第五十二話 謝 辞 大変長い文章を最後までご精読頂き本当にありがとうございました。私が10年前に命名したH.A.L.(Hi-End Audio Laboratory)は、単に販売という目的だけでなく文字通りハイエンドオーディオを追求し研究するという姿勢をテーマに歌ったものでした。 私は売り場やイベント、セールスプロモーションなど数々の企画にも自分でネーミングしたものがたくさんあります。思えば昨年の10月、VRDS-NEOの実物を手に来訪された大間知社長から…。
重量、質感、精密さ、従来にない革新的なアイデア、それらを総合するとスーパーではありきたりだ。もっと力強く、長年に渡って色あせないネーミングはないものか…、 と考える私の脳裏をよぎったのが当時大ヒットしていた某映画の主人公の名前である。その人物は救世主と讃えられ、NEOと呼ばれていた。 劇中で見られるスピード感溢れる映像とストーリーの神秘性、スマートに見えながらも鋼のような強靭さを持つ主人公のキャラクター。 40年前のスーパーマンやウルトラマンでもなく、21世紀にふさわしい新しいヒーローのイメージはたったの三文字で象徴されていたのでした。 突拍子もない発想と自分でも恥ずかしかったので、私はちょっと斜めを向きながら…。 "・・・NEOなんてどうですかね〜(^^ゞ" と言い出して、前述のイメージを語ったものでした。後日、「川又さん、あれ頂きました!!」と大間知社長から言われたときには驚きましたが、今になってX-01をじっくりと試聴してみると、これまで述べてきた印象を象徴するものとしてズバリ的中!! という感じです。 そして、VRDS-NEOが海外のメーカーに託されて、そのメーカー独自のSACDプレーヤーまたはユニバーサルプレーヤーとしてVRDS-NEOのクローンが何種類も登場してくるという未来像を思えば、 なおのこと的を射たネーミングだったとさえ思えてきます。 海外メーカーが堂々とVRDS-NEOをカタログに表記する時代になったときこそ、今回の随筆が数多くのユーザーに読み直され、 そしてESOTERICの手になるX-01とU-X1に対して再評価をしながら導入を検討されるのであれば、コンポーネントとしての製品寿命を更に永らえることの一助になることでしょう。 言い換えれば、今回の随筆が製品と同じように読み物として長寿命となってくれれば喜ばしいものです。 数年先にこれを読まれた皆様へ 2004年1月吉日 : Dynamic audio 5555 店長 川又利明 |