発行元 株式会社ダイナミックオーディオ 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18 ダイナ5555 TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556 H.A.L.担当 川又利明 |
No.910 「H.A.L.'s One point impression!!-Soulution Series 5の輝き!!」 | |
今月発売のステレオサウンド誌340-341Pにて紹介されたSoulution 501モノラル パワーアンプと、同446Pにて紹介されたSoulution 540 SACD/CDプレーヤーを 国内最速で本日(3/12)展示致しました。本日より一週間の期間限定展示です。 http://www.soulution-audio.com/en/serie5/index.php という事でご紹介した新製品を今日はじっくり聴いてみました。 先ずは現時点での輸入元からのリリースです。 ■Soulution 501Momo-Amp(1Pair 税別\4,500,000.) http://www.dynamicaudio.jp/file/120313/soulution501.pdf http://www.soulution-audio.com/en/serie5/501/index.php ■Soulution 540SACD/CD Player(税別\2,850,000.) http://www.dynamicaudio.jp/file/120313/soulution540.pdf http://www.soulution-audio.com/en/serie5/540/index.php ■実際のセッティングはこのようになりました。 http://www.dynamicaudio.jp/file/120313/SOUL01.jpg Soulution 540にはデジタル・コントロールセンターとしてデジタル入力と ボリュームコントロール機能があるので、今回はSoulution 501に直結です。 そして、先ず組み合わせたスピーカーはこれ。 ■Speaker system:FrancoSerblin Accordo(1Pair 税別\1,100,000.) http://www.francoserblin.it/ http://www.ark-co.jp/audio/accordo/index.html 昨夜から一晩エンハンサーディスクをリピートさせておき、今日は昼食後に 試聴を開始したものです。最初の一曲は先ずこれで。 ■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団 当然これまでにもAccordoで何度も聴いてきたものですが、第一印象からピン ときました!! いやいや、驚きました実にエネルギッシュなのです!! もちろん、以前から聴いてきたAccordoを鳴らしたアンプとの違いということに なるのでしょうが、この印象は鮮烈でした。 Accordoが聴かせるオーケストラの低域の重厚さが一味も二味も違います。 一口に言うと濃厚にして重量感のある質感と言いましょうか、ちょっと私が 戸惑う程のバランスでした。 Accordoの15センチウーファーが聴かせる低域のダイナミズムがぐっと重みを 増してスピーカーの周辺に見事な音場感をもって展開しています。 いや〜、これはAccordoを見直すべきなのかSoulutionの威力なのか!! 私は早速もう一枚のマーラーをかけることにしました。 ■マーラー:交響曲第3番(2枚組) マンフレッド・ホーネック(指揮) ピッツバーグ交響楽団 http://www.octavia.co.jp/shop/exton/002375.html このディスクでは二枚目の冒頭、第二楽章の美しいメヌエットを聴きます。 「お〜、時折展開するコントラバスは確かに重厚にして濃厚だ! でも、それだけじゃないぞ!!」 第一ヴァイオリンが刻む短いフレーズ、その合間を縫って空間にポンと浮かぶ 木管楽器のパートがホールエコーをたなびかせながらくっきりと定位する!! 弦楽器の絶妙な響きの美しさはAccordoの魅力そのままに艶やかに滑らかに 展開し、The Sonus faberやAidaとのペアリングで見せたSoulutionの特徴が しっかりと息づいていることを確認しました!! 滑らかであり、ある種のまろやかさをもってオーケストラを聴かせるという Soulutionの魅力をどのように表現すべきかを考えていたら、そうだ!! とひらめいたのが↓このデザインセンスです!! http://www.dynamicaudio.jp/file/120313/SOUL02.jpg http://www.dynamicaudio.jp/file/120313/SOUL03.jpg このフロントパネルの上に私は手を滑らせ、他社のデザインにはないトップ パネルとのつなぎ目の実に巧妙に曲げられた曲線をイメージしました。 厚さ5ミリのアルミは体温程の熱をもち、私の手の平が撫でる曲面の質感が、 まさにSoulution Series 5が聴かせるオーケストラの質感を触覚によって 使い手に伝えてくるかのようなのです!! 強靭であり緻密であり滑らかであり…。オーケストラの各パートは聴き込むに つれてスピーカーに新しい息吹を吹き込んだように新鮮な印象をもたらします。 プレーヤーとアンプだけという実にシンプルなシステム構成は“音楽を聴く” という目的に対して必要最小の個体数で最大のパフォーマンスを発揮させるべく 企画されたものなのでしょう。もう、これでいいじゃないかと思わせてくれます。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*- Accordoでジャズを聴いたらいけないのか?いえいえ、そんなことはありません。 私は以前になかった力強いAccordoの低域を聴き、こんな選曲をしてみました。 http://mikiyamaoka.maiougi.com/page6.html ご存じ山岡さんのアルバム「Dear Friends」でロン・カーターとデュオで 歌った「Lullaby of Birdland」を聴きたくなってしまったのです。 ラベラ社のブラックナイロン弦を使用した楽器で独特の音色を演奏するロン・ カーターは音の運びも独特で、他のプレーヤーとはロマンチックともいえる 絶妙なハーモニーでスイングする。 ピッチカートの一瞬後に指板のピシッという音を盛大に弾き出すベーシストと は違い、十分に弦を鳴らすという奏法は聴く人に彼の存在感をアピールする。 「ほ〜、Accordoはここまでベースを鳴らしますか!!」 このスピーカーのボディサイズに対して巨大なパワーアンプを組み合わせると いうことは非現実的であり良いセンスとは言えないだろうが、アンプの選択に よって表現力をするりと変化させるAccordoは素直であり魅力的だと言える。 その証拠にSoulution Series 5で聴き始めた今日、筋力を高め大きなストローク で低域にダイナミズムを加味されたAccordoに新たな可能性を感じる!! それは山岡さんのヴォーカルにも表れています!! Lullaby of birdland whisper low〜♪ Kiss me sweet,then we'll go〜♪ http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/900.html 思わず指を鳴らしてしまった経緯は↑ここでも語られていますが、山岡さんの ヴォーカルにもしっかり芯が通ったような安定感があり、Accordoのセンター でしっかりと空間を支配するように歌い上げているのです。これはいいです!! Soulution 501の重量は22キロと、ほどほどの重さはありますが一人で扱える 範囲のものでしょう。Accordoのインピーダンス4オームでは250W/chという パワーなのですが、このパワーの充実感を私は低域の再現性の魅力と上級機と 同等な空間表現、しなやかで艶やかな質感の表現という項目で納得しました!! Soulution Series 5で聴く音楽。それは…、もしかしたら皆様のスピーカーに 新しいテイストを、埋もれていた潜在能力を、見逃していた美意識をもたらす 可能性が極めて大きいと実感したものです。さあ、明日はどのスピーカーで 鳴らしてみましょうか!! |
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