発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明


No.268 「これは珍しい郵送対応での商品情報!!---続報です」

これはNo.0839でお知らせしたもので、webに中々アップされないソニーの
新製品TA-DR1のカタログを郵送しようというサービスでした。本当に多数
のご応募を頂きありがとうございました。お陰さまでソニーから配分され
たカタログはあっという間になくなってしまい、追加しての発送となった
ものでした(^^ゞ 現在ではやっと下記のようにアップされましたが…!?

http://www.ecat.sony.co.jp/audio/hi-fi/index.cfm?B2=67

カタログを手にされた方はお解りかと思いますが、この製品は設計者の
意図するところにより解説文章を極力簡略化することに力を入れており、
私達が日頃店頭でお客様に解説したりしている情報はあまり記載されな
いように配慮されているのです。

そこで、私なりに一問一答形式で、知られざるTA-DR1の側面を描き出して
見ることにしました。オーナーの皆様にもぜひご一読をお勧めいたします。

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

Q:国産のコンポーネントは電源ケーブルが本体から直出しで交換できない
 ものが大半ですが、TA-DR1はどうですか?

A:TA-DR1の電源ケーブルはIECC規格の一般的なインレット方式で差し替え
 交換が可能です。このインレットは3Pタイプですが、アース端子は内部
 では接続されていません。裏面から見て右側のピンがホットですがEMC
  対策のためにコモンモード・フィルターを挿入しているので極性の影響
 はほとんどありません。


Q:4オームで300W/chという大きな出力ですが、消費電力も大きいのですか?
 カタログには350Wとありますが…?

A:スピーカーのインピーダンスを仮に4オーム前後とした場合には、ボリュ
 ームの角度で10時くらいで例えばオーケストラのフォルテの演奏でも
 約20Wくらいしか使いません。一般家庭で言うところの大音量を出しても
 実際には50W程度しか消費していません。

 カタログ表記は電気製品安全規格に準拠して、1/4バースト信号で最大
 出力を出したときに消費するものであり現実的な出力ではありません。
 このアンプは24時間通電していてもほとんど熱を持ちません。
 お使いになっている皆様はお解りだと思いますが(^^ゞ


Q:ボリュームのフィーリングが素晴らしいのですが、内部には相当な素子
 数のアッテネーターがあるのですか?

A:TA-DR1のボリュームは位置検出を行うためだけのものであり、シグナル
 パスではありません。内部のCPUが処理する電源電圧や各種のデータを
 処理する制御のためだけにあるものです。前例のように4オーム負荷の
 スピーカーで入力は最大変調されていると仮定すると、ボリュームの
 角度10時で2W、11時で5W、12時で15W、1時で60W、2時過ぎで300Wの
 出力をスピーカーに供給します。私がここの試聴テストでは大体が
 2時くらいを軽く上回っていますが、この出力変動で大体のパワーを
 推測できると思います。8オームのスピーカーでは半分の出力になります。

 ちなみに、ボリュームの実質的な変化は大容量電源を制御するために
 内部のCPUでタイムラグを持って反応します。また、MUTINGも同様に
 ちょっと時間差をもってマイナス20dBを絞ります。また電源投入後は
 6秒間のミューティングタイムの後に音がでます。


Q:昔の国産のアンプの出力端子は各社まちまちで、輸入製品のスピーカー
 ケーブルのプラグが中々入らなくて困りました。TA-DR1の出力端子は
 どうなっていますか?

A:B&Wのスピーカーの入力端子や、国産ではmarantz  MA-9S1 や
 ESOTERIC A-70などと同じWBT社のターミナルを使用しています。
 どうぞご安心下さい。


Q:デジタル入力のサンプリング周波数は44KHzしか受け付けないのですか?

A:いいえ、32KHz〜96KHzまでのの24bitまでのデータに自動的に追随して
 対応します。ですからESOTERIC P-0s+VUK-P0、P-70などの88KHzや
 dcsのPurcellや974などからの88KHzの信号にも対応します。


Q:アナログ入力は内部でデジタル化されるのですか?

A:そうです。4Hz以下はカットして最大3.5VRMSの入力レベルでA/Dコン
 バーターはフルビットとなり、それ以上の大きな信号だとデーター
 オーバーで歪みます。dcsのエルガーや954にある6V出力だと症状が
 聞き取れるのですぐわかりますが(笑) しかし、このA/Dコンバー
 ーはfs88.2KHzで24bit相当の解像度があり、アナログ帯域では
 約40KHzまでの帯域をカバーする優秀なものです。


Q:i.linkの入力を使える相手はなんですか?

A:i.linkのIEEE1394は通信仕様のもので200Mbpsです。6Pタイプのコネ
 クターですが電源ラインの2Pは使用していません。これは今後発売を
 予定しているソニーのSCD-DR1との接続でDSD信号を受信するものです。
 DVDオーディオには対応していません。また、他社のi.linkとも基本的
 には互換性はありません。どうぞ専用プレーヤーの発売にご期待下さい。

 また、i.linkから他の入力に切替えた時には8秒間ほど時間がかかります。
 これはi.linkの電源の起動とデータ処理に時間がかかるためのもので
 故障ではありません。(笑)

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、ここでTA-DR1を取り巻くエピソードがありました。まずは既に
納入済みのオーナーから…。

> ダイナミックオーディオ  5555
> 川又店長殿
>
> この度は、返信ありがとうございます。
>
> <No.1049  ESOTERIC   P-70について>
> 「No.1049  ESOTERIC   P-70」に関する、御回答、どうもありがとうございま
> した。たびたびすみませんが、再度、質問させていただきます。
> P-70は試聴したことがないのですが、
> CD再生のトランスポート(同軸デジタル出力)として考え、
> 1.ESOTERIC X-01、U-X1
> 2.ESOTERIC X-01+G-0s、U-X1+G-0s
> 3.ESOTERIC  P-70(88.2kHzにアップサンプリング)
> をSONY TA-DR1にデジタル接続した場合、
> 音はどのように異なるでしょうか。
> 恐らく結果は、X-01+G-0sが一番であると思いますが、
> サブシステムとしての価格対性能比も考えたいので、
> アドバイスをいただきたいと思います。
> また、このような比較試聴は、貴フロアで可能でしょうか。

もちろん、可能です。お安い御用です!! と私からご返事して…!?
予約されて来店されたオーナーからは…。


> ダイナミックオーディオ5555
> 川又店長殿
>
> 先日は、祭日に3時間あまりも試聴室を独占させていただき、
> 誠にありがとうございました。
> お陰様で、トランスポートとしての違いがよくわかりました。
> UX-1,X-01かをいずれ購入したいと考えてますが、
> DVD再生をとるか、SACD極上再生をとるかで悩んでおります。
> ただし、G0-Sを加えてTA-DR1に繋ぐ場合は同じ結果だと(CD再生に関して)
> いうことがわかりましたので、どちらも安心なのですが・・・。
> しかし困ったことに、SIGNATURE800が非常に素晴らしく、
> かつ、TA-DR1で十分ドライブできることがわかってしまったので、
> 将来の計画としてスピーカー購入も考える必要が生じてしまいました。(^-^;
> (そんな素晴らしいアンプを紹介していただき、本当にありがとうございまし
> た)前回、TA-DR1でD0キャンペーンを使ってしまったのですが、今回は更に
> SIGNATURE800がエントリーされていて、やられた!! と思っています(笑)
> 今後とも、宜しくお願い致します。

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

そして、まったくの偶然に同席されていた他のお客様がTA-DR1を
聴いてしまったのですが…、そうしたら!?

> 川又 様
>
> 本日は接客中のところ応対いただきありがとうございました。
> 接客中に出てきていただいたので先に試聴されていたお客様には
> 申し訳ないなあと思っていたのですが、
> 先日のイベントで隣に座っていらした方で
> UX-1に同じような疑問点を持っていらしたので
> 思わぬところで話に花が咲いて助かりました(^^;
>
> 今回の試聴を通じて今までの疑問点が氷解しましたし
> 初めて本格的なステレオを聞いて感動した頃を思い出して
> とてもうれしかったです。
>
> 話は代わりますが
> TA-DR1の能力は素晴らしいですね。
> UX-1お目当てに来たのに後半はこれと805のことばかり考えていました。
> 最後にお話させていただいたように今後はできるだけシンプルな構成で
> 音楽を楽しみたいと思っているのですが
> UX-1、TA-DR1、805の同時導入は
> どうしたものかと頭を悩ませております。
> (下取りの品も含め、機器の金額にもよるので)
>
> 今日の試聴で舞い上がってしまい現実的な問題を忘れてました
> 。予算的なものもありますのでよろしくお願いいたします(^^;

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ということで、あのS800を楽々と鳴らしてしまうTA-DR1が更なる注目を
集めています。そうです、聴けばわかります!! ということで自宅試聴の
応募も続いておりますので詳しくはNo.0837をご覧くださいませ!!

さて、これらに引用されているNo.0839No.0837などは、どうしたら見られるのか!?
ハルズサークルにご入会頂ければ過去のバックナンバーを全てお送りいたします。

この機会にどうぞご入会下さい。



このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココの(5)です。お気軽に遊びに来てください!!

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