XLはエージングもせずに楽にその状態を表現してくれました。 これからシステムになじんで行ったときどんな音を聴かせてくれるのかとても楽しみですね。 とりあえず、サイドの4344用に長さの特注のオーダーをいただき、後ろ髪を引かれる思いでKさん宅を後にしました。 最後にシルテックの名誉のために一言そえますが、あのピアノの上質な感じはさすがにグレードの違いであり、 これはMonocle-XLには出せません。 Monocle-XLでは8TCと違い音がエレピになったりはせず、あくまでピアノとしてリアルできれいなのですが、シルテックで聴くピアノの桁違いな上質感はさすがにありません。 Kさんのシステムはこれからもご自身の情熱が続くかぎり進化し続けることと思います。 ほんの少しではありますがお手伝いできたことは大変勉強になりました。 以上で僕のレポートを終わりたいと思います。Kさんありがとうございました。 Kさんのページはこちらです Hiro's Web Page |
販売価格は全て税込みです。
地方発送も承ります。ご相談ください。
お問い合わせはこちらまでどうぞダイナ中古センター
以前こちらでご紹介したお得意様のオーディオルームにまたまたおじゃましました。2005/8/7更新 |
前任者のお得意様で以前から「AV小部屋」でも紹介いるお客様から 「AVのページが最近更新されていないですね。よかったら4344が6本そろったので聞きに来ませんかと お誘い頂きましたので、早速行って参りました。 個人的にも4344は好きなスピーカーですし、それを6本使ったマルチチャンネルシステムっていったいどんな感じなの?と、興味深々でお伺いしました。 前回のMARK LEVINSONのNO40Lのアナログ6ch入力ボードの追加の記事は読んでおりましたし、前任者があれほど絶賛しているのですからよほど、凄いのだろうなあと思っていましたが、4344は鳴らすのがとても難しいスピーカーですから(特に低音の処理と高域のきつさが・・・)どんな音が鳴っているのか訪問試聴できるのがとても楽しみでした。しかも「夜より昼間の方が音量が上げられますから、事前に連絡さえもらえればいつでもいいですからいらっしゃい」との太っ腹なお言葉に思いっきり甘えてお伺いしました。 訪問当日、緊張しつつドアを叩くと、「ようこそいらっしゃい」というやさしい笑顔でお出迎え頂き、部屋に招かれるともう既にセリーヌ・ディオンのライブのDVDが流れておりました。 「ゆっくり聞いて行ってください」ということでソファーに座らせて頂く前にもうすでにそこは別世界でした。 最初、音があまりに自然でやさしいく、サラウンドのデジタル臭がまったくなかったので、2chで再生しているのかと思ったくらい、音場感がまるで違うのです。 セリーヌ・ディオンとバイオリニストとの掛け合いシーンでのセリーヌのハイトーンと弦の音がぜんぜんきつくないのです。漂うように音が自然に部屋を満たしています。これにはNO40Lのアナログ6ch入力ボードが相当利いたそうです。 試聴の途中でデジタル入力に切り替えて頂いたのですが、やはりアナログ入力の方が断然いいんです。もちろんデジタル入力の方が音像はシャープでフォーカスもいいのですが、アナログ入力に比べて少し軽いのです。音のリラックス感もアナログ入力の方がでます。デジタル入力ですと一生懸命聞かないといけないという感じですが、アナログ入力では音楽そのものを何も気にせず楽しめるんです。。 ご自身のホームページでも語られておりますが、一度気に入るととことんのめりこんで、浮気はしないと言うオーナーさんですが、それは逆に言いますと、常に良い状態を追い求めて現状に満足せずに、いつも新鮮な気持ちを持ち続けるために努力し続けるという大変な道なのですね。もう何十年と4344と共に生活されているオーナーだから言えることです。 「これを聞いてしまうともう後戻りは出来ないですね。」とオーナーさんが笑います。 6本の4344から音が出ているのですが、低音は膨らみ過ぎないですし、かと言ってタイト過ぎず、なんともいいバランスです。 そして見事に前後左右バランスの取れた音場感をだしているのですね。曲により音楽の状況により自在に音が自分の周りに漂うのです。確かにいくら精緻でも前の方にしか音がない2chとはまったく違います。これはのっけからやられたという感じです。 あとでオーナーが教えてくれたのですが、サイドの4344はまっすぐではなく少し後ろに向けて振ってあります。この振りの微妙な角度で音場感が全く違ってしまうそうです。また、NO40Lのパラメーターもいろいろ調整されています。こういった使いこなしがとても大切なのですね。もちろん基本中の基本の電源周りはばっちりと対策が施してあります。土台がやわなところにいくら立派な家を建ててもだめなのや、いくら凄いエンジンを載せた車も足回りがそれに相当していないと性能を発揮できないのと同じですね。 4344はオーナーさんによって千差万別な音を出しますが、ここではとてもゆったりとした大人の音で鳴っています。 「聞きやすい音なので、つい知らず知らずのうちに音量が上がってしまうんですよ」とオーナーの一言、さもありなんというところです。 特に映画だと台詞に合わせて音量を上げて行くと、とんでもない音量になってしまうのはサラウンドをやっている方共通の悩みですが、そのレベルが半端ではないのでご近所の方も大変です。こちらのオーナーさんはご近所の方とお友達になっていらっしゃるそうですが、それでもいくらなんでも近所迷惑なので映画の時はONKYOのアンプとTZシリーズのスピーカーのセットでやっているそうです。 このAVシステムはこのページで前任者が紹介しております。 おどろいてばかりはいられませんので、持参したCDをかけてもらうことになりました。 ハードのラインアップが凄いですから最新の録音のものやSACDマルチ録音のソースは良くて当たり前だろうと思い、 今回は以下のような録音の古い2chのCDばかり持って来ました。 @JEFF BECK <BLOW BY BLOW> 輸入盤 SMB リマスター APINK FLOYD <WISH YOU ARE HERE> 輸入版 SMB リマスター BLED ZEPPELIN <IV> デジタルリマスター BOX物 輸入版 CRICKIE LEE JONES <PIRATES> 輸入版 DCHRISTOPH STIEEL <SWEET PARADOX> 輸入版 これは普通オーディオショップの試聴などではあまり出てこないタイトルだと思います。 でも僕にとってこれらは音楽としてとても面白いしかっこいいんです。 @ではギターの漂い方が気持ちいいかと、ドラムの張り具合が見えるか見えないかがポイントです。 ⇒⇒⇒スタジオ録音のはずなのにライブに行ってるような錯覚を覚えました。その音の楽しさはすばらしいものがありました。 Aでは冒頭の効果音がうまく自分を中心に廻ってくれるか、 (2ch録音でもちゃんとそういう位相で録音されているのですね、 製作年代を考えればどうやってそんなことが出来たのか不思議です。)そしてギタリスト件ボーカリストのデイブ・ギルモアの立つ位置が見えるかです。 ⇒⇒⇒これも素晴らしいですね6ch全部がうまく繋がっていましたからきれいにまわりました。 4344はいっぺんにそろえたわけでもないのにすごいですね。 Bでは3曲目の<THE BATTLE OF EVERMORE>を聞きます。 ⇒⇒⇒録音が古いので、音は荒いのですが、ロバート・プラントの歌とコーラスのまざり具合とアコースティックギターの音がとても良かったですね。それに仲間が集まって楽しくジャムセッションしているかのような とても楽しい雰囲気が流れているのです。そういう風に聞こえたのは実は初めてです。 Cでは7曲目の<TRACE OF THE WESTERN SLOPES>で僕が勝手に想像している映像が頭の中で見えるか、ただの曲として聞こえるかがポイントです。 ⇒⇒⇒ばっちり映像が見えました!それにふつうこの曲のリッキー・リー・ジョーンズのボーカルはかなりきつく聞こえるし、 最初レベルがめちゃめちゃ低く始まって途中からガーンとレベルが上がってあわててボリュウムを絞る曲なのですが、 最後まで普通に聞くことが出来ました。これは凄いですよ。 Dは3曲目でスローテンポな曲の中に張り詰めているテンションが見えるかどうかです。 ⇒⇒⇒こちらのオーナーさんは意図的にテンションをゆるめてリラックスした音を演出していますが、それでもとても楽しく聞くことが出来ました。各楽器がとてもリアルでした。 僕の表現力では体験して感じたことの30%も表現出来ないのがもどかしいですが、JBLでも特に4344が好きだという オーナーの真剣な使いこなしに胸を打たれました。そして古い曲がちゃんと古さを保ったまま少しも古臭くなく、かつ、なつかしい音を出しているのが素晴らしかったですね。4344以外は全て最新の機材なのですから、もっと新しい音がすると思っていました。そして聞いている人を楽しくリラックスさせてくれる音でした。 オーナーさんは、僕が持って行ったCDを一通り聞き終わると、カラヤンのニューイヤーコンサートをかけてくれました。 その楽しいこと楽しいこと。そしてラストはエリック・クラプトンのライブです。本日最初にこちらのお部屋に入った時から、クラプトンが良く鳴りそうだと思ったのでリクエストしたんでが、思った以上でした。僕の大好きなワンダフル・トゥナイトとレイラです。これはもう思わず涙が出そうだし、レイラのイントロではコンサートのように立ち上がりたくなっちゃいました。もう、ホワイトルーム、サンシャイン・ラブ、などなど、ずーとこのまま聞いていたいという感じです。 機材もさることながら、それをとことん使いこなすオーナーの存在がやはり一番大切です。いつもお客様を訪問するたびに思いますが、どんなセットのどんな音でも、そのオーナーがとことんご自身の好きなように鳴らしている音は素晴らしいですね。 皆さんも機材の価格ではなく使いこなしを頑張りましょう! 以前のご紹介しましたがご自身のHP上でオーディオルームの詳細が掲載されています。 こだわりのオーディオ環境をご覧になってください。 こちらですHiro's Web Page |
以前こちらでご紹介したお得意様のオーディオルームにおじゃましました。2005/6/24 |
この方はご自身のHPでもオーディオルームを公開されているほどの音楽を愛しているオーディオファイルの方です。 お使いになる機器もこだわっていらっしゃいますが、それ以上にそこで再生される音にこだわっていらっしゃいます。 ご紹介した頃のセットとはまた大きく変わりましたのでここで訪問しレポートさせて頂きます。 以前よりJBLの4344をこよなく愛しマッキントッシュのセパレートで音楽を楽しんでいらっしゃいましたがAVにもご興味が ありそのAVセンターのグレードアップに関してのご相談がそもそもの始まりでした。 メールのやり取りからお電話でお話ししていくうちにこの方との音楽的趣味がかなり共通することが感じられましたので機 器的なお話も自分の描いている理想のものに大接近してました。 そこからお付き合いが始まって途中経過も色々あるのですが長くなりますので現状についてだけ皆さんにご報告いたします。 現在のメイン機種はMark LevinsonとJBLです。そのレビンソンも究極のNo40Lと4344を中心とした壮大なセットになって いるのです。今回はこのNo40Lにアナログマルチボードを増設するのと本体のヴァージョンアップの目的でハーマンさんと訪 問したわけです。(現在は4344が4本でのマルチです) ハーマンサービスさんによる調整が始まりました。 こういった作業に立ち会えるのは自分にとっても大変貴重な 体験ですので興味津々です。 CD-ROM を駆使しNo40Lが最新ヴァージョンにグレードアップされていきます。 |
このヴァージョンアップダウンロードには30分ほどかかるということなので、もうひとつのセットである, ONKYOのTX-NA1000とJBL/TZ1シリーズの7chシステムを拝聴します。 このセットがまた唸るほどののバランスを作り上げています。 このお部屋は約20畳ほどでしょうか。その広さと50インチのプラズマ画面でもまったく引けを取りません。 むしろ充分すぎるほどの効果が現れています。これには正直驚きました。 JBLのTZシリーズは決して高価なSPではありません。非常にスリムで様々な用途で使用できるようCPの高い製品です。 このシリーズがレビンソンのサラウンドと勝負するわけですから前代未聞の展開であることは間違い ありません。ここで正直に感じたのはやはり高価な超ハイエンドな方向もすばらしいと思いますがご自身が楽しむTPOに 合わせたセットが最良のバランスを生み出すということだと思います。 淡々と作業が進行しますが確実にこのN040Lは進化していきます。 ハイエンドなモデルはこういったサービスで常に最新スペックに 対応してるのはさすがです。 いよいよマルチボードの組み込みです。 ボードの組み込み自体は簡単でものの5分もあれば終了です。 さぁNo40Lが最新スペックへヴァージョンアップされました。 ここでしっかりとした調整が始まります。通常の試聴位置で測定器を使用し各チャンネルの出力レベルを決定します。 ここでも驚いたのですが同じフロント、サイドでも意外とレベルが異なるんですね。 それぞれ壁からの反射や、Lchの横にキッチンがあるんですがここの空間に音が逃げていくみたいで全体的にLchよりに レベルを合わせていきます。 調整が済んだところでいよいよサウンドチェックです。 こちらのオーナーの方がメインでお聞きになっているソフトを中心に 今回導入したアナログマルチボードへ入力したESOTERIC/UX-1の 再生力を確認します。デジタル入力してN040Lのコンバートもすばら しいのですが、やはりアナログ入力のほうが聞きやすくまとまりが あるように感じます。これですと長く聞いても疲れることが無いでしょ う。UX-1から出力された各チャンネルの信号が途中なにも邪魔され ることなくストレートにNo40L,No432L,4344へと送り出されています。 まさに最良の音のシャワーに包み込まれある程度音量を上げても まったくうるさくなりません。今までも様々なサラウンド、マルチを聞き ましたがさすがに4344を4本での体験は初めてでした。試聴させて いただく前から予想はしてましたがはるかに凌ぐ素晴らしさです。 ただ、やはりいい面もあればマイナス要素も付きまとうのは仕方あり ません。現在のセットはフロントに対してもう1セットの4344はサラウ ンドというよりほぼサイドにセットされています。この状況で映画を サラウンドするとSPの位置が近い分どうしても強弱の差が大きすぎて しまうんです。 先に聞かせていただいたTZ-1とONKYOの組み合わせが余りにも素晴らしいバランスでしたのでこの2セットを共存させること が決定しました。(いかにもうらやましい環境ですね) レビンソンと4344の試聴に戻りますがやはりこの究極のマルチセンターの実力は相当なものです。 少々録音の古い2chの音源をUX-1でマトリックス出力したマルチを聞いてみたんですが、これがまさに録音の古さを感じさせ ることなくまるで最新のマルチ収録のように自然な鳴り方なんです。ここのオーナーさんはよくこのままずっと聞いていたいと おっしゃいますが私もそのお気持ちはよく分かりました。聞いていて楽しいんです。まさに音を楽しむ究極のセットです。 さてこの方の最終計画は良質な4344をもう1セット探して、No432Lも1台追加し4344/6ch計画です。 聞かせていただいて確認したんですがこのセットにはセンタースピーカーとサブウーファーは不要なように感じます。 4chでも十分すぎるほどの質感ですのでリアに4344が追加されれば現状以上に緻密なマルチになるはずです。 さすがに15インチが6発であればその低域再現力は期待を裏切らないでしょう。 もしたしたら近々に6chが完成するかもしれませんがその時はまた聞かせていただいてお知らせします。 以前のご紹介しましたがご自身のHP上でオーディオルームの詳細が掲載されています。 こだわりのオーディオ環境をご覧になってください。 こちらですHiro's Web Page |
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